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会津の山・要害山と蒲生岳 2024年10月26~27日

紅葉時期の会津の山と只見の里をレンタカーとマイカーにて賑やかに11名で訪ねて来ました。  Washi 記
田子倉湖
1.只見駅  前夜、八王子を23時に出て関越道の塩沢石打SAで仮眠。 小出ICから国道252号を県境の六十里越えを抜け、福島県の只見駅までやってきました。 朝から天気がすぐれないので明日の行程と入れ替えて、JR只見線の乗車と要害山登山に切り替えます。

 早朝の駅前はまだひっそりと静まっていました。
2.おもてなし  着飾った案山子が旅人をおもてなししてくれています。

 朝露に濡れた今朝はちょっぴり寂し気です。
3.会津川口駅  係リーダーの計らいで、只見駅から会津川口駅まで2両編成の気動車に乗り、沿線の景色を楽しみます。沿線には歓迎の幟や車両に向かって手を振る人々もあり、只見線が地元に愛されている事が伝わります。会津若松から来た気動車に乗り換えて折返し約2時間の乗り鉄旅でした。

 只見線は、2011年7月の新潟・福島豪雨の只見川の水害により不通となり2022年10月の全線開通まで11年を経て再開したので感慨深いものがあります。
4.浸水被害  「鉄道が入ることで景色に魂が入る」と郷土写真家の星 賢孝さんは話しています。 2011年被災当時の鉄道軌道整備法では復旧費用は赤字会社なら国の補助が1/2まで認められたのですが、黒字のJR東日本ではバス代行にとどまりました。その後、熊本地震などの被災路線を抱える各地の県知事や国会議員により2018年に法改正が実現し、復旧費用は国庫1/3、自治体1/3、鉄道会社1/3となり見通しが開け、さらに上下分離式という施設管理、線路除雪などを自治体が行い、年間3億と予想される運行経費も負担する形で復旧工事が実現しました。
5.要害山にて

 只見町から魚沼市へ抜ける六十里越道路が冬季通行止めとなるので只見線が唯一の交通手段であるが、今後の老朽化で運営費がかさむことを考えれば、復旧費用を別の事業で有効活用すべきだったとの指摘もあります。

 観光での利用など旅行者側も只見線を応援して行かないと将来が心配です。

 乗り鉄のあと、只見駅からすぐの険しい崖道を登り、アンテナ塔のある標高705mの要害山に登りました。

6.紫色きのこ  山頂は樹々に覆われ見通しがききません。

要害山からは只見スキー場への南尾根を下山。 やはり急降下の崖道を所々設置してあるロープを頼りに降ります。 紫色のキノコが出てました。
7.要害山の南尾根  急傾斜から解放された尾根上でホッと一息。
8.下山  右側下方に只見スキー場を見ながら下山。
9.只見スキー場へ  スキー場のレストランやまびこが見えます。
10.只見駅  只見駅前では、只見町ウォークや只見米フェスティバルなどのイベントや出店のテントが並んでにぎわっていました。

 2024年5月3日全国ロードショーの台湾/日本合作映画「青春18×2 君へと続く道」のロケ地でもあります。
11.鳥居  要害山の下山道の横に三石神社があります。
12.御神体  磐座(イワクラ)が御神体です。 こよりに五円玉を通して岩のくぼみに吊り下げて縁結びを願うそうです。
13.博物館  2009年に開館した只見町ブナセンターを見学しました。 2014年にユネスコエコパークに登録された只見地域の情報の宝庫です。 今回訪れた山々の成り立ちや昔の暮らしなど展示品に興味が尽きません。

 例えば、およそ700万年前の新第三紀中新世の頃、日本海が多島海の時代にあった海底火山が隆起し雪食、侵食された残丘が蒲生岳の成り立ちだと考えられているそうです。
14.キャンプ場  ひとっぷろ町湯に寄ってから、奥会津ただみの森キャンプ場に行きます。 バンガローとテント2張りに別れて宿泊。 バイクツーリングや家族キャンパーで晩秋の寒い夜でも割と賑わっていました。

 バンガローの床壁天井窓際などあらゆる箇所に「カメムシ」が入り込んでいるので先ず掃除が大変です。 ハッカ油スプレーや粘着テープ等での捕獲騒ぎは就寝前まで続きました。
15.ディナー  係リーダーに買い出し準備して頂いたお楽しみの晩餐です。 手軽に温めるだけですがとても美味しいおでんやビールが疲れた身体に沁みわたります。

