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北八ヶ岳 テント泊雪上研修

3月18日 本年度最後となる会の公式行事である、雪上研修を北八ヶ岳で実施しました。黒百合平にテントを張り、一日目は東天狗へ、2日目はにゅう~白駒池~高見石~黒百合平への周回コースを歩きました。二日間とも好天に恵まれ、気温もこの時期としては暖かく、風は稜線や山頂こそ強かったものの、ほとんど無風に近い状態でした。
 渋の湯から黒百合平までは、二張りのテントと共同装備、および食材を分担して背負って登ったため、皆さん、いつもとは違う疲労を感じたようでした。
丁度、お昼頃に黒百合平に到着し、直ちにテントを設営してから東天狗を目指す。雪は良く締まっていて、アイゼンがしっかりと雪面を捉え、何のトラブルも無く、山頂に立つことが出来た。山頂からは御嶽山、乗鞍、穂高連峰・槍から白馬までの素晴らしい眺望にしばし疲れを忘れる。夜は「野菜豚シャブ?」の大ご馳走と担ぎ上げた日本酒・焼酎・ワインに時間の経つのも忘れる。
 翌日は中山峠からにゆう~白駒池へ。思ったよりトレースがしっかりとしていて、その上、軽装備でもあることから夏時間より早く白駒池に着き、しばし氷上でくつろぎ、高見石を経由して黒百合平のテン場に戻った。

元木 記

東天狗山頂で
唐沢鉱泉分岐で
急登が終わり、やれやれ・・・。
しばし小休止する。                
ほぼ予定通りに黒百合ヒュッテに着く
先ずはテントを設営する。
テント設営が終わり、いよいよ東天狗へ向けて出発。
樹林帯を過ぎると、徐々に雪山らしくなってくる。
雪は良く締まっているが、
油断はできない・・・。
一歩一歩慎重にアイゼンを利かせながら登る。

山頂からの展望
硫黄岳の爆裂口、八ヶ岳の主峰赤岳、中岳、阿弥陀の主峰
後方に南アも望むことが出来た!
山頂を後に・・・
この直下の岩場が滑落事故があったところだ。
念のためにロープを張り慎重に下る。
夜は6人用のテントに皆が集合し、
お定まりの食事&宴会となり、時の経つのも忘れる!
雲海を染めて昇る太陽
にゆうに向かう樹林帯から・・・
 「にゅう」山頂で
ここは風がきつく・・・、早々に退散し、白駒池を目指し樹林帯を下る。
白駒池で
氷の祭典、「ピョンチャン」を彷彿する風景に
しばし時と場所を忘れる・・・。
 最後のピーク中山展望台で
北アルプスの山々が屏風絵のように展開する様は圧巻だ!
「お疲れ様でした・・・。」
予定よりも早く、11時07分にテン場に帰着。

[コースタイム]
3/17  渋の湯9:35→11:00唐沢鉱泉分岐→11:55黒百合平(テント設営)13:33→
   14:05急登→14:45東天狗岳山頂15:05→16:10黒百合平
3/18  黒百合平6:28→6:50にゅう分岐→7:30にゅう→8:18白駒池8:35→9:24高見石
         →10:37中山展望台→11:07黒百合平12:45→14:35渋の湯

北八ヶ岳 中山峠から高見石 雪山ハイク

2月18日 事前の荒天予想を覆す快晴の中、渋の湯~中山峠~中山展望台~高見石~渋の湯に戻る周回コースを雪上訓練を兼ねてハイクしてきました。今回の参加者は15名と多いため、4パーティーに分かれ、ある程度の間隔を取りながら行動しました。前日までは気温-15~-18℃、風速15~20mの日が続いていたため、防寒対策には準備万端で臨んだのですが、日焼けするほどの好天で気温も上がり、また恐れていた風も山頂付近でも数メートル程度であった。日曜日とあってトレースはしっかりとしていて、踏み抜くようなことも無かった。また登山道は雪が良く締まっていたため、登り降りのアイゼンワークのトレーニングも十分に出来たと思う。
 残念ながら黒百合ヒュッテ前の斜面で行う予定であった、滑落停止訓練は時間に余裕がないことから出来ませんでしたが、下山時には賽の河原を過ぎた辺りでカンジキの歩行訓練を行うことも出来ました。
 今回は思わぬ好天に恵まれ、本来の厳冬期の八ヶ岳とは言い難い状況でしたが、それでも例年になく積雪量も多く、参加された皆さんが冬の北八ッの一端を知り、経験することが出来たことは今後につながる大きな収穫であったと思います。

元木 記

黒百合ヒュッテ前で
渋御殿湯前の広場で全員がアイゼンを装着し
4パーティーに分れて渋の湯をスタートする

八方台分岐への登り
トレースがしっかりとあり問題なし!
 

