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2024年1月7日~8日 行者小屋→赤岳(撤退)

今シーズン初雪山で八ヶ岳へ!行者小屋ベースの赤岳を踏む行程。1/7は八ヶ岳山荘駐車場から行者小屋までの移動。5人パーティーでテント泊3名、小屋泊2名です。正月明けの三連休なのでテント場、小屋もガラガラでした。1/8は予報通り早朝から曇り空。7:30に小屋を出発、夜半からの降雪で雪はふかふか、樹林帯を歩くのは気持ち良いけど高度を上げるにつれ強風に…。早出したパーティーが続々と山頂を断念して下山してきました。文三郎尾根分岐に着くと風は一段と強くなり撤退を決断、引き返す事にしました。行者小屋に下山すると青空が広がり、見事な八ヶ岳ブルー!登山あるあるです。山頂を踏めなかったのは残念でしたが、十分に雪山を堪能しました~。(TAKU記)

文三郎尾根を登り赤岳を目指す! 新春の八ヶ岳行者小屋
文三郎尾根から赤岳へ 八ヶ岳ブルー@行者小屋

 

 

新穂高温泉から水晶岳 往復 2022年4月29日~5月5日




2018年の春山スキー以来washiにはGW時季7回めの双六岳を、頼りになるAさんと2名でテント6泊して来ました。 今年の冬は積雪が多く春になっても山間部の激しい雨のため釜トンネルから上高地への道で崖崩れがあり関係者の方々の突貫作業の末、GW初日にバスが通える様になり本当に助かりました。 washi 記

0.水晶から立山を臨む
↑水晶岳2986mから北面の立山方面を臨む 2022年5月3日
1.大ノマ乗越

春の北高南低の気圧配置に加え太平洋南岸の前線上に発達した低気圧が北上した入山初日4/29は、晴れていたが秩父沢をワカン装着して大ノマ乗越に登る頃にミゾレとなり、上部の雪面が三日月型にパックリと割れた脇を除けながら乗越を直上し、濡れて寒い中テントを設営して夜間の風雪をやり過ごしました。

 

2.環水平アークと雷鳥 4/30は快晴。テント撤収してると昨日途中でビバークしたという2人パーティと朝の挨拶を交わす。双六小屋周辺は昨日の荒天の為か静か。双六岳への登り途中に雷鳥に遭遇。見上げた空に彩雲の様な環水平アークが掛かっていました。
3.双六の滑走路 滑走路とも称される双六岳東面の尾根は凍結融解作用によるなだらかな周氷河地形と云われています。
4.三俣蓮華から 三俣蓮華岳から見た鷲羽岳方面。高気圧のおかげで順調に三俣山荘付近まで進める事が出来てテントを設営しました。
5.三俣山荘 5/1は、日本海側と太平洋上の低気圧に縦に覆われて一日中降雪となり停滞。明けた5/2は、一面フカフカの新雪に覆われ鷲羽岳も白い雪山に戻っていました。
6.ワリモ岳 鷲羽岳を越える頃から”疑似好天”も終わり一転して風雪が強まる。今夜は2780mの平坦な窪地の東側湯俣川に落ちる斜面の上で西風がいくらか凌げる雪の切れ目にテントを設営しました。
8.水晶小屋を振返る 5/3朝になっても西風は強いままですが水晶岳を覆っていた雲が剥がれ出したのでテントを後に登頂開始。水晶小屋は東側の山カゲに頼もしく建っています。
7.頂上

停滞日はあったものの天気に恵まれて春山積雪期の水晶岳に9時に登頂できました。黒部源流雲ノ平からの西風が強く吹く斜面は雪が着かない程です。

9.高天原 水晶の北峰からは高天ケ原が見下ろせました。赤牛岳へ行くならもっと早く朝の3時頃に窪地を出ないととても無理です。
10.水晶の難所雪壁 この水晶岳南側稜線の難所を往復しました。雪壁なのでアイゼンを蹴り込みながら慎重に登り降りしました。
11.参考,水晶の岩場 【参考】無雪期のこの難所にはハシゴがあります。
12.窪地 窪地のテントに午前中に戻れましたが、西風によりWの右手指が凍傷気味となったので、その日のうちに三俣山荘へ戻る事は断念し、ここでもう一泊します。夜は再び風雪に悩まされました。
13.双六岳に戻った 5/4は南岸の高気圧により晴天。双六岳山頂から雪解け早い春山を振り返ります。今夜は双六小屋の幕営場にテント泊。寝袋を干す時間もありのんびり過ごす。連休後半の好天のせいか、10張程度と賑やかでした。
14.ワサビ平 5/5下山日のワサビ平小屋。渓流に陽光がまぶしく跳ねていました。 春の目まぐるしい天気のため長期山行となり夫々靴擦れや凍傷で大変でした。でも、たおやかでありながらも奥深い静かな山を訪ねる事が出来てAさんには大感謝です。


