投稿記事(blog)
皆さま 明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年初めての山行報告を投稿させて頂きます。
山行日 1月3日(木)~4日(金)
参加者 元木(係)、(豊原)
当初は、昨年の正月山行で猛吹雪と低温のため登頂を断念した「唐松岳」のリベンジを計画していましたが、この正月の北アルプスは天候が大荒れになることが予想されたため、天候の安定が望めそうな八ヶ岳を、東天狗岳~硫黄岳~横岳と縦走することに計画を変更しました。
天候が安定していると言っても、山頂付近ではマイナス20数℃の極寒と、20mを超す強風が吹き荒れる状況で、3日は東天狗岳を目指しましたが、箕冠山から根石岳へ向かう途中で前進不能となり撤退しました。4日はやや風が弱くなったものの、硫黄岳の登りでは寒さと強風で指先の感覚も薄れるなか、漸く山頂に立つことができました。しかしながら、山頂付近は猛烈な強風で横岳方向に進むことはおろか山頂に長居することも出来ず、早々に赤岩の頭まで下り、休憩の後エスケープルートとして考えていた赤岳鉱泉に下山しました。
元木 義隆 記
|
先ずは箕冠山をめざし、夏沢鉱泉を10:30に出発。
どんよりとした空模様ではあるが、雲の動きは早い・・・。 |
|
それにしても、凄い積雪だ・・・!
雲が切れ、青空が顔を覗かせるようになってきた。
樹林帯の中ではほとんど風を感じない。 |
|
根石岳山荘分岐を示す標柱に70cmはある「海老の尻尾」が付いていたのには驚きだ!
写真は「西天狗岳」
這いつくばってのショット! |
|
「硫黄岳」を見る
ともかく体が冷えてくる。
指先・耳・鼻・頬・・・がヒリヒリと痛む。
今日は、ここまでとし・・・、夏沢鉱泉に引き返す。 |
|
外はマイナス18℃の世界!
雪山をみながら、暖かい温泉に浸かり・・・「雪見酒」? |
1月4日 今日は一日中、晴天との予報。夏沢峠~硫黄岳~横岳~地蔵の頭まで縦走する計画だが、すべては「風」次第だ!小屋主の話によると「年末から未だ誰も横岳を通過していないのでは・・・」とのことであった。
何とか、風が治まるようにと祈りながら出発する。
|
空は昨日とは打って変わって明るい!
あとは、風次第だ・・・。
5~6パーティが硫黄岳を目指す。 |
|
夏沢鉱泉から見る「硫黄岳」
昨日に較べるとかなり天候が回復してきている。 |
|
硫黄岳の登りから、西天狗・東天狗を振り返る・・・。
強風で身体がぐらつくほどだ!
やはり雪の多さが目立つ・・・ |
|
猛烈な横風と低温との闘いの末、ついに硫黄岳山頂に立つ・・・! |
|
強風に地吹雪が舞う・・・
八ヶ岳の盟主「赤岳」を望む
余りの寒さと強風のため、横岳へ進むことは不可能と判断し、赤岩の頭まで下りる |
|
中岳・阿弥陀岳を望む
遠景は南アルプス連山・・・
硫黄岳から赤岩の頭への下りで |
|
日は燦々と輝き、視界も申し分ないのだが、相変わらず強風は収まる様子はなく・・・、下山を決断 |
昨日よりはだいぶ風は弱くなったようだが、それでも硫黄の登りや山頂付近ではしばしば体がぐらつくような強風であった。
おまけに、年末年始の暴飲暴食で胃の調子が悪い上、座敷生活の弊害のためか腰痛と右膝あたりの神経が痛み、足が重く息切れも激しく・・・、反省ばかりの初登山であった。
[参考]
〇コースタイム
1/3 八王子 7:30⇒茅野 9:10⇒夏沢鉱泉10:25~10:40→オーレン小屋11:25~11:59→箕冠山13:00→根石岳山荘分岐→箕冠山13:35→夏沢峠14:25→オーレン小屋14:45~15:00→夏沢鉱泉15:25
1/4 夏沢鉱泉7:00→夏沢峠8:35→硫黄岳9:59~10:08→赤岩の頭10:30~10:45→赤岳鉱泉11:40~12:20→美濃戸山荘13:40~13:50→美濃戸口14:30
美濃戸口14:45⇒茅野15:50⇒八王子17:31
〇概算費用
JR往復 8,600円 バス900円 夏沢鉱泉宿泊費 11,000円 計20,500円/人
カテゴリー: 積雪期山行 縦走登山 | 3 件のコメント
梅雨明けも間近い7月15日~16日に天候の回復を祈りながら中央アルプス南端に位置する「安平路山」(標高2,363m)に登ってきました。
