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55周年記念山行(磐梯山)

【2014年(平成26年)10月4日 土曜~ 5日 日曜 裏磐梯ロイヤルホテル1泊】

創立55周年記念山行に八王子山岳連盟の皆様と当会OBの方々にご参加頂き誠に有難うございました。

台風18号の影響で天候は今ひとつでしたが総勢42名にて、楽しい山行と素晴らしいホテルでの祝賀会にて懇親を深めて参りました。 (記:washi)

平成26年10月 4日(土) 6:15。八王子駅南口集合。50人乗り貸切バスにて出発。
   11:20頃。福島県猪苗代湖側から南面の磐梯山。この時点では天候良好。
猪苗代リゾートスキー場登山口到着。ゴンドラリフトで標高1250mまで上がります。
スキー場上部からのきつい登りです。
ガスが出てきて雲の中、雨具を着ます。
ドウダンツツジの紅葉が見頃でした。
磐梯山1819m山頂で集合写真。15:21
山頂からの展望は・・・。またの機会に!
北西方面を八方台へ向け下山します。
もみじがきれいです。
きつい下り。
弘法清水を過ぎた途中の尾根から見下ろした、裏磐梯方面の旧噴火口近くにある、銅沼(あかぬま)の緑色が印象的です。(望遠でのワンショット)
16:45頃。中の湯跡です。(1990年代後半に廃業)
祝賀懇親会スタートです。裏磐梯ロイヤルホテルのパノラマホールにて。
素敵なホテルで楽しいひととき。記念事業実行委員会の皆様のお計らいと、ホテルのおもてなしに大感謝です。
ホテルの一室。22時。お話は尽きません。
おはようございます!(10/5の8:32)
昨日に続き、八方台登山口から西の、猫魔ヶ岳へハイキング。9時頃スタート。
ゆっくりと行きましょう。
ぶなの森。
猫魔ヶ岳1404mでも視界きかず。先へ進めて、ここは猫石です。10:30頃。
やがて雄国沼のほとりへ。雄国山が見えてきました。
紅葉真っ盛りです。
雄国沼は猫魔ヶ岳の火山活動で出来た、カルデラ湖で、初夏のニッコウキスゲの大群落の湿原は、天然記念物に指定されています。
写真では紅葉の美しさが表現しきれません。
歓談しながら歩きます。
雄国沼休憩避難小屋。お昼にしていると、とうとう雨が降ってきました。11:40頃。裏磐梯方面の雄子沢(おしざわ)登山口へ下山します。
下山後、一旦ホテルに戻り、ご好意により、入浴してから帰路につきます。14時半頃に雨の中をバスが出ます。
八王子駅到着は予定通り19時半頃。バスのドライバー様にも安全運転頂き、誠にお疲れ様でした。
♪ 会津磐梯山ハァ~宝のやぁまぁヨ

笹に黄金がァ なぁりさぁがぁる~ ♪

の民謡にあるように、磐梯山は昔から鉄鉱石や砂鉄が採掘されていて、安達太良山の西側の硫黄採掘と共に一大鉱業地であったそうです。

1888年(明治21年)に磐梯山北側が大爆発して土石流により悲惨な被害を受けた、裏磐梯も今は静かなリゾート地になっています。

9月27日(土)の11時52分、御嶽山の水蒸気噴火による災害に遭われた方々の心安らかなことを願う山旅でもありました。

【 概算費用 】 1人当り2万円×42名  他に、当会から20万円の補助を頂いており、

八王子山岳連盟会長、市役所山岳部部長、いちょう山の会、オリンパス山岳部、八チョー会さま

他から多数のご祝儀も頂戴しております。

この場を借りまして、厚くお礼を申し上げます。

 

 

 

春の訪れが一足早い「房総の低山歩き」

   2/22~23 総勢10名で房総の低山歩きを楽しんできました。

2月22日は未だ雪の残る鋸山へ、そして23日は「新日本百名山」として俄かに脚光を浴びているという烏場山を訪ねてみました。

鋸山は2週続きで降った大雪のため、ほぼ全山にわたり雪が残り、山頂近くでは凍結している個所もありアイゼンを付けての登攀となりました。地球が丸く見える展望台できらきらと陽光に輝く海を眺めながら昼食をとり、午後からは東の肩を経由して林道口から鋸山ダムサイトまで歩きましたが、道端の畑からは雪にもめげず水仙や白梅が辺り一面に良い香りを漂わせていました。                                   夜は、民宿の心づくしの新鮮な地魚の刺身と地酒を堪能させて頂きました・・・。                              翌23日も太平洋の水平線がぼんやりと見えるような陽気の中、花嫁街道から経文石、じがい水、駒返し、見晴台と辿り烏場山山頂へ。こちらは太平洋がキラキラと輝き汗ばむほどの陽気でした。山頂で昼食にし、下山は花婿街道を旧展望台を経てはなぞの広場へ出る。帰りは保田に出て、「ばんや」で温泉と漁協自慢の天然地魚丼で腹いっぱい・・・・! 春の訪れが一足早い房総の低山歩きを心行くまで楽しんだ二日間でした。


鋸山の登山口で、今回は観月台コースから登る

 

登山口からいきなり急な階段を上る

 

観月台を過ぎたあたりからは残雪も多くなる

 

思わぬ残雪に一歩一歩慎重に足を運ぶ・・・!