【行程概要】
 4/28(木) 都庁地下駐車場 23:00発(登山バス毎日あるぺん号)⇒       
 4/29(祝) 新穂高温泉ロープウェイ口 6:20→ワサビ平 8:45→秩父沢出合 11:00
     →大ノマ乗越,テント泊 15:15
 4/30(土) 泊地 8:20→弓折岳 9:00→双六小屋 10:30~11:15→双六岳 13:25~ :45
     →三俣蓮華岳 15:50→三俣山荘前,テント泊 17:00
 5/ 1(日) 停滞
 5/ 2(月) 泊地 8:00→鷲羽岳 10:30~11:10→岩苔乗越を過ぎた2780m平坦窪地に
     テント泊 14:00
 5/ 3(祝) 泊地 7:00→水晶岳 9:00~ :30→テント泊地 14:00
 5/ 4(祝) 泊地 7:50→鷲羽岳 10:00→三俣山荘 11:15→三俣蓮華岳 12:25→双六岳
     14:30→双六小屋,テント泊 15:15
5/ 5(祝) 泊地 8:00→大ノマ乗越 10:00→秩父沢出合 11:00~ :15→ワサビ平
     12:00~ :15→新穂高温泉ロープウェイ口 13:20,13:50⇒平湯温泉
     バスターミナル(入浴,夕食) 高速バス 18:05⇒中央道日野バス停 22:15
【経費概算】 一人当たり交通費
 登山バス(新宿都庁発,上高地経由新穂高温泉行き) 9,500円
 路線バス(新穂高温泉ロープウエイ口発,平湯温泉) 910円
 高速バス(平湯温泉BT発,中央道日野バス停) 5,200円  小計 15,610円



常念岳 正月山行(‘21.12.30~’22.1.1)


新年おめでとうございます。
 昨年は寒くなる頃から漸く会山行ができるようになり、11月20~22日に偵察しておいた常念岳へ浅岡さんの係りで正月休みに行って来ました。 冬季ルートはホワイトアウトでも迷いにくく、 雪崩れに遭わない尾根伝いをとるので東尾根末端から行くのが主流ですが、まだ降雪が少なく新雪の中に埋もれていない笹薮ブッシュをラッセルしながら登る苦労を考えると夏季ルートの方が楽そうなので、三股登山口から前常念へ上がるルートとしました。 ところが例年現れる年末低気圧が寒気を伴い意外と発達したため、さらさらと降る新雪のラッセルを2人だけだと遅々として進めず、途中撤退の残念な結果となりました。                        washi)記                   



0.常念冬季烏川林道歩き烏川林道を10km以上ラッセル登行しました

1.東尾根入口,12月30日 2.東尾根入口'22.1.1
1760mで撤退 ↑上の2枚は入山日と下山日の比較です。東尾根にはかなり入山している様です。(三股コースは皆無でした)
←我々はこの標高1760mまでで時間切れ。登頂はあきらめました。
三股 三股登山口の元日朝に晴天の中を下山。
周辺でのテント2泊中は終始さらさらと雪が降っていました。
駐車場 帰りの三股手前の駐車場。
夏季にはマイカーで一気に来れるが、今回は深い所で新雪50cmの烏川林道約10kmを4時間かけて歩いて三股止まりでした。
林道からの蝶槍 林道の谷が開けた場所からは蝶ケ岳の稜線が見えました。
延命水 林道途中の延命水。日陰で寒い。
須砂渡ゲートからの常念 帰りの須砂渡ゲート付近から西を振返ると、真っ白な常念岳頂上には雪煙が舞っていました。
【行程概要】
12/29(水) 高幡不動駅 22:40⇒高尾山IC⇒諏訪湖SA仮眠
12/30(木) SA仮眠⇒安曇野IC⇒ほりでーゆ~四季の郷過ぎた須砂渡ゲート横駐車場 8:10→送電線巡視路№63入口 8:50→三股テント泊地 12:00
12/31(金) 泊地 7:55→前常念への南東尾根の夏道途中1760mで引返す 12:50→三股泊地 14:20
 1/ 1(土) 泊地 9:50→夏季駐車場 10:30→まゆみ池 11:20→延命水 12:00→巡視路№63 12:40→ゲート横駐車場 13:30、ほりでーゆ~四季の郷(入浴) 15:45 ⇒安曇野IC⇒高尾山IC⇒ 高幡不動駅 20:00

常念岳 冬山偵察 (2021年11月20~22日)


0.常念岳から穂高を望む
常念岳から穂高を望む



 年末年始の冬山を手頃な常念岳に決め、大雪が降る前に東尾根ルートの偵察へ2名で行って来ました。2450m位まで笹やヒノキの藪こぎが大変で、小枝が脛に当たりスパッツ巻いていても小傷だらけになりました。雪が少ないのでヤブがまだ深く、潜り込むので前進困難。想像以上に時間が掛かりました。信州側は雪も深くないと思われるので、本番は道の無い東尾根より夏道を採ろうと考えています。                            washi)記



