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新雪の雁坂峠へ -初級雪山研修-

1月22日(日曜)に、この時期としては大変穏やかな天候の中、日本三大峠の一つと言われる雁坂峠に登ってきました。沓切沢橋で左に折れ登山道を登り始めると直に、凍結した沓切沢に出合う。ロープに助けられながら、アイゼンを効かせ凍結した沢を慎重に渡り終える。ここからは沓切沢橋へ戻ってくるまで、ずっとアイゼンを装着しての登山となった。雁坂峠はさすがに風が強く、雁坂小屋方向に少し下った所で、暖かい日差しを浴びながらの楽しく昼食をとり、峠から見る景色を惜しみながら下山しました。

元木 記

雁坂峠 山頂で
IMG_1266ロープに助けられながら、凍結した沢を慎重に渡る。
IMG_1267峠沢を渡る。
こちらは凍結もなく、難なく渡る・・・。
IMG_1273樹林帯を過ぎると、周囲が開け明るくなる。
雪はそれほど多くない!
IMG_1274峠直下の登り・・・。
雁坂峠に到着
お疲れ様でした!

アイゼンを付けての雪山が初めての参加者もおり、いきなりの凍結した沢のトラバースでは、緊張したことと思いますが、非常に有意義な雪山研修が出来た山行であったと思う。

コースタイム
雁坂トンネルP  8:20→8:50沓切沢橋→9:30沓切沢出合→10:05峠沢出合→10:50井戸ノ沢出合→
12:30雁坂峠13:25→15:05沓切沢出合→15:50雁坂トンネルP16:05

岳沢~奥明神沢~前穂高

今年のGWは3年連続で前穂高岳に行ってきました!

実は槍ヶ岳や奥穂高の計画も立てていましたが、ベースキャンプが遠いなどの理由で断念し、上高地からアプローチが3時間の岳沢小屋前にテントを張りました。

 

GW前半は寒気が入り、北アルプス一帯は遭難事故が多発!5人の犠牲者がでて痛ましかったのは皆さんもご存知でしょうか?

しかし私たちは高層天気図をチェックしていたので、GW後半の6~8日に決めました。

快晴の「ごちそう」をもらいながらの最高の雪山を楽しみました。

                                                        占部芳子記

000_0566ルンゼを登る夜明けが近いjpg奥明神沢を登る
000_0567朝日に輝くに西穂高岳jpg朝日に輝く西穂高岳
000_0570ルンゼを抜けたところjpg

ルンゼをぬけたところ 傾斜が急でしんどい

ピッケルとバイルで登る

000_0573明神岳をバックに 岩と雪のコントラストが素晴らしいjpg

明神岳をバックに 岩と雪のコントラストが良い

 

574ルンゼを登っていくjpg

ルンゼをのぼっている

傾斜が急で辛い登りだ

000_0582前穂高岳頂上直したjpg 
000_0579霞沢岳jpg霞沢岳をバックに
000_0592槍が岳をバックにjpg槍が岳をバックに

5月6日 西八王子13:30⇒松本IC⇒沢渡駐車場(車泊)17:10
5月7日 P8:40バス⇒上高地9:15~10:00→岳沢小屋前にテントを張る
5月8日 テント4:00出発→前穂高岳頂上 9:00~10:00→岳沢13:30~14:30→上高地⇒松本IC⇒八王子

 

 

北ア・横尾テント泊定着・春山合宿

   変わらぬ大自然と仲間たちとの信頼

 4月29日より5月2日の4日間、上高地より入山、横尾テント泊定着にて蝶ヶ岳、涸沢、槍沢に入り新緑と雪山を十分に楽しんできました。

 ここは44年前、私が入会2年目の5月、そして冬山合宿に横尾根より槍ヶ岳を目指した思い出のキャンプ地です。横尾橋、山荘の付近は若干変わりましたが当然ですが変わらね新緑や残雪、風景が温かく私たちの行動を見守っているようでした。「パーティ行動の規範を守れよ!」 「自然の摂理に従い己を知れ!」 「仲間を大切に事故を起こさぬよう常に努力せよ!」 横尾に吹く風、梓川のせせらぎ、小鳥のさえずりなど静寂な中にも私にはそう聞こえます。大自然が教える教訓、学びは昔も今も変わりません。