  石を切り取った後の岩壁が頭上に連なる。実に壮観な眺めだ!
  重機も車もない時代に、一体どうやって切り取り、搬出したのだろうか・・・? 
  今日の目的地 鋸山(329.5m)山頂で!

木々に遮られ視界はあまりよくない
 

春霞がかかったような陽気で、富士山も伊豆半島も大島も見えません

 

陽光に輝く海が見えるのも、房総ならではの楽しみでしょうか・・・。

  館山自動車道入口で見た「頼朝桜」?
  2月23日9:30

今日は「花嫁」さんに・・・!
  どんぐりを踏みしめながら、足取りも軽く「まてばしい」の樹林帯を行く
  烏場山山頂(267m)へ

これほど多くの山々が眺望できるのだ・・・・!
  とても小さく、可愛らしい花嫁さんがいた・・・!
  はなぞの広場に咲く紅梅と寒椿

  房総の山々を称して、「超低山」と呼ぶそうだが、実際に歩いてみるとアップダウンはあるし、倒木などでルートが分り難くなっている樹林帯の道もある。そういう意味で結構楽しめる山だと思う。また、樹木の切れ目から光り輝く海が見えるのも新鮮で魅力的だ・・・! 改めて房総の「低山歩き」の魅力を再発見できたように思う。                                      y.motoki

2013年末 忘年山行 熱海・岩戸山,玄岳

地球温暖化が静かに進行している中で暑かった今年も早や12月。今回の忘年山行は電車で行ける熱海の岩戸山734mと、玄岳798mを設定して頂きました。一日目は約6時間行動。二日目は約4時間半行動。参加者は総勢20名で大きなトラブルも無く楽しんで来ました。(記 washi)

平成25年11月30日(土)10時に、湯河原駅から南東へ歩いて20分位の相模湾に流れ込む川の千歳橋(海抜5m位)から17名で岩戸山へ向けにぎやかに出発。
   みかん栽培の急斜面をあえぎ登ると、果実運搬用モノレールが所々に設置されていました。
   蜜柑は収穫が追いつかないのか、たわわに実って「枝がかわいそう」の声もあがります。
やがて相模湾を望み、初島、伊豆大島が見えてきました。
13時に岩戸山に到着。734mの山頂はこじんまりとしています。
お昼です。 先着パーティが6~7人いらっしゃいましたがお邪魔してしまいました。
   岩戸山を越え石仏の道分岐からは、日金山東光寺参道の独特な雰囲気の中を歩きました。写真は平成3年から財団法人日金山霊園として開かれた箇所で、すぐ上が十国峠です。
   十国峠の広~い芝生広場では冬陽に午後の影が長く伸びてます。
   十国峠のケーブルカー山頂駅は工事中なのかクレーンが延びて、今年6月世界遺産登録となった富士山と並んでいました。
   ケーブルカーは11/26~12/27まで工事のため運休との事。場違いなタクシーが山道を上がって来ていた訳が判りました。
十国峠とは、伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房の国が見渡せる所から名付けられたそうです。 富士山の西肩には南アルプスのテカリ、ヒジリ、シオミ等が雪を頂き輝いていました。
十国峠を後にして石仏の道分岐まで戻り温泉旅館を目指し下山です。 (もう15時)
 日金山東光寺を42丁目として麓から1丁目ごとに石仏石碑がある参道です。 信仰の行場でもあり、昔の名主や江戸の商人達が寄進した今は寂しげな石仏にブルッとしますが、大勢で歩いているので大丈夫です。
   熱海市西山町のひっそりとした温泉旅館「芳泉閣」まで歩き通し、ひと風呂浴びて宴会です。 宴会と泊まりだけでも参加の会員も駆け付け、総勢20名。 嬉しい限りです。
   乾杯!今年も無事に楽しい山行ができました。お互いに喜びを分かち合い大感謝です。(18時)
   カラオケで盛り上がります。 今晩の宿は我々山の会で貸切なのでした。
   見事な舟盛りです。幹事さんの手腕と手際のよさにもまた、大感激。拍手。
   部屋に戻っても夜中まで、山の話しは尽きません。
翌朝12月1日(日) お世話になった「芳泉閣」のご主人に玄関先で集合写真を撮影して頂きました。 この辺りの傾斜地では邸宅や鄙びた風情の温泉宿が建て込み、晩秋から初冬にかけての風情には心と体に染み入るものがあります。
 宿から海側に下った東海道新幹線高架近くの来宮神社の大楠です。 クスの木では全国2位の大樹で樹齢は2000年、幹周り23.9m。思わず一周して何度も見上げてしまいます。 本日の山行は玄岳。すぐそこの来宮駅まで歩き、帰王の2名とお別れです。 18名はタクシー5台に分乗して南西へ15分程走った玄岳ハイキングコースの林道終点まで「馬を駆け着けて!?」上がってしまいました。(9:40登山開始)
 熱海からの玄岳ハイキングコースは、伊豆スカイラインから熱海へ延びる熱海新道を陸橋で横切る「才槌の洞535m」(10:15通過)からきつくなり、昨晩飲み過ぎた人もアルコールが抜けてきました。
   風がまだ穏やかな樹林帯で、宿から頂いたミカンを食べて一休み。
 陽だまりにリンドウが寄り添っていました。
 玄岳手前、開けた笹原から富士山が見えてきました。 ブッシュに隠れて愛鷹山の左に南アルプス聖岳が雪を頂いて白く輝いています。
 今日の富士山は風が強く気流の関係で、同じ所に留まった雲がずっと離れてくれません。
 霜柱が一部融けて滑りやすい小道を上がります。 玄岳はすぐ上です。
 玄岳798mに11:20到着。 冬の伊豆スカイラインなので冷たい風が強いです。
 伊豆スカイラインをドライブする際に車窓から見えるお馴染みの「氷ヶ池」めざして下ります。
 氷ヶ池の端で風を避けてお昼です。
 予定していた車道の熱海新道を下らずに、先程玄岳へ登ってきた途中の分岐まで、笹を掻き分け這い上がります。 (13時半に分岐着) もと来た道を下り、住宅地のバス停からバスに乗り熱海駅に14時半着。 ここで18名は解散。お疲れ様でした。それぞれ八王子へ向け電車に乗り込み家路につきました。 今山行の係りの鈴木國昭さま、企画幹事の元木義隆さまには、この場をお借りして一同お礼申し上げます。 有難う御座いました。