 みんなの協力でテキパキと片付けも終わり、明日に備えて21時頃には就寝。
16.駐車場  今朝は早くからキャンプ場を後にして蒲生岳の駐車場へ。 ランチパックやクロワッサンの朝食を摂って日帰り登山の準備。
17.蒲生岳へ  南面の急傾斜で所々岩稜を登る往復登山です。 のどかな只見の里が見渡せて心が洗われます。
18.ハナゲ通し  この「ハナゲ通し」は岩の大穴に松が通っていた事があったそうで、その様子から名付けられたそうです。 ここを抜けて行くのではなく、脇の基部から上へ登ります。
19.トラバース  岩稜のトラバースや急登にはロープや鎖が設置されています。
20.蒲生岳山頂  小一時間前に先着したメンバーが待っていた山頂で集合写真。 東北東の彼方には磐梯山も見えました。
21.六日町方面  晩秋の気持ち良い午後を満喫♪

下山後に新米も購入できて大満足。

今回も、係リーダーにメンバー全員が大感謝でした。

 【参加者・他・行程】

 M)係、W、W、Y、I、A、A、T、H、I、他1

 ・蒲生岳からの下山途中でストック石突にゴムキャップした物を使ったので、倒木に突いたとき滑って転倒があった。手首を打ったので擦り傷の清浄に、たっぷりの洗浄液がしみ込んであるガーゼパックをリーダーが用意していたのが手当に非常に有効だった。                ・自然の摂理に反するのでお勧めはできないが、カメムシ退治には、燻煙式の「バルサン」をバンガローで使用する事も考えられますが、30分以上、室内に入れないので時間がないと出来ません。

10/25(金) 八王子駅南口22:30⇒あきる野IC⇒                       10/26(土) 塩沢石打SA(仮眠)⇒小出IC⇒只見駅前駐車場                         只見駅⇒会津川口駅⇒只見駅(乗り鉄)、9:50出発→12:00要害山705m→              下山口14:10、博物館見学と入浴⇒キャンプ場16:50                               10/27(日) キャンプ場6:15⇒蒲生岳駐車場7:30→11:00蒲生岳828m、                12:30→15:00蒲生岳駐車場⇒小出IC⇒あきる野IC⇒八王子駅南口21:30

 【費用】

 交通費:レンタカー10人乗り、(マイカー×1 無償) 31245円                          高速料金 あきる野~小出 往復×2台=16120円                              ガソリン (往復 596.5km) 2台分 22440円                                 只見駅~会津川口駅 往復 1020円×11人=11220円                                    小計 81025円÷11人=7365円                                        宿泊費:バンガロー×1=8500円、テントサイト×2=10000円、入場×11人=4400円                  小計 22900円-2290円(モンベル1割引)=20610円÷11人=1873円                      食費:夕食、お酒、朝食、ガス缶、他 16720円÷11人=1520円                     入浴:5500円÷11人=500円、博物館見学:3410円÷11人=310円                       [1人あたり合計 11568円のところ11600円とし、端数352円×11=3872円はテント代他へ]               以上

 

巻機山、越後の山 2023年10月7日~9日


 明るいナメ滝で有名な米子沢と、新潟・群馬の分水嶺を訪ねるべく、雨予報の週末の夜にAさんの車に乗り込んだ4名が巻機山登山口へ向かう。 高速道路の県境を越える頃から雨脚が強くなってきましたが、登山口駐車場では車中泊とテントを設営して4時間ほど仮眠しました。    washi)記

