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H27年,双六ベース春山スキー

昨年の平成26年度に引続き 2015年4月26日~29日の3泊4日で新穂高温泉から入り、双六の冬季無人小屋を利用させてもらい、鷲羽岳までの単独山スキーに行ってきました。今回もザックは18kg超え、スキー板の滑走面が再度はがれたので予定していた双六周辺の滑降を止めざるを得ませんでした。もっとも今年は晴天続きで雪面が腐りスキー滑降には適してない様でした。私の場合はもしも条件良く歩き通せた場合、新穂高温泉から双六小屋まで13時間の登りになると思います。でも無理はしません。(記:washi)

春の雪面は2000mから上の急斜面だと、融けて流れた様な縦溝が発達して滑降に支障するので、軽い降雪があった方がベター。 快適に飛ばした昨年の荒天後の槍沢滑降がうらめしい。
弓折岳へ上がるにつれて穂高連山が見えてきました。
槍ヶ岳から続く穂高連峰。 今年の西鎌尾根は風と日射で雪が融けて無くなり、歩き易すそうです。
←【参考写真】 2014年5月4日の西鎌尾根の稜線は雪がびっしり付いていました。
弓折岳山頂に 4/27(月) 14:40到着。 槍ヶ岳に続く西鎌尾根の稜線は雪がほとんど無い。
遠く鷲羽岳まで見渡せて天気が良いです。 双六小屋までの広い尾根は荒天で視界不良だと迷いやすく過去に5回中、3回はうろうろした覚えがあります。
17:40 かつて双六共和国と呼ばれたこの地にて今は独り、冬季開放小屋を利用させて頂きます。
 4/28(火) 前夜に三俣山荘付近にテント泊の単独行者が双六小屋まで到着。すれ違いで 6:50に出発。スキーシール登行途中で片側の滑走面が剥がれたので、板は残置デポして歩く。アイゼンは終始不要。
双六岳の東側斜面を巻いて三俣蓮華岳へ登頂し、少し戻って先程の単独行者が歩いた跡を辿り三俣山荘へ。
三俣蓮華岳から臨む春の黒部川上流と雲の平の溶岩大地。
 4/28 11:30 鷲羽岳2924m山頂。
槍ヶ岳をバックに鷲羽池。 過去にスキーで滑り込んだ事が思い出されますが、今回はスキーの故障で滑降は無しです。
鷲羽岳から臨む水晶岳。 過去asaiさんと迷って雷雨の中2泊もした尾根が今日はうららかな春の良い天気です。
 4/29(水) 前夜の小屋泊は計3名、2人とも単独で今日は黒部五郎小屋だそうです。 下山日とした 5時、鷲羽岳の朝焼けです。
下山では弓折岳直下の急斜面だけアイゼンを一回使用しました。 平湯温泉バスターミナル3階の温泉で疲れを流し、17時発のハイウェイバスで新宿方面へ無事帰りました。

H27年春,乗鞍岳山スキー

2015年4月18日(土)  前夜発日帰りマイカーにて計3名で定番の位ヶ原を山スキーで行ってきました。上部は強風でしたが、晴天での 登り6時間、滑降1時間半でした。(記:washi)

今週除雪終わったばかりの三本滝レストハウス(未営業)駐車場をスキー板にシール貼付て、7時15分に出発。
かもしかリフト(スキー場はクローズ)最上部の急斜面を登り切った2100m付近で 8時半。陽射しが強い、大休止。
朝日岳と剣ヶ峰の鞍部目指してスキーで登るが、急斜面なので突入前にクトー(スキー用アイゼン)を装着しないと大変です。
鞍部にスキーデポして剣ヶ峰3026m頂上へ。13時20分、風が強い。彼方に御嶽山の噴煙が見える。
乗鞍岳剣ヶ峰山頂から北側を臨めば、穂高連峰が春霞の彼方に浮かぶ。
鞍部2950m位から位ヶ原へ13時40分滑降開始。この下の位ヶ原は雪面が風で波打っており、その突起エッジ側を超えて滑るので板が引っ掛かり易く疲れる。樹林帯では朝と違い大勢のスキーヤーが滑って荒れて緩んだ雪面をなんとか下る。三本滝駐車場に14時50分到着。今回は天気に恵まれて良かったが、足並み揃わず、待ち合わせがうまくいかずにメンバーにご心配をお掛けしまして申し訳ありませんでました。(washi)
 

残雪期の山、会津駒ヶ岳~三岩岳

残雪期にだけ登れる山ということで山下氏の企画山行、偵察など以前より準備を進め実施されたもの、豊富な残雪、東北らしいゆったりとした山々など期待を裏切らない山行でした

