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御坂山塊、毛無山から十二ヶ岳~鬼ヶ岳へ

梅雨の晴れ間を見つけ、6月29日(土曜日)に御坂山塊の毛無山~鬼ヶ岳を縦走してきました。もちろん、世界遺産に登録され話題が沸騰している富士を眺めながら、登山を楽しもうとの魂胆であったが・・・、残念がら生憎の曇り空。とうとう一度も富士山の全貌を見ることは出来ませんでした。

土曜日と云うのに山は静かで、毛無山~十二ヶ岳で3人、金山~節刀ヶ岳で1人に出会っただけであった。もうお一方、鍵掛峠ではマウンテンバイクを担いだ同年輩くらいのスーパーマンに出会った。休憩を取ることもなく、マウンテンバイクを肩に担いだまま、あっと言う間に根場民宿へと下っていってしまった。 実に良い刺激を貰ったように思う・・・・。

文化洞トンネル脇の登山口、駐車スペースは十分にある。6:30分に出発する。
  歩き始めて直に出会った[タマゴ茸]、意外や・・・、このキノコ食べられるそうな・・・。フランス料理、イタリア料理では高級茸としてよく使われているそうです。
  毛無山山頂から見る河口湖。遠く山中湖と箱根連山もみえる。残念ながら富士山は厚い雲に覆われ、裾野しか見えない・・・。
  四ヶ岳への登りから望む十二ヶ岳。ここからみる十二ヶ岳はシンメトリックな美しい山容をしている。十二ヶ岳まではまだ9ピークを越えて行く、アップダウンの多いコースだ・・・!
  富士の山頂が僅かに顔を見せる・・・。四ヶ岳山頂にて。 
十一ヶ岳と十二ヶ岳の鞍部に架かるつり橋を渡る山下さん。歩み板はアルミ製だが吊りワイヤーのたるみが以前に較べ益々ひどくなってきたようだ。
山下さんに続き、鈴木さんも慎重に通過する。さぁここからが、いよいよ本番ですよぉ~・・・!
吊り橋を渡ると、直ぐに十二ヶ岳の急な登りが始まる。至る所に太いロープが張られ、鎖場もある。まるで「岩稜研修」のお復習いのようだ・・・!
十二ヶ岳山頂で一息つくメンバー。 9:50眼下には西湖が拡がり、涼しい風が吹き、実に気持ちが良い!「健康と山の安全」を祈念する。“お賽銭も忘れずにネ・・・”
山頂から直下に拡がる西湖をみる。西湖の後方に見える丸い小さな山は大室山。樹海のただ中であるためか存在感のある山だ!
十二ヶ岳からの下り、登りも厳しかったが、下りも厄介だ!ロープが太すぎて力が入らないし、思うよな姿勢も取れず、かなりの苦闘を強いられた・・・。
金山への登り返しも、十二ヶ岳への登りと負けず劣らず厳しい・・・!鉄梯子が無かった頃はどうやって登っていたのだろうか・・・?
  金山への登りからみる「鬼ヶ岳」、写真では厳しい山容が表現できていない・・・。浸食作用により、いく筋もの露岩が帯状に走り、険しい地形を形成している。「鬼の角」もその一つであろう。
  金山まではあと僅か・・・!ようやく厳しい登りも終わり、ホッと一息。でも金山~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳と、まだまだ先は長い・・・。
  11:00に金山山頂に着く。ここは十二ヶ岳・節刀ヶ岳・鬼ヶ岳の分岐点だ。山頂は平べったく、樹林に囲まれ視界はない。
鬼ヶ岳山頂から、鍵掛峠~王岳を望む。標高1,738mを示す可愛らしい手作りの標識が掲げてあった! ここから鍵掛峠までは、まだいくつものアップダウンがある。気持ちを引き締め、13:00 山頂を後にした・・・。
 

文化洞トンネルの登山口から毛無山~十二ヶ岳~金山~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳~鍵掛峠~根場の民宿までのコースは距離こそ10.5km程度であるが、実質6時間半余りを要した。厳しい岩場の登り下りが多く、それらの個所を通過するのにかなりの時間を費やしたことになる。パーティーの人数が多ければもっと時間はかかるだろう。 このコースはちょっとした岩登りの経験と、アップダウンに耐えられる体力が必要とは思いますが、富士山を終日眺めながら歩ける素晴らしいコースだと思います。 みなさんも是非挑戦してみて下さい・・・!