2013年12月7日黒富士ハイク,燕岩から

平成25年師走。山梨百名山の黒富士1635mにwatouさん念願の天然記念物燕岩岩脈ルートから計3名で登ってきました。車道から燕岩岩脈の末端雑木林に取り付き傾斜はきついが冬枯れで見通しのきく細い尾根を登ります。所々岩稜が現れるが慎重に通過。沢ルート合流の鞍部から先の尾根岩壁は切れ落ちているので、北側斜面から回り込んで再び尾根に立つのに1回だけロープを使いました。尾根に出ても相変わらず傾斜はきついが危険はなく、3時間で黒富士山頂に立つ事ができました。山頂から登ってきた箇所を振り返ると崖ヤブにしか見えず、ここがルートとは想像も出来ないのでした。帰途は桝形山に登り、黒富士峠から駐車させて頂いたキャンプ場のマウントピア黒平に帰って来ました。 (記washi) 黒平9:10→燕岩基部9:40→鞍部11:15→黒富士12:40→桝形山14:00→黒富士峠14:30→黒平15:40

   車道から見える「角閃石石英安山岩」の柱状節理露頭。 昭和9年に国指定天然記念物。 大昔この辺りは火山でした。 (写真は夏季)
   燕岩岩脈の細い尾根から黒富士を目指します。 南西側は燕岩の岸壁。
   燕岩の岩稜。 熊と思われる落し物あり。 春、秋は要注意。
   鞍部から上の稜線は北斜面から迂回。 急傾斜の立木に支点取ってロープを使い登りました。
   日溜りハイク? 葉が落ちた急傾斜の雑木林を尾根通しに立木を掴みながら這い上がります。
   黒富士山頂から燕岩岩脈ルートを望む。
   黒富士山頂
   甲府盆地の向こうに富士山。
   枡形山から黒富士を振り返る。
   黒富士峠から見た黒富士はすくっと形がいい。
   12月の黒富士峠。
   峠から落葉松の植林地を黒平へ降ります。
   ここは鹿が増えて鹿牧場状態だそうです。 マウントピア黒平さんや山梨県山岳連盟の方々による丁寧な道案内テープが付けられています。

王滝村から小秀山に登る

7月13~14日に長野県王滝村と岐阜県中津川市の境にそびえる、小秀山(1,982m)に登ってきました。これまで小秀山登山といえば、岐阜県側から登るコースしかなかったが、近年王滝村の林業の作業道が登山にも利用できるように整備され、標識なども付いたと聞き挑戦してみることにした。もう一つの目的は2010年に新築されたという避難小屋「秀峰舎」に泊まることであった。