5月2日(金)夕方八王子を出発中央道から東北道へ一走り西那須野塩原インターで降り、途中の道の駅でテント仮眠、4日朝再び桧枝岐村目指して景色のよい山村を走り抜け会津駒と登山口へ、なにしろ300キロ以上あります。豊富な残雪の中のブナ林を登ります
   ようやく予約済の山小屋へ、ここは30名でいっぱいです、自炊ですがそれも楽しい! ゆっくり休むことができました。テント山行は楽しいですが、やはり小屋は楽です。
   5月4日好天の中元気に出発、会津駒周辺です。
   三岩岳を目指します。ゆったりとした山容は東北そのもの、快適なスベリ、いや私は歩きです。あとから一生懸命ついていきます。
   途中何人かのスキーヤーにあっただけ、まさに自分たちだけの世界です。
   途中少し道に迷うも無事下山、いわうちわの群落が美しく咲き私たちを祝福してるかのようでした。その日は桧枝岐村のキャンプ地でテント宿泊、夜はビールで乾杯!いつもの至福のひと時でした。
3日目は雨の予報、燧岳の予定でしたが桧枝岐村歌舞伎が行われる神社や温泉入浴、村の春の風景を十分に楽しみ、美味しいそばに舌鼓を打ち連休中でしたがさほどの混雑もなく帰王できました。

2014年5月3日~7日 双六~西鎌尾根~槍ヶ岳

【初めに】 2002年の5月連休に室堂~五色ヶ原~薬師~黒部五郎~双六まで単独ツェルト5泊で25kg背負い山スキー縦走した(鷲)ですが、槍ヶ岳は行けなかったので、2014年春オートルートを繋ぐ計画を実行しました。
計画では、新穂高温泉~双六冬季小屋~西鎌尾根~槍ヶ岳~大喰岳→横尾本谷滑降~上高地の予定でしたが↓
5/2 今回も単独。新宿前夜発23時の直行バスで岐阜県の新穂高温泉から入山。
5/3 夕立の為ホワイトアウト、弓折岳付近でツェルト泊。
5/4 双六の冬季開放小屋に登るも西鎌尾根へは時間切れ、晴天なのに小屋泊まり。
5/5 吹雪なので停滞。予備日を使う。
5/6 早朝まだ風強いなか、きわどい西鎌尾根をピッケルアイゼン信頼し命を預け槍ヶ岳山荘へ。12時間行動。
5/7 本日は平日。スキー滑走面故障の為、無理せず槍沢を滑降。小梨平で入浴のち上高地からバス電車で下山。
【感想】 単独なので覚悟して挑戦したが、西鎌尾根は山スキーの日本オートルートでは難関です。
天候によりナイフリッジとなる稜線や新雪時の急斜面トラバースなど、パーティ同士ロープ結索が必要な箇所が出てきます。
今回は、ショートスキーにアルミスコップや高価な乾燥牛飯アルファ米などで軽量化を図るが無線機やビーコン等でどうしても荷は15kgを超えてました。
長いスキー板を駆使して、立山から槍まで通しで出来る人は真に熟達者です。
今回無事に下山出来て家族、山の会、勤務先等との繋がり、日常に改めて感謝するのでした。
【記 washi】

2014年5月4日(日)晴れ
弓折岳過ぎ2600m付近
尾根上の雪裂け目に前夜
ツェルト泊
新穂高温泉方面を振返ると
昨日の夕立で行動中止の
テント跡が見えます。
槍ヶ岳へ延びる
西鎌尾根 (行けるのかぁ~)(傾斜は見た目程ではないが)5/4 晴天で稜線を辿る2名
パーティが遠く望めた
双六の冬季開放小屋床は鉄板が敷いてある本日はここまで (14人位泊まり)

5/5 は吹雪で停滞 (18人位泊まり)
5/6 連休最終日
小屋を 5:30に出発昨日吹雪の風が残り
南西から北東へ雲海が
西鎌尾根を超えて行きます
稜線は新雪で尖っていますが
春なので雪質は安定していますでも恐ろしや、ピッケル アイゼンに
今回ほど助けられ
命預けた事はありません
5/6 9:05振り返ると
天候良くなってきました
5/6 10:08硫黄乗越
5/6 14:10千丈乗越
トラバース誤り!
✖地点では、16:20本来左の千丈沢側で
槍の肩へ登り詰めるところを、
右側の槍ヶ岳山荘の基部へと
直上してしまいました
5/6 17:30槍の穂先槍ヶ岳山荘 やっと到着本日は素泊まり
5/7 7:40本日は平日です西鎌尾根を振返る右奥は薬師岳
下山日3080mの槍の肩から
槍沢ロッジ 1820mまで
薄い新雪で安定した雪面を
快適にスキー滑降できました
2014年 平成26年 5月7日(水)槍の穂先をバックに
(washi)
 