                                                      熊谷記
                                                            

DSC05819
5月1日涸沢ヒュッテテラスにて、上部はガス、連休の谷間で静かだ
 DSC05739 4月29日早朝、八王子からあずさに乗り込み松本からタクシー、上高地を出発まだまだ人は少ない。20数キロのザックだがほぼ平坦地、頑張ろう!
 DSC057483時過ぎには横尾着、早速良い場所を見つけてテント設営4人で6人用なのでゆったりだ。これが縦走なら当然4人用だがテント泊3日間、快適に過ごしたい。
 
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4月30日、今日は蝶ヶ岳に向かう。
横尾山荘裏手よりの急坂で始まりようやく稜線近くになるとバックには穂高連峰が広がる。何度も見た風景だが素晴らしい!

 DSC05764 ここは風が強く冬でも雪が付きにくいところだ
常念に向かうパーティ、長塀山から昇ってくるパーティなどわりと登山者はいる
 

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 穂高連峰から槍ヶ岳の稜線、そして北アルプス北部方面の展望がほしいままだ。飽きることがない。
長塀山経由で徳澤入り、4時近く幕営地に戻る。
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 山下女史担当の食事は豪華だ。ホルモン鍋はもちろん豊富な生野菜とシマホッケの魚、アボガドや高級ハムなどお酒のつまみとしては上等品ばかりだ。これらを含め6食分、一人当たり食料約2500円(個人行動食、お酒類は除く)荷物は重いがこの気楽さ、自由さは山荘、山小屋にはない。

 

 DSC05798 5月1日、3日目
早朝5時出発の予定でいたが前日夕方よりの雨は朝になっても止まずしばらく様子を見ながら見合わせていたが8時過ぎ小降りになったので涸沢に向かう。
本谷橋を過ぎいよいよ正面に北尾根、右に曲がると涸沢だ。雪が多い時は右側下の沢沿いだが雪が少ないため夏道に近いルートだ。
 DSC05801 涸沢到着、北穂高には雪崩跡が確認できる、危険だ。それに時間不足、それでもと奥穂方面にルートを取り2500m付近まで登る。眼下には涸沢テント場、正面には北尾根だがガスのため上部は見えない。
 IMG_0465 5月2日 今日は快晴の中槍沢に偵察だ。
槍沢ロッジから30分ほど登りキャンプ地のババ平まで入る。横尾から2時間半、ここで時間切れだが満足できる景色だ。真新しいトイレもありキャンプは快適そうだ。
 DSC05895 槍沢より横尾に戻りテント撤収後、再び思いザックを背負いながらも小梨平にて入浴後予約タクシーにて松本入り、寿司屋にて打ち上げを行い、あずさにて帰王楽しくも充実の4日間が終了しました。

 ※前日友人からの電話、涸沢でのヘリの飛行状態など山岳事故は承知していましたが、帰宅後新聞やネットで詳しく山岳遭難の状況を知ることとなりました。
 北アルプス一帯での5人もの犠牲者が出た遭難事故は急激な天候の変化とはいえ、悲しむべきことです。
危険を早期に察知しルート変更し免れたパーティ、無理な行動をしなかったパーティなどやはり避けられた事故もあったかもしれません。改めて山に対する恐れと自らの体力技術にも謙虚になる姿勢、思い上がりや自己過信などもっての外であることを確認しました。