ようやく樹林帯が終わる
青い空と白い雪のコントラストが美しい
もう直ぐ黒百合ヒュッテだ

 中山峠で
Wさんのパーティー
雪と氷で飾られた針葉樹が美しい・・・
 硫黄岳の爆裂口、東天狗、西天狗が並ぶ
東天狗の尖った山頂、西天狗のお椀を伏せたようななだらかな山頂が好対照だ
雪は西天狗の方がずっと多い
 中山への登り
この辺りが一番雪が深いようだ・・・!
 樹林帯を抜けると直に山頂
山頂への登りと言っても、ご覧の通りなだらかだ!
山頂から中央アルプス、御嶽山が見えた!

 

雪の造形美
スノーモンスター
樹林の間から硫黄岳と東天狗が見える

 中山展望台で
間近に蓼科山、遠く美ヶ原、霧ヶ峰も見える
  高見石を後にして賽の河原から渋の湯に下山するKさんのパーティー
 賽の河原を過ぎてからカンジキ歩行の訓練
この後、吹き溜まりで雪に埋もれ、一苦労・・・、それでも渋の湯までカンジキで歩く
「天晴れ!」
徐々に積雪が少なくなり
楽しかった雪山ハイクももう直ぐ終わりです。

あとがき
 会員の一人が古い、使い慣れていないアイゼンを持参し、これが不具合を起こして大変な苦労を強いられている時に、途中で出会った女性登山者の方が快く予備のアイゼンをお貸し下さいました。
 まさに「地獄に仏・・・」、当方のミスを恥つつ、心から感謝申し上たいと思います。

コースタイム
渋の湯9:40→11:10唐沢鉱泉分岐→12:10黒百合ヒュッテ(昼食)12:44→12:51中山峠→
13:25中山→13:31中山展望台→14:17高見石14:40→15:00賽の河原→16:10渋の湯

上州武尊 雪山研修山行

2月11日、上州武尊岳へ雪山研修山行に行ってきた。当日の天気予報は荒れ模様、風雪の中の研修となった。6時過ぎに八王子駅南口を出発関越道を沼田ICまで行くが、途中渋滞に捕まる。また川場スキー場の駐車場も第1~4まで満車、かろうじて第5駐車場に停められた。
  ということでリフト2本を乗り継ぎ、出発点に到着したのは12:30。おそらく剣が峰くらいまでが限度と思った。また登るとすごい風、そして視界は恐らく50mくらいだったろうか。まずはアイゼンを着けず登り始める。西峰目指すが途中、2~3パーティーが撤退してくるのとすれ違う。昨年快晴の中の武尊とは全くレベルが異なる山になっていた。稜線の両側は滑落すればほとんど止まらない斜面、アイゼンを引っかけないように、慎重に歩く。また途中の急斜面の下りはロープを使い確保しながら下りた。西峰ではピッケルを使い耐風姿勢の取り方を学んだ。西峰から少し行ったところで時間的に限界になり引き返す。
 下山時は全くトレースも無くなり、方向が分からなく道を外れてしまう。最後尾の会長から声がかかり、道違いに気づく。往路を行くとき良く確認しておくことと注意された。下山道では滑落停止訓練を何本か行う。初めて行う会員もいて戸惑いながらもなんとか止まれた。強い風と視界が効かない中、貴重な体験ができた雪山研修であった。

矢崎 記

 
 滑落停止訓練を終えて雪まみれ
 リフト2本乗り継ぎ出発地点に到着。
まだ余裕があるメンバーだが。。。この後緊張の連続となる。 
 剣が峰目指し登山開始です。
先が見えません。
  
