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忘年山行 石老山~石砂山~やまなみ温泉へ

12月3日 恒例の「忘年山行」が実施された。今年は中央線沿線の山から倉岳山、九鬼山、扇山、石老山、高川山の五山を選定し、各山6名づつに分れて登り、高尾駅近くの居酒屋に4時半集合と言う企画となった。
こちらは、五山の一つである石老山~石砂山を登ったパーティからのブログです。

石老山~石砂山縦走コースは、標高こそ600m前後であるが、今回は敢えてバリエーションルートを選んだこともあり、アップダウンが多いうえ急な斜面は落ち葉が積り非常に滑りやすく、なかなか気の抜けない、タフなコースだった。その分、美しい紅葉と静寂に包まれ山は自分たちだけの贅沢な時間を与えてくれた。
「やまなみ温泉」でゆっくりと温泉につかり、汗を流してからのビールはまさに天国の心地でした・・・!

taro-san  記

石砂山から川上ドッケへの登り
落ち葉の下には木の根や転石、倒木などの障害物が沢山!

山の中腹にある石老山顕鏡(けんきょう)寺
寺の縁起が書かれた説明文によると、この寺は千数百年前、貞観時代の創建と書いてある。
もちろん鎌倉五山より遥かに古い。
下山してから柳原白蓮がここ顕鏡寺に葬られているのを知った。

       

石老山(せきろうさん)山頂で
顕鏡寺から石老山までは普通の登山道を登る。
石老山は大昔の海に地層としてたい積した礫岩が至る所に分布して、 巨大な奇岩や怪石が其処かしこにある。 

       
石老山からの富士
生憎と山頂はすっぽりと笠雲に覆われている。
「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」と言われている。
果たしてどうだろうか・・・?

石老山から牧馬峠を経て石砂山へ
このコースは地図にはルート表記がない。
深い落ち葉にも邪魔をされ、ルートの判別に一苦労する!


石砂山(いしざれやま)山頂で
ギフチョウ の生息地として知られ、4月上旬ころ、晴れて無風の状態になると、どこからともなく春の女神・ギフチョウやキアゲハが山頂に飛んでくるそうだ。
紅葉のこの時期ではちょっと想像するのも難しいのですが・・・。
石砂山から川上ドッケへの急な下り
木の根や石が落ち葉に隠されていて、油断が出来ない。
予めポイントして来たGPSの助けを借りながらの下山となる。
最後は藪漕ぎとなりようやく川上に着く。

 今回の忘年山行では5山共56・57期入会の新しい会員が中心となって、山行計画の作成から山行実施、各山行報告まで、一通りをやって頂きました。計画書の作成は初めてと言う会員ばかりです。幾度かの修正や加筆を通じて山行計画の重要性が理解出来たのではないでしょうか。
 また山行実施では参加者と言う立場とリーダーとしての立場の違いを実感できたことと思います。今回は経験豊富な会員がメンバーの中に加わっており、何かとアドバイスもあり、非常に良い経験をされ、大きくステップアップできたと思います。今後は自分で行きたい山を提案し、自分で山行計画を立て、違った形で大いに山行を楽しんで下さい。

[コースタイム] 
   登山口7:10→7:45顕鏡寺→8:40石老山8:50→9:05牧馬峠方向分岐→9:50牧馬峠→11:00石砂山(昼食)11:40→12:10川上ドッケ→13:05藤野霊園→13:30やまなみ温泉♨

 

三伏峠~荒川三山~赤石岳~椹島へ

 8月11日~14日、3泊4日で三伏峠~荒川三山~赤石岳~椹島まで、南アルプスの核心部を縦走してきました。5人パーティ―の予定であったが、2名が参加できなくなりWさんとIさんの3名で歩いてきました。2013年8月に富山をスタートしてから4年、駿河湾まではまだまだ遠いが、ある程度先が見えてきたように思う。
 この夏は天候が安定せず、雨中の行軍を覚悟して出発したが、8/11と8/12の午後3時過ぎにスコールに見舞われた以外は、青空が顔を覗かせるほどの好天に恵まれ、順調に歩を進めることが出来た。天候不順が幸いしてか、どこのお花畑も可憐な花達がいっぱいで・・・、疲れを忘れさせてくれた。
 中岳の避難小屋では滑落事故の一報が無線で入り、その後の救助活動などが逐一無線で入り、緊迫した雰囲気であった。小屋の管理人さんは一人二役・・・、避難小屋の厳しい現実を目の当たり出来た一夜であった。