1.東尾根の笹ヤブこぎ



東尾根は1350m位から背の高い笹ヤブに突入、踏み跡不明な尾根を笹や檜に潜り込み、漕ぎながら進みます。



2.2100m幕営



2100m付近で幕営した翌日の朝。この時期、三季用ダンロップテントにフライシートでもまだ寒さは凌げました。



3.檜の藪



密生したヒノキの中に潜り掻き分け力ずくで乗り越えて行く。小枝がスネに当たり痛い。



4.東尾根を振返る



この東尾根は比較的暖かいのか、ハイマツは少なく檜が多い感じです。



5.常念小屋




前常念岳に荷物を置いて、山頂を往復する事にします。二俣から見える常念小屋には冬季小屋の確認さえ疲れて行けなかった。



6.梓川



この日は残念な事に、西側穂高方面に雲が掛かって、常念岳の山頂からの見通しが悪かったです。



7.前常念岳避難小屋



下山の朝の前常念の石室避難小屋。内側は対流しないので結露してました。入口はブルーシートだけなので雪が吹き込んでいました。



8.三股へ下山途中から見た東尾根



夏道を三股へ下山しました。10時頃から降出した雨の中を延々と林道を下る。浅やんは靴擦れが潰れて痛そうでした。温泉に入ってから帰王。今回もお疲れ様でした。



【行程概要】
11/20(土) 高幡不動駅 6:45⇒高尾山IC⇒安曇野IC⇒ほりでーゆー四季の郷⇒須砂渡ゲート⇒大水沢の滝見台[P]⇒送電線巡視路№63 10:55→東尾根2100m付近17:00幕営
11/21(日) 幕営地 7:05→前常念岳14:00→常念岳15:00→ 前常念岳石室 16:15
11/22(月) 石室 7:50→南東尾根の夏道を下山→三股11:00→ [P]12:30⇒ほりでーゆー四季の郷(入浴)14:00 ⇒安曇野IC⇒高尾山IC⇒ 高幡不動駅 19:30

正月山行 厳冬期の農鳥岳へ

 今年の正月山行は、南アルプスの農鳥岳に行って来ました。3日間共素晴らしい天候に恵まれて、充実した山行となりました。

 1/3  奈良田発電所前まで入り、大門沢小屋まで川沿いに歩く。冬山装備もあって思うようにペースは上がらない。途中、渡渉する箇所や凍った石の上も歩くこともあり、ヒヤヒヤする場面もあった。16時に大門沢冬季開放小屋に到着、すれ違った人は2人だけで小屋は誰もいなく、我々3人だけであった。小屋から出ると、目の前には夕日に染まる富士山を見ることができた。

 1/4  4時30分に小屋を出発し、農鳥岳へ目指す。アイゼンを装着し、真っ暗の中ヘッデンを付けてひたすら上る。風が強くならないか心配であったが、稜線に出ても風は思っていた程強くなかったため安心する。しかし、稜線に出てからは岩と氷のミックス状態でアイゼンワークを必要とする。11時に農鳥岳に登頂を果たす。目の前には北岳や富士山、中央アルプスなど360度白銀の山々を見渡すことができてとても感激だった。時間もあったため、西農鳥岳まで往復することにした。足跡はほとんどなかったが、岩に書かれているマーキングを頼りに西農鳥岳にも登頂することができた。時間の許す限り、山頂からの景色を楽しみ、大門沢冬季開放小屋へ戻る。

 1/5  大門沢冬季開放小屋を利用させてもらったことに感謝しつつ、7時30分に出発する。この日は誰とも人とすれ違わずに11時30分に奈良田発電所に下山した。下山後は奈良田の里温泉に浸かり3日間の疲れを取って帰王した。人と会わず静かな山行であったが、私自身とても充実した3日間でした。

浅岡 記

奈良田発電所前にて。

この辺りは雪はなく、川のせせらぎを聞きながら歩く。

大門沢小屋に到着。

私達3人のみの宿泊です。

小屋からは富士山を間近に見ることができました。

大門沢下降点でのワンシーン。

ここからは岩がゴツゴツ出てくるようになり、雪も氷に変わってくる。

農鳥岳山頂。

約7時間かけて登頂することができて感激だった。

西農鳥岳山頂にて。

目の前に北岳、間ノ岳、農鳥小屋を見ることができる。

農鳥小屋は雪に埋もれているのが確認できた。

大門沢下降点から農鳥岳までの稜線は、白銀の山々を見ることができた。

下山は前夜に新雪があり渡渉は滑りやすい。

バランスを取りながら慎重に渡る…!