コースタイム                                       八王子5:00⇒高尾山IC⇒⇒河口湖⇒6:20文化洞トンネルP6:30→8:00毛無山8: 10→8:50八ヶ岳→9:50十二ヶ岳10:10→10:55金山11:05→11:20節刀ヶ岳(昼食)→12:00→12:40鬼ヶ岳13:00→ 13:40→13:40鍵掛峠14:00→15:05根場民宿15:40⇒(レトロバス)⇒文化洞トンネル16:00 ⇒16:55日帰り温泉17:30⇒19:00八王子

概算費用                                                 車代 3,300円/人、バス代330円、日帰り温泉 500円                                                                          motoki

「正月山行」 八ヶ岳、箕冠岳~硫黄岳

皆さま 明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年初めての山行報告を投稿させて頂きます。
山行日 1月3日(木)~4日(金)
参加者 元木(係)、(豊原)
当初は、昨年の正月山行で猛吹雪と低温のため登頂を断念した「唐松岳」のリベンジを計画していましたが、この正月の北アルプスは天候が大荒れになることが予想されたため、天候の安定が望めそうな八ヶ岳を、東天狗岳~硫黄岳~横岳と縦走することに計画を変更しました。
天候が安定していると言っても、山頂付近ではマイナス20数℃の極寒と、20mを超す強風が吹き荒れる状況で、3日は東天狗岳を目指しましたが、箕冠山から根石岳へ向かう途中で前進不能となり撤退しました。4日はやや風が弱くなったものの、硫黄岳の登りでは寒さと強風で指先の感覚も薄れるなか、漸く山頂に立つことができました。しかしながら、山頂付近は猛烈な強風で横岳方向に進むことはおろか山頂に長居することも出来ず、早々に赤岩の頭まで下り、休憩の後エスケープルートとして考えていた赤岳鉱泉に下山しました。
                             元木 義隆 記




先ずは箕冠山をめざし、夏沢鉱泉を10:30に出発。
どんよりとした空模様ではあるが、雲の動きは早い・・・。
それにしても、凄い積雪だ・・・!
雲が切れ、青空が顔を覗かせるようになってきた。
樹林帯の中ではほとんど風を感じない。
根石岳山荘分岐を示す標柱に70cmはある「海老の尻尾」が付いていたのには驚きだ!
写真は「西天狗岳」
這いつくばってのショット!
「硫黄岳」を見る
ともかく体が冷えてくる。
指先・耳・鼻・頬・・・がヒリヒリと痛む。
今日は、ここまでとし・・・、夏沢鉱泉に引き返す。
外はマイナス18℃の世界!
雪山をみながら、暖かい温泉に浸かり・・・「雪見酒」?




1月4日 今日は一日中、晴天との予報。夏沢峠~硫黄岳~横岳~地蔵の頭まで縦走する計画だが、すべては「風」次第だ!小屋主の話によると「年末から未だ誰も横岳を通過していないのでは・・・」とのことであった。
何とか、風が治まるようにと祈りながら出発する。




 
空は昨日とは打って変わって明るい!
あとは、風次第だ・・・。
5~6パーティが硫黄岳を目指す。
 
夏沢鉱泉から見る「硫黄岳」
昨日に較べるとかなり天候が回復してきている。
 
硫黄岳の登りから、西天狗・東天狗を振り返る・・・。
強風で身体がぐらつくほどだ!
やはり雪の多さが目立つ・・・
 
猛烈な横風と低温との闘いの末、ついに硫黄岳山頂に立つ・・・!
 
強風に地吹雪が舞う・・・
八ヶ岳の盟主「赤岳」を望む
余りの寒さと強風のため、横岳へ進むことは不可能と判断し、赤岩の頭まで下りる
 
中岳・阿弥陀岳を望む
遠景は南アルプス連山・・・
硫黄岳から赤岩の頭への下りで
 
日は燦々と輝き、視界も申し分ないのだが、相変わらず強風は収まる様子はなく・・・、下山を決断




昨日よりはだいぶ風は弱くなったようだが、それでも硫黄の登りや山頂付近ではしばしば体がぐらつくような強風であった。
おまけに、年末年始の暴飲暴食で胃の調子が悪い上、座敷生活の弊害のためか腰痛と右膝あたりの神経が痛み、足が重く息切れも激しく・・・、反省ばかりの初登山であった。




[参考]
〇コースタイム
1/3 八王子 7:30⇒茅野 9:10⇒夏沢鉱泉10:25~10:40→オーレン小屋11:25~11:59→箕冠山13:00→根石岳山荘分岐→箕冠山13:35→夏沢峠14:25→オーレン小屋14:45~15:00→夏沢鉱泉15:25
1/4  夏沢鉱泉7:00→夏沢峠8:35→硫黄岳9:59~10:08→赤岩の頭10:30~10:45→赤岳鉱泉11:40~12:20→美濃戸山荘13:40~13:50→美濃戸口14:30
美濃戸口14:45⇒茅野15:50⇒八王子17:31
〇概算費用
JR往復 8,600円 バス900円 夏沢鉱泉宿泊費 11,000円  計20,500円/人
 