越後の山
1.ヤマウルシ 10/7 雨が止む気配が無いのでゆっくり起床。紅葉時期ですが駐車車両は10台程度。びしょ濡れのテントをまるめて車に置き、米子沢に入渓して行く別の4人パーティを横目に、我々は登山道から巻機山を往復する事にします。 まだ下部のブナは紅葉していませんが、ヤマウルシは真っ先に色付いていました。
2.米子沢 登山道の五合目から望遠で見た米子沢の岩は雨で滑りそう。登るにつれて気温が下がって寒くなってきました。やはり沢登りをやめて良かったね!と顔を見合わせ苦笑い。 コースタイム標準より30分程早く避難小屋に3時間ちょっとで到着。小屋は内部にバイオトイレが設置してある12畳位の2階建てで奇麗に管理されています。
3.巻機山 雨で冷えた登山者が15人程入れ替わり立ち替わりして休んで行く中、我々も荷物を小屋に置いて山頂を往復します。寒暖計を見たら外は2度で小屋内は6度でした。 この標識のある個所から少し西の1967mピークまで往復。雨が雪交じりになり、たおやかな池塘草原も視界がきかず残念でした。ついこの間まで夏日が続いていたので下りの笹やぶ泥ドロ地帯も思っていたより酷く無い感じでした。
4.サクリ川登山センタ 下山すると一時、雨が上がって陽が差した。六日町のショッピングセンターで晩ご飯を買ってから三国川(サクリガワ)ダム上流の十字峡登山センターへ移動。1階は営業してませんが12畳程の2階が避難小屋として開放されていて、外は小雨が降り出した中でも快適に泊まれました。他に1パーティが泊っていて、翌日の中ノ岳避難小屋でも同宿となります。
5.丹後山へ 10/8 早朝の登山口には10台位が駐車していて、車中泊の人も多かったようです。登山口から標高差1300mの急坂を延々と登り詰めると丹後山へ続く笹原の稜線に出ました。天気も回復して米どころ六日町平野が間近に見渡せます。
6.兎岳へ 新潟と群馬の県境稜線を大水上山までたどり、越後三山にあげられている中ノ岳を目指します。風が吹き通るなだらかな笹原は背の高さまでの箇所もありますが、刈払いがされている気持ちの良い登山道を感謝して歩きます。
7.利根川水源 この利根川水源の碑1834mがある北東に大水上山1831mの標識もあります。群馬県みなかみ町に1967年完成した八木沢ダムが湛える広大な奥利根湖の水は東京都の重要な資源となっています。
8.平ヶ岳 望遠で見た平ヶ岳2140mです。見えてる範囲は新潟県で、向こう側は群馬県になります。
9.燧ケ岳 大水上山を越えて兎岳1925mまで登ると、平ヶ岳の肩から燧ケ岳2356mの荒々しい姿が遠くに臨めました。
10.小兎南面の鞍部 兎岳を越え北西に下ってから小兎岳への上りに取り掛かる鞍部に池塘がありました。
11.只見川水源部 縦走路から遠く福島県側の北東方向にある奥只見湖の銀山平上流域、北ノ又川の源流部には暑かった夏も解けなかった残雪が見えました。
12.中ノ岳山頂 中ノ岳2085m山頂から越後駒ケ岳2002mを望む。今夜泊る中ノ岳避難小屋が頼もしく建っています。既に小屋には日向山から登って来た昨晩のパーティが先着していました。 (明日10/9当初は空荷で駒ケ岳を往復して戻り、池ノ段分岐から日向山を経由して登山センターまで降る予定でしたが雨なのであきらめました)
13.八海山 避難小屋の先に八海山と駒ケ岳への分岐があります。よく見ると、千本檜小屋が見えました。 今晩の小屋には、小出方面から駒ケ岳を越えて来た人や、ガイドを伴い八海山を越えて来た女性パーティなどで15人程が泊まりました。 10/9は夜半からの雨がひどくなり、雨具も靴もずぶ濡れになりながら急坂を日向山経由で下山しました。今回は天候不良の中にもめげずに参加された皆さんお疲れ様でした。

 

【行程概要】

10/6(金) 高尾山IC 23時⇒

10/7(土) 塩沢石打IC 3時⇒巻機山登山口駐車場 仮眠、出発7:00→避難小屋10:20~10:50→1967mピーク11:20→避難小屋11:50~12:00→登山口駐車場14:30⇒三国川十字峡登山センター16:15

10/8(日) 泊地5:20→本谷山登山口手前分岐6:10→丹後山避難小屋10:20→大水上山11:15→兎岳12:00~12:15→池ノ段分岐15:00→中ノ岳15:25→中ノ岳避難小屋15:30

10/9(祝) 泊地6:45→池ノ段分岐6:55→日向山8:20→十字峡登山センター駐車場10:30~11:10⇒三国温泉萌気園入浴昼食11:30~12:30⇒六日町IC12:50⇒高尾山IC 17時

【概算費用】

往復460km×35円=16100円,高速3690+4360=8050円,洗車代ほか1850円,合計26000円 /4人=6500円

2023年10月14日 尾瀬ヶ原~至仏山(個人山行)


念願だった初の尾瀬。紅葉をねらって行ってきた。かの深田久弥は大正15年に狩小屋沢を詰めて至仏山を登頂、至仏の頂上で美しい尾瀬の第一印象を得たことを幸福と語っている。それは想像に難しくない。こんな山奥のしかも標高1400ⅿの高地にこのような場所があるとは…あらためて日本の自然の奥深さと美しさに感動した。(TAKU:記)


 

逆さ燧ヶ岳 草紅葉と至仏山 至仏山頂直下より尾瀬ヶ原を望む

 

2023年10月7日 巻機山ピストン

前夜発で巻機山登山口駐車場に移動。翌朝、微かな期待を寄せて起床するも霧雨が降り気温も低い。米子沢遡行は断念、巻機山ピストンとした。まだ紅葉には早いが、美しいブナ林を歩き五合目に着くと谷間を勢いよく流れる米子沢を視界に捉える。やはり、中止にして正解だと一同納得する。7合目から森林限界を越えるが周囲の眺望はゼロ、9合目をすぎると美しい草紅葉と池塘が見えて気持ちが少し和らいだ。ザックを避難小屋にデポして巻機山をピストン、雨は時折みぞれから雪に変わる天候、早々に下山し、翌日の越後駒ケ岳に備え、十字狭登山センター小屋へ移動した。(TAKU記)


霧雨の苗場山池塘
霧雨の巻機山池塘と草紅葉