by motoki

IMG_2287夜明け前の悪沢岳山頂から
 荒川三山 悪沢岳から望む夜明け
IMG_2222

8月11日 14:20鳥倉登山口を出発
天候はまずまずだ・・・!
「では、行って来ます~」

IMG_2234富士を望尾む烏帽子岳山頂に着く
後方は塩見岳
昨年、甲斐駒から仙塩尾根を歩いたのが懐かしい。
遠く富士山を見ることが出来た!
IMG_2247小河内岳へ小河内岳へハイマツ帯を行く
眼を凝らすと、小河内岳の山頂近くに避難小屋が見える
IMG_2257小河内岳山頂小河内岳山頂で
バックは荒川三山
雲が何処からか沸き立つ・・・
IMG_23038月13日
中岳避難小屋を3:50に出発、悪沢岳でご来光を拝んでから、小屋で朝食を摂り‘出発’
今日も晴天だ・・・!
12荒川岳から南面に赤石岳を臨む荒川岳南面のお花畑から
赤石岳を望む
IMG_2326最終ピーク「赤石岳」12:04
赤石岳山頂に着いたぞ!
IMG_2364赤石岳8月14日 朝
赤石小屋から望む赤石岳の雄姿
IMG_2374第7弾で行く聖と兎赤石小屋上の三角点(2,564m)から
第7弾で歩く予定の山々の稜線を望む
右から、小兎岳・兎岳・聖岳・前聖岳・遠くに上河内岳が見える。
IMG_2380椹島に着きました

長い鉄製階段を一歩一歩踏みしめ・・・、
10:44 椹島登山口に無事到着!
「ハイタッチ」で締める

IMG_2383-001

第6弾の成功を祝し、「カンパイ~」
椹島ロッジ前のテントで

今回、出迎えてくれた可憐な花達

三伏ガレのお花畑

三伏ガレのお花畑

前小河内付近の花

前小河内付近の花

 
小河内~高山裏お花畑

板屋岳のガレ場から西側を望む

 
チシマギキョウ(高山裏避難小屋~中岳)

チシマギキョウ 中岳の登りで

荒川東岳から中岳へのお花畑

荒川岳お花畑

 
水場付近のお花畑を下る

水場付近のお花畑を下る

 
赤石沢2600mタヌキモ科ムシトリスミレ

赤石沢2600mタヌキモ科ムシトリスミレ

コースタイム
8/11  八王子6:35⇒高尾6:42⇒伊那大島12:10⇒14:00鳥倉登山口14:20→17:05三伏峠小屋
8/12  三伏峠4:50→5:40烏帽子岳→7:15小河内岳→9:25板屋岳→10:40高山裏避難小屋
    (昼食)11:00→11:25水場→12:20小広場→14:55前岳3068m →15:35中岳避難小屋

8/13  中岳避難小屋3:50→4:50東岳(悪沢岳)5:00→5:50中岳避難小屋7:35→8:40荒川小屋9:00→9:40
        大聖寺平→11:30赤石小屋分岐→11:55赤石岳 12:07→12:25分岐(昼食)13:00→13:35水場         
         →14:55富士見平15:10→15:45赤石小屋
8/14  赤石小屋7:20→10:44椹島登山口→10:55椹島ロッジ(昼食)13:00⇒14:00畑薙ダム14:25⇒17:47
        静岡駅17:52⇒20:00八王子

杓子山

 7月16日三連休の中日に杓子山に行って来ました。直前まで天気予報が目まぐるしく変わったが、当日になってみると薄曇りから晴れ間も顔を出す好天となった。前夜に夏風邪が酷いとのことで1名が不参加となり、当日の朝にも1名が体調不良を訴え参加を取りやめ、7名で登ってきました。梅雨時の低山歩きは蒸し暑さと体力の消耗が激しいことを考慮して、鳥居地峠より更に上の登山口までタクシーで入る。高座山(たかざす)への急登は風もなく、滑りやすいローム質の登山道を汗だくになりながら登る。
 杓子の山頂に着くと、待ち構えていたように富士山のテッペンが顔を出す。富士山の方角から心地良い風が吹くものの、山頂では日差しを遮るものが無いため、少し下った樹林帯で昼食にする。今回のコースの最高峰である鹿留山16322mへは予定より、40分も早い12時ちょうどに着く。山頂は視界が全くなく水分補給の休憩を取った後、下山を開始する。
  所どころロープ場もあるかなり急な下りが続き、やがて富士山の眺望の良い稜線に出た。立ノ塚峠(たちんずか)から内野の方向に下り、一般道に出たところで迎えのタクシーに合流し、創業が安政年間と言う「葭之池温泉」(よしのいけ)へ直行した。温泉でひと汗流した後、温泉宿でのんびりと冷たいビールで喉を潤しながら反省会を開き、ホリデー快速で帰王でき、快適な一日であった。 ・・・・お疲れ様でした。

by motoki

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杓子山山頂のお馴染みの鐘のある看板の前で 
丁度、富士山の山頂が顔を覗かせる・・・!
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高座山(たかざす)への急登
ローム質で滑りやすい。
緑美しいカヤトの原が拡がる・・・・!