  コースタイム

 4月29日―八王子7:01あずさ⇒松本9:38タクシー⇒上高地11:10~12:10-横尾15:28

   30日―横尾6:35ー蝶が岳11:07~21―徳澤14:27~15:40-横尾16:35

 5月1日ー 横尾8:40-涸沢ヒュッテ及び周辺登山12:02~14:02―横尾16:12

   2日―横尾6:40-ババ平8:04~44-ロッジ9:20~32-横尾10:30-上高地小梨平14:40~15:25⇒松本16:35

  費用  交通費(電車タクシー)約 22000、 食料テント入浴など5500、  

北ア 唐松岳

3月16日 八王子を出て八方尾根スキー場からゴンドラに乗り、八方池山荘から歩き始めました。
昨年より雪はずっと少ないです。
下の樺に着きテントを張りました。 夜半から強風で眠れなく・・・、朝は予定より遅く6時半に出発しました。
けど風が強くて、私は耐えられなく丸山ケルンで星さんに何度も怒鳴られたのですが、引き返しました。                                                                                                                   占部芳子 記

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第一ケルン で
 000_15不帰3峰をバッグにjpg 不帰3峰をバックに 
 

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 000_24 丸山ケルンjpg 丸山ケルンで
 000_34 鹿島槍ヶ岳、五竜岳をバッグにjpg 鹿島槍ヶ岳、五竜岳をバックに
 000_6 下の樺にテントを張るjpg 下の樺にテントを張る

雪上研修・八ヶ岳 硫黄岳~天狗岳テント泊縦走

  3月19~21日、当会本年度最後の事業である雪山研修を硫黄岳~天狗岳でテント縦走を4人のメンバーにて実施した。一日目、曇天の中北沢より赤岳鉱泉入り幕営、鉱泉はかなりの混雑。二日目は快晴、硫黄岳よりはすべての展望在り風弱く快適。黒百合ヒュッテはテントもヒュッテ内も満員?だ。20キロのザックを背負ってのテント泊は辛いが気楽さと自由さには代えられない。三日目は霧氷ガスの中アイゼンピッケルワーク後出発、渋の湯下山無事3日間の研修が予定通り有意義に終了した。


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 2日目赤岩の頭に飛び出し硫黄岳への稜線を行く

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19日、八王子発7時29分のあずさ2号に乗り込み、茅野着後すぐ予約タクシーにて美濃戸口入り、やはり連休登山者が多い。身支度を整い装備を分担確認後出発、北沢より赤岳鉱泉に入る。

今年は雪が少ないとはいえ、鉱泉付近で1300ぐらい、雪山としては十分だ。

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 名物の「アイスキャンデー」、氷の状態は良くないが数人が取り付いていた

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 幕営費一人1000円を支払い、鉱泉裏の平坦地を探し、テント設営、整地から設営まで30分ぐらいだろうか・・。

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 2日目、快晴の中再び思いザックだ、4,50分おきに休みを取る

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 赤岩の頭直下、急斜面でしんどいところだ

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 硫黄岳山頂はツアー団体をはじめ大勢の登山者でいっぱいだ

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 十分に展望を楽しんだ後ははるか先の天狗岳に向かうが、やはりここから先はぐっと少なくなる
 天狗岳直下、雪が不安定の時や風雪の時は緊張するところだ。今日は何の心配もない登山日和・・。

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 黒百合ヒュッテに着き、昨日同様誰も張っていない所を整地幕営します。夕方早くから2日間の無事行動に乾杯!テントは誰にも気兼ねなく自由の幅が大きい。参加メンバーの緊密度も高くなる。

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 3日目朝とてもきれいな霧氷が見られた。テント撤収後クラストしている斜面でアイゼンピッケルワークの確認、滑落停止の確認をし、下山する。

渋の湯にて一番風呂を頂きタクシーにて茅野駅、近くの蕎麦屋さんにて乾杯!、昼過ぎのあずさにて早めの八王子着となった。
※久しぶりの八ヶ岳、昨年3月は遠見尾根より五竜岳、その前年は燕岳や鳳凰三山や上越の谷川岳や荒沢山など毎年地域を変え実施してきた。メンバーも少なめである程度固定したメンバーではあるが会としてはどんな形であれ「雪山研修」として活動は続けていきたいと考えています。

会長  熊谷記