 ロープで確保し、ピッケルを使い下降する訓練をしました。
全員難なく下降しました。
  下降後ホッとするメンバー。
 時間切れにて途中から引き返す。
厳しい気象条件の中でもキチンとした装備と、確実な技術を身に付ければ、安全山行が可能な事を実感した。

赤城山 雪山研修山行

2月4日、朝から快晴の中恒例の赤城山での雪山研修を行った。八王子を6:30に出発して赤城神社には9時過ぎに到着、装備を整えて登山口に向かう。まずは黒檜山を目指し、急登をアイゼンなしで稜線まで登る。途中、会長からピッケルの使い方の講習を受ける。稜線に出てしばらく歩き、アイゼンを装着する。この日は快晴と言うこともあり、多くの登山者が入山していた。しばらく登り山頂に到着。集合写真を撮りすぐに展望台へ。ここでも多くの登山者がお昼休憩をしていた。我々も雄大な景色を眺めながら昼食を摂った。
   その後黒檜山を後にして駒ケ岳に向かう。途中の鞍部にて、雪中のテント設営訓練を実施。設営場所の選定、地ならしの仕方、ペグの打ち込み方などを習得し、更に雪洞の作り方や雪洞内での注意点などを学習した。その後駒ケ岳から大沼に下る一般道から右に分け入りて、深い雪中の急斜面をロープを使用し下降する技術の習得を行う。ビレーの仕方途中の支点の取り方、2番手の下りてが支点でグローブノットで固定することなど学ぶ。ロープを3ピッチほど使ったため、時間がかかり下山は5時を過ぎた。最後は全員バージンスノーに入りラッセルの経験までできた。盛りだくさんのとても有意義な研修であった。

矢崎 記

 
 登山口 よりまずは、黒檜山山頂を目指します。
朝の太陽がまぶしく輝いています。
 途中、会長からピッケルの使い方の講習です。
①バランス補助、②滑落停止、③耐風姿勢、④急斜面登攀時の使用法、⑤トラバース時の補助、⑥急斜面でのステップ切り、⑦セルフビレーの取り方などなどを学びました。
  今回参加の最年少?お嬢様2人??
  駒ヶ岳までの登山道途中の鞍部にてテント設営訓練を行いました。最後に会長より、雪洞の作り方などを学びました。
  一般道からバリエーションに分け入り、ロープを使って下降する訓練もしました。

北八ヶ岳 縞枯山~茶臼山

1月21日、約1年ぶりに北八ヶ岳 縞枯~茶臼山に登った。今シーズン初めての雪山、アイゼンワークに慣れておきたいということでこの山域を選んだ。電車とバスを乗り継ぎ北八ヶ岳ロープウェイ駅に到着。多くのスキーヤーや登山者で賑わっていた。ロープウェイで一気に標高2000m地点に移動。装備を整え出発、この日は雲一つない快晴で右手にこれから登る縞枯山の上には朝の太陽が輝いていてメンバー全員のテンションも最高潮になった。縞枯山の登山道にはたっぷりの雪が積もり登山道を外れると踏み抜いたりした。久々のアイゼンワークと急登に汗をかいた。山頂から展望台に移動する稜線からは南アルプスから遠く北アルプスまで見渡せ、素晴らしい景色に一同満喫する。その後茶臼山に移動し再び展望台に行くが、ものすごい強風。写真を何枚か撮り早々に大石峠に下山した。その後出逢ノ辻を経由して五辻にそしてロープウェイ山頂駅に戻る。出逢ノ辻から山頂駅までのだらだらなが~い登りが意外と疲れた。一日中快晴に恵まれ楽しい雪山山行ができた。また久しぶりにアイゼン感覚をつかめ、今シーズンの雪山山行の準備完了となった。 (^^)/ 
                                       矢崎 記         

 
                 縞枯山展望台にて
 

 ロープウェイ山頂駅から雨池峠に移動、右手にはこれから登る縞枯山とその上に朝の太陽が!!!

  縞枯山を登るメンバー。たっぷり
の雪に大満足。
  展望台へ移動する稜線からは南~北アルプスまで見渡せました。また正面には赤岳を中心とした八ヶ岳連峰が!!!
  そして茶臼山山頂に到着です。ここは展望がないので、展望台に移動しました。でも物凄い風ですぐに戻ってきました。
  さすがに風の強いだけあり、えびの尻尾の成長も大きいです。