ロープゲートを出発して摺古木山に着く頃までは時々薄日が差すこともありましたが、それ以降は下山するまで二日間共、ほぼガスと細い雨が降る生憎のお天気の中、針葉樹林とクマザサに覆われた登山道を、ヤブ漕ぎとルートファイディングにかなりの精力を費やしながら歩くことになりました。今回の山行ではあえてGPSは一切使わず、地図と磁石と高度計それに《カン》だけを頼りに登りましたが、全く問題なく無事下山することが出来ました。
残念であったことは、天候に恵まれず恵那山・御嶽山・乗鞍岳・北アルプス・中央アルプスなどの展望はもとより、安平路山自体をまともに見ることが出来なかったことでしょうか。それでも、クマザサと針葉樹林に覆われ「山深い」と云う表現がぴったりの山旅をゆっくりと楽しめた二日間でした。
|
今にも降って来そうなどんよりとした雲行きのなか、10:00に林道ゲート(ロープ)を出発する。
ここから摺古木自然園休憩舎まで約6.5kmの林道歩きだ・・・! |
|
林道は梅雨の大雨の影響か所々で法面の崩壊した個所や道が浸食された個所もあるが、そうした箇所を除けば走れないこともないように思う。ただし、RV車などでないと難しいだろう・・・。 |
|
長い林道を淡々と歩くこと2時間余り、ようやく摺古木自然園休憩舎に到着。
休憩舎には5人パティ―が先着していて、ちょうど下山するところであった。
今回の山行で出会った唯一のパティ―の方に記念写真を撮って頂く。自身が写っているのはこの1枚のみだ。 |
|
摺古木自然園休憩舎で昼食をとり、ヤブ漕ぎ対策としてスパッツと雨具を付け、12:40に出発する。
この頃までは時々薄日が差す状態であったが、雲行きがだんだんと怪しくなり、急ぎ摺古木山を目指す。
写真は登山道から見た摺古木山 |
|
摺古木山までの登山道は笹が刈られ、歩きやすく良く整備されていた。
摺古木山(本岳)2,168mには14:30に着いたが、山頂はガスが出始めて目の前にあるはずの白ビソ山を見ることも出来なかった。
晴れてれば、御嶽山・乗鞍岳が見えるのだが・・・ |
|
摺古木山を過ぎると登山道はクマザサに覆われ、ルートファイディングが仕事となる。その上、密集した笹で地面が全く見えないため段差や木の根、倒木などに足を取られないように、慎重に足を運びながら白ビソ山への道を登る。
僅かにクマザサが窪んだところが登山道 |
|
白ビソ山への登りは濃いガスと細い雨に視界を阻まれたうえ、倒木が登山道を覆い隠し、安平路山の難しさを実感した。 |
|
白ビソ山の山頂付近は文字通り白ビソに覆われた平坦な地形で、辺りは濃いガスに覆われ、視界は数十メートル程度であった。
倒木にくくりつけられた「白ビソ山頂上」という小さな標識を目にしなかったら、頂上を確認できなかったと思う。 |
|
白ビソ山を下り始めた頃からガスが少し薄くなり、視界も良くなる。やがて、安平路山避難小屋の屋根が樹林越に見え隠れし、ようやくホッとする。
16:30に安平路避難小屋に着く |
|
17月16日 4:50
相変わらずのガスと細い雨のなか安平路山をめざし、に避難小屋を出発。
ほんの一瞬だが安平路山が姿を見せる。 |
|
安平路山は針葉樹林で覆われ、登山道は胸くらいまでクマザサが生い繁り、ルート確認はさらに慎重を要した。 |
|
5:43 安平路山頂着
山頂は針葉樹林に囲まれ、濃いガスと細い雨で全く視界はない。
標識から離れたところに、笹に隠れるように3等三角点があった。 |
|
9:05 摺古木展望台着
摺古木展望台に着く頃には雨も上がり、少しずつガスも晴れてくる。 |
|
摺古木展望台ルートで見かけた、ハクサン石楠花! 奇跡的に数輪だけが咲いていた。 |
|
あと少しで「摺古木自然園休憩舎」だ!
雨上がりの登山道・・・、水音が辺りに響き、鳥たちのさえずり声が心地よい。
10:25摺古木自然園休憩舎着 |
[参考]
○ コースタイム
○ 7/15高尾IC6:15⇒飯田IC8:53⇒飯田峠⇒大平宿9:45⇒林道ロープゲート9:50~10:00→摺古木自然園休憩舎12:10~12:30→摺古木山14:30~14:35→白ビソ山15:40~15:45→安平路避難小屋16:30
○ 7/16 安平路避難小屋4:30→安平路山5:43~5:50→安平路避難小屋6:30~7:00→白ビソ山7:40→摺古木展望台9:05~9:15→摺古木自然園休憩舎10:25~11:03→ロープゲート12:17~12:37→大平宿12:49~13:20→飯田IC→八王子17:20
○ 概算費用
・高速代 10,100円(高尾IC⇔飯田IC)、(全走行距離 530km) y.motoki
カテゴリー: 縦走登山 | 2 件のコメント