黒部ダムから池の平への山旅

10月12日~15日まで、黒部ダム~ハシゴ谷乗越~真砂沢~池の平 行って来ました、

山一面の紅葉、三の窓雪渓、八ッ峰主稜、チンネ等の秀麗な姿を満喫し心が満たされた山旅でした。

10/12 PM八王子4:30⇒安曇野IC⇒扇沢(P)PM20:30(車中泊)

10/13 扇沢駅⇒トロリーバス7:30~50⇒黒部ダム駅8:10~30→丸木橋10:00~20→内蔵助平11:00~30→ハシゴ谷乗越13:00~20

真砂沢14:10~20→池の平17:20(テント泊)

10/14 池の平池と池塘めぐり テント回収→12:00→二股14:50→真砂沢15:50(テント泊)

10/15 テント6:50→ハシゴ谷乗越8:00~30→内蔵助平9:45~10:00⇒黒部ダム13:05 トロリーバス⇒扇沢⇒安曇野IC⇒八王子

池の平のテント前にて
   平の池にて
   池の前で
 
   仙人峠 八っ峰をバックに
 
   小窓の雪渓がキレイ
   仙人新道を往く
   マイナーピークをバックに
   ハシゴ谷乗越

南岳から北穂まで大キレットを行く

 台風で一週間ほどずれてしまいルート経験者のTさんとMさんが参加できなくなり、残念でしたがHさんと二人、当初の計画よりのんびり、ゆったりの行程で出かけました。

小屋に3泊もしてちょっと贅沢をしてしまいましたが、おかげで無理なくキレットを通過でき大満足。天狗原や涸沢の紅葉は素晴らしかったです。
sakamoto記

 

         

 


 一日目はここに一泊、お風呂あり沢から引いているのか枯葉が浮かんでいた。料理はちょっとおしゃれな味のするレモンやハーブパプリカで味付けした鶏肉メインの夕食、朝食は普通に焼きしゃけでした。清潔なお宿でした。
 槍沢のテント場
   この日は多少雨が降ったが雨具を着るほどではなかった。お天気雨のせいか何度か虹が出ては消え楽しませてくれた。陽光が進行方向の谷間を照らしスポットライトのよう。
   南岳にいくまでには鎖場やはしごがあった
 
 
   南岳を20分ほどいくと小屋だ。布団一枚で寝られたので、明日に備え、しっかり睡眠がとれた
   笠ヶ岳方面に陽が沈む。
  7時。 いよいよ出発。昨日着いた人の話では、昨日の朝は南岳の下あたりは濡れていて厭な感じだったそうだ。スタートは曇りだがこれ以上崩れなさそうなので意を決して明るくなるのを待ち小屋をでた。
   すぐに鎖のあるザレた下り、前の人が降りたのを見計らって自分たちも。
   梯子は一歩一歩確実に注意して降りる
   暫くは、なだらかな稜線歩きで心休まる
   ちょっと振り返り写真をとる
   長谷川ピークの手前。慎重に慎重に。
   緊張するわけです。有名な長谷川ピーク
 
   大先輩のHさんは良い被写体になってくれました。
   安全に気を使いながらも、こんなところでもポーズを撮ってもらいすみません。
 
   写真では距離や高度感が伝わりにくいですね。
   写真には写ってませんが、前方を行く人がここが飛騨泣きだと向こう側からわざわざ教えてくれました。なぜなら長谷川ピークまでがとても怖かったのでこれ以上怖いところがあるのか、飛騨泣きは越えてしまったのか私がつぶやいていたからかもしれない。
   私の身長では左手上部にある取っ手が見えにくかった。それに思い切り手をのばし、自分の体をひきあげないと右足を上げることができない。男の人には何のことはないだろう
   やっと私も登場です。ここは太い鎖がつかみにくかったが足の置き場もちゃんとしていて安心だ
   北穂の小屋は見えるのだが、なかなか着かない。ひたすら黙々登る
   着いた!Hさんとツーショットで。
   キレットを越えている途中は明るめの曇りというところ。視界は良好で遠くまで見渡せる天気だったがだんだんと雲が。12時くらいの写真。4時くらいにうっすらと雪が積もった。
  あくる日の朝6時の写真。夜中にこのような状態に。暗いうちから下山を考え心配だった。
   北穂のテント場。
   涸沢は雪が降らなかったらしい。紅葉が見事でした。私の写真ではあまり伝わらないかな