 

陽光に残雪が輝く《富士》に遊ぶ

526日(土曜日)、須走口から富士山八合目(3,300m)付近まで登ってきました。
天候にも恵まれ、風もさほど強くなく、七合目辺りまでは半袖でも良いほど穏やかな「富士山」でした。 しかしながら、車で五合目2,000mまで一気に上がり、高所順応の休憩も取らずにいきなり登り始めたこともあり、3,000mを過ぎた辺りから高山病(低酸素症)の症状が出始めたため無理をせず歩速を落とし・・・、湧き上がる雲海を眺めながらきらきらと輝く雪原をゆっくりとしたピッチで登ることにしました。
また、この日はもう一つの楽しみなイベントもありました。それは「富士山大滑降」に挑戦する山下正野さんとどこかで遭遇し、盛大な声援を送ろう・・・と云うことにしておりました。
幸い、正に大滑降をスタートしようかと云うタイミングに、3,300m付近で山下さんに合流することができ、盛んな声援で大滑降のスタートを見送ることができました。
 大滑降を見送った後大休止を取り13:27に下山を開始ししたが、いつの間にか雲が出始め、2,800m付近からはかなりガスってきて、時々周囲が見えなくなるほどでしたが、GPSの偉力もあり何の不安もなく道に迷うこともなく、15:20には五合目の駐車場に無事帰還しました。
ともかく、このシーズンの富士山を思う存分に味わうことが出来た一日でした。
 
GPSによる富士登山の足跡図と3D鳥瞰図です。(クリックしてください!)
7:11
須走登山口(標高2,000m)を出発する
天候にも恵まれ言うことなし。
「いざ出発・・・!」

9:32
出発してから2時間20分、標高2,720m付近で
雪質が柔らかく、ずぼずぼと落ち込み・・・、
疲労とイライラが募る。
この後、標高2,750でアイゼンを付ける。
素晴らしい好天だ!
青空がサングラス越に黒ずんで見える。
 
10:41標高2,910m付近
相変わらず何処までも青い空!
風もなく気温も高いため・・・、
半袖シャツでちょうど良いくらいだ!
 
「高山病」(低酸素症)か・・・?
だんだんと足取りが重くなる!

13:23
少し雲が出てきたようだが、
まだまだ穏やかな様相・・・。
雪質は表層こそ少し柔らかいが、
アイゼンが気持ちいいほど効く!
 
13:24
山頂方向をバックに
吉田ルートとの合流点、本八合目まで
アト少しの所であったのだが・・・。

 
下山制限時刻が迫った・・・!
13:25下山を開始
 
13:51
時々、山頂を振り仰ぎ見ながら、
爽快な気分で雪原を一気に下る・・・!
[参考]
○ 参加メンバー
 浅井信雄(リーダー)・占部芳子・渡辺 明・渡辺 純・元木義隆
 
○ コースタイム   
   5:20八王子みなみ野 ======= 6:40須走五合目駐車場7:00――――7:11五合目登山口――――8:30六合目―――――9:50 = 2,750m(アイゼン装着)10:00――――10:50七合目――――11:10 = 3,010m(昼食)11:35―――――12:50八合目―――――12:58 = 3,303m(山下さんに合流)―――――13:08山下さん大滑降スタート――――13:25下山開始――――15:20五合目駐車場15:50 ======= 17:30八王子みなみ野
 
○ 概算費用
   往復220km有料道路(八王子高尾IC~須走口)、総額12,400円 2,500円/人
 
○富士登山を楽しむために
  ・山頂を目指すのであれば少なくとも5時には出発したい。ことに、須走口五合目の標高は1,995mであり、吉田口より約300m、富士宮口より約400mも低い。
  ・朝のうちは天候が良くても午後から急変することが多い。登山計画に当たっては早めの下山開始時刻を定め、いかなる事情があっても「下山開始時刻」を守ること!
  ・高山病(低酸素症)は症状の重い軽い・・・の違いはあるものの誰もが発症する。 前夜に登山口で仮眠すれば「高所順応」ができ、かなり症状は緩和されるはずである。
     記  元木 義隆