天候は二日間とも安定せず、ガスがかかったり時々小雨がぱらついたりするような生憎なお天気でしたが、その分とても静かな山行を楽しむことができました。秀峰舎は木材をふんだんに使った、未だ木の香りのする奇麗な建物で、私たちが想像していた以上に居心地がよく、しかもこの日は私たち3名だけでしたのでほんとうにゆったり、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。

登山口を予定より早い11:10に出発する。シカの食害防止柵か・・・? 金網の一部が壊れている。ここからいきなり急登が始まる。
  急登の途中から見上げる「1本ヒノキ」しばらく、この木を目標に登る
  1時間ほどで「フクロウ岩」に着く。手作りの可愛らしい、標識の頭にはちゃんとフクロウが彫られている。「フクロウ岩」は一見登れそうに見えるが、足掛かりが無く容易ではなそうだ・・・!
  途中から小雨がぱらつく生憎のお天気になった・・・。ガスのため目の前に聳えているはずの「御嶽山」も見ることはできなかった。残念だが山頂からの大展望は、次の山行まで取っておこう・・・。
  山頂から僅か数分の距離にある、避難小屋「秀峰舎」の全景。2010.7に新築されたと言う、まだ木の香りのする・・・、ともかく隅々まで意匠を凝らした建物である。
  二間ある居住スペースのうち、奥側の部屋・・・。天井は高く、窓も多く、室内はすごく明るい。かって、山頂に掲げられていたと思われる古い標識が2代分飾られていた。
  窓からは周囲の山々が見える。ガスの切れ目から、裾野だけではあったが、御嶽山を望むことも出来た。
  山で伐採した丸太を製材した板を加工して使ったと思われる鏡。木の形や鏡をはめ込んでいる板の曲線加工が実に美しい!         多分、オンリーワンであろう・・・・!秀峰舎、登山徒然帳には沢山の感謝と賛辞の言葉が・・・。
  少し早いが晩餐を始める。お肉と野菜を蒸した健康的なメニューだ!日本酒もちゃんと担ぎ上げ・・・「乾杯」
  バイオトイレです!まったく匂いはありません。木の香りの方が強いくらいです。〇〇さん曰く、「ここで寝れるよね・・・」
  19時過ぎにはガスも晴れてくる・・・。 明日のお天気はどうなのだろうか・・・?零時ころに屋根を叩く雨の音で目覚める。3時頃に再び目覚め、外に出てみると真上は満天星であった。これは決して、夢ではありません・・・。
  朝食の後、第二高原のお花畑まで散策に出かける。ガスは相変わらず晴れない・・・!第三高原付近から見る秀峰舎。
  お花畑ではせっかくコバイケイソウが迎えてくれたが・・・、生憎のお天気に花たちも淋しげであった。
  途中で出会った奇妙な形をしたモミジの巨木。ヒコバエに混じり、何種類ものヤドリキが育っている。大自然の生命力に感動・・・!
  下山後、御嶽山の秘湯と言われる「王滝の湯」へ木曽の美林に囲まれた奥深い温泉だ。湯船からは真正面に御嶽山を見ることができる。ガスの晴れ間からは幾筋もの雪渓が輝いて見えた。
  開田高原、旧飛騨街道から望む御嶽山ともかく猫の目のようにお天気が変わる!この写真はほとんど奇跡に近い、直に雲が出てきて再び山頂を覆い隠してしまった。
 

今回歩いた王滝村からのコースは林業で使っていた作業道を登山道として最近整備されたためか、普通の登山道とは違った新鮮さが感じられた。標識類もとてもユニークで、フクロウ岩の標識は手の込んだ作品であった。今回は第二高原のお花畑で引き返しましたが、次はピストンではなく、岐阜県側の乙女渓谷とを結んだコースを歩いてみたい。

(コースタイム)

7月13日

八王子6:40⇒高尾山IC⇒⇒伊那IC⇒王滝村⇒白川林道⇒10:45登山口11:10→12:05ふくろう岩(昼食) 12:30→14:20小秀山14:30→14:35秀峰舎

7月14日

秀峰舎8:10→8:45第二高原8:55→ 9:40秀峰舎9:50→11:20ふくろう岩11:30→11:50登山口12:10⇒13:45王滝の湯⇒開田高原16:00⇒伊那IC⇒20:30八王子

(概算費用)

車代560km=17,800円、高速代4,200円、食糧・燃料1,900、秀峰舎協力金1,000円、

8,300円/人、王滝の湯 500円、開田高原そば900~1,100円

motoki