クマザサと針葉樹に覆われた「安平路山」へ

梅雨明けも間近い715日~16日に天候の回復を祈りながら中央アルプス南端に位置する「安平路山」(標高2,363m)に登ってきました。
ロープゲートを出発して摺古木山に着く頃までは時々薄日が差すこともありましたが、それ以降は下山するまで二日間共、ほぼガスと細い雨が降る生憎のお天気の中、針葉樹林とクマザサに覆われた登山道を、ヤブ漕ぎとルートファイディングにかなりの精力を費やしながら歩くことになりました。今回の山行ではあえてGPSは一切使わず、地図と磁石と高度計それに《カン》だけを頼りに登りましたが、全く問題なく無事下山することが出来ました。
残念であったことは、天候に恵まれず恵那山・御嶽山・乗鞍岳・北アルプス・中央アルプスなどの展望はもとより、安平路山自体をまともに見ることが出来なかったことでしょうか。それでも、クマザサと針葉樹林に覆われ「山深い」と云う表現がぴったりの山旅をゆっくりと楽しめた二日間でした。
今にも降って来そうなどんよりとした雲行きのなか、10:00に林道ゲート(ロープ)を出発する。
ここから摺古木自然園休憩舎まで約6.5kmの林道歩きだ・・・!
林道は梅雨の大雨の影響か所々で法面の崩壊した個所や道が浸食された個所もあるが、そうした箇所を除けば走れないこともないように思う。ただし、RV車などでないと難しいだろう・・・。
長い林道を淡々と歩くこと2時間余り、ようやく摺古木自然園休憩舎に到着。
休憩舎には5人パティ―が先着していて、ちょうど下山するところであった。
今回の山行で出会った唯一のパティ―の方に記念写真を撮って頂く。自身が写っているのはこの1枚のみだ。
摺古木自然園休憩舎で昼食をとり、ヤブ漕ぎ対策としてスパッツと雨具を付け、12:40に出発する。
この頃までは時々薄日が差す状態であったが、雲行きがだんだんと怪しくなり、急ぎ摺古木山を目指す。
写真は登山道から見た摺古木山
摺古木山までの登山道は笹が刈られ、歩きやすく良く整備されていた。
摺古木山(本岳)2,168mには14:30に着いたが、山頂はガスが出始めて目の前にあるはずの白ビソ山を見ることも出来なかった。
晴れてれば、御嶽山・乗鞍岳が見えるのだが・・・
摺古木山を過ぎると登山道はクマザサに覆われ、ルートファイディングが仕事となる。その上、密集した笹で地面が全く見えないため段差や木の根、倒木などに足を取られないように、慎重に足を運びながら白ビソ山への道を登る。
僅かにクマザサが窪んだところが登山道
白ビソ山への登りは濃いガスと細い雨に視界を阻まれたうえ、倒木が登山道を覆い隠し、安平路山の難しさを実感した。
白ビソ山の山頂付近は文字通り白ビソに覆われた平坦な地形で、辺りは濃いガスに覆われ、視界は数十メートル程度であった。
倒木にくくりつけられた「白ビソ山頂上」という小さな標識を目にしなかったら、頂上を確認できなかったと思う。
白ビソ山を下り始めた頃からガスが少し薄くなり、視界も良くなる。やがて、安平路山避難小屋の屋根が樹林越に見え隠れし、ようやくホッとする。
16:30に安平路避難小屋に着く
1716 4:50
相変わらずのガスと細い雨のなか安平路山をめざし、に避難小屋を出発。
ほんの一瞬だが安平路山が姿を見せる。
安平路山は針葉樹林で覆われ、登山道は胸くらいまでクマザサが生い繁り、ルート確認はさらに慎重を要した。
5:43 安平路山頂着
山頂は針葉樹林に囲まれ、濃いガスと細い雨で全く視界はない。
標識から離れたところに、笹に隠れるように3等三角点があった。
9:05 摺古木展望台着
摺古木展望台に着く頃には雨も上がり、少しずつガスも晴れてくる。
摺古木展望台ルートで見かけた、ハクサン石楠花! 奇跡的に数輪だけが咲いていた。
あと少しで「摺古木自然園休憩舎」だ!
雨上がりの登山道・・・、水音が辺りに響き、鳥たちのさえずり声が心地よい。
10:25摺古木自然園休憩舎着
[参考]
○ コースタイム
○ 7/15高尾IC6:15⇒飯田IC8:53⇒飯田峠⇒大平宿9:45⇒林道ロープゲート9:50~10:00→摺古木自然園休憩舎12:10~12:30→摺古木山14:30~14:35→白ビソ山15:40~15:45→安平路避難小屋16:30
○ 7/16 安平路避難小屋4:30→安平路山5:43~5:50→安平路避難小屋6:30~7:00→白ビソ山7:40→摺古木展望台9:05~9:15→摺古木自然園休憩舎10:25~11:03→ロープゲート12:17~12:37→大平宿12:49~13:20→飯田IC→八王子17:20
○ 概算費用
・高速代 10,100円(高尾IC⇔飯田IC)、(全走行距離 530km)     y.motoki