IMG_2187大榷首峠(おおざす)からしばらく登るとパラグライダーの離陸台があり、ちょうど離陸の場面を目にする。
教官と女性ハングライダーが緊張のうちにも、楽しそうに大空に飛び立つ・・・・。
IMG_2196杓子山山頂から見る「黒富士」
この後、徐々に雲が切れてくることになる・・・。
(右の大文字に注目!)
IMG_2199鹿留山(ししどめ)への登り
久し振りの参加となった小寺さん。
づっと、トレーニングを続けてきたと言う・・・「成果」が見られた!
鹿留山(ししどめ)山頂で
今日のコースでの最高峰1,632m。
残念ながらここは全く眺望は無い・・・!
IMG_2208鹿留山からの急な下りを降りると、左側に富士山の展望が拡がる。
富士山に巻き付いていた雲がだいぶ切れてきた。
IMG_2209立ノ塚峠(たちんづか)へ足取りも軽く下る
最後尾はこの日、リーダー研修の平さん。
良く頑張りました!

コースタイム
八王子6:35⇒高尾7:42⇒8:05富士山駅8:15⇒タクシー⇒登山口8:50→9:25高座山(たかざす)9:35→10:10大榷首峠(おおざす)→10:50杓子山(昼食)11:20→12:10鹿留山(ししどめ) 12:20→12:50富士山展望台→13:30立ノ塚峠(たちんずか)13:40→14:05一般道に合流⇒14;30葭之池温泉

沢登り研修 奥多摩 水根沢谷

6月11日に沢研修を実施しました。手近なことから奥多摩では人気のある、水根沢谷に参加者12名で行ってきました。事前に行った実踏の結果から、沢登りが初めての会員がいること、未だ水温が低いこと、日曜日のため入渓者が多く待ち時間が予想されることなどから、2段12mの大滝までとし、そこからは左岸の急斜面を登り、並行する水根沢林道に出て下山する計画としました。
 水根沢谷の総合グレードは、ヤマケイの「沢登ルート120」によれば初級となっております。しかし、中に進んでいくと釜をもった滝が次から次へと出てきます。滝にとりつくまでに釜の中を進まなければならず、濡れる、濡れる…!へつったり、巻いたり、あえて水際を突破したり、無駄に全身を濡らしながら登ってきました。真夏の時期であれば、濡れながら遡行していくも良いけれども、この日はうす曇りのため、濡れるたびに体が冷えていき、震えが止まらない遡行になりました。
少し難しいへつりではドボン・・・、シャワークライミングあり、美しいゴルジュやナメなど・・・、参加者の皆さん、沢の面白さを十分に味わえたのではないでしょうか・・・。

by motoki

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 3m滝  水に胸のあたりまで浸かって滝の下まで進み、左壁をへつって登る 

 

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入渓前の集合写真
「さぁ、出発だ!」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA最初の2m小滝は右側を巻いて登る
OLYMPUS DIGITAL CAMERA次の釜を持った3m滝
胸まで浸かる深さのある淵を4~5mほど進み、
左壁をへつり登る
sIMG_6209沢を横断する橋をくぐり、さらにゴルジュ帯を
先へ進む

sIMG_6212橋をくぐったすぐ後にある、中央に大岩のある二条の3m滝
大岩の左側から登るが、手掛かり足掛かりがなく苦戦する
sIMG_6215陽の当たる場所を選んで休憩タイムを取る
休憩の後、沢登りの基本について「現地講習」が行われた
机上とはまた違った実践的な学習となった
sIMG_6224ゴルジュ帯を進むと3m程度の滝が連続する
胸のあっりまで浸かって、左壁をへって越えた3m滝がこの次に現れる
 sIMG_62322段12mの大滝の手前のゴルジュ帯で、計画通り遡行を終える
この後、水根沢林道まで崖の様な急な斜面をよじ登らなければならない・・・
unnamed -1ようやく水根沢林道に出合う
やれやれ、お疲れ様でした!

女峰山から小真名子・大真名子へ

5月27~28日 新人の卒業山行、中堅のリーダー研修を目的として、女峰山~小真名子山~大真名子に登ってきました。
1日目は小雨模様の中を1270mの標高差と長い登りに耐え山頂へ!
霧でルート不明瞭なレ場を下り、唐沢避難小屋に到着、早速水汲み、夕餉の支度にかかる。
2日目は天候の回復を祈りながら、再びガレ場を登り返し女峰山へ。帝釈山~小真名子山~大真名子山のルートはアップダウンがきつく、岩稜の登り下りや残雪の踏み抜きなどで体力を消耗する。また、樹林帯では踏み跡が不明瞭な個所も有り、ルートファインディングに神経を使う・・・。
参加者の頑張りとファイトで、条件が厳しいうえ
中身の濃い山行を無事に終えることが出来た。
今回の経験が皆さんの今後の山行にとって、大きな自信につながることを願って止まない・・・・!

元木 記


 大真名子山頂で バックは女峰山(右)と帝釈山(左)
 IMG_1967 小雨の中、霧降高原を出発!
先ず1,445段の階段の洗礼から始まる。
まだ、300段目、20%だ!
 IMG_1975  雨の中、小丸山で早めの昼食をとり、
次のピーク、赤薙山2,020mに到着する。
相変わらず、雨は止まない・・・。
 IMG_1983  女峰山への最後の登り
濡れた岩は滑りやすい・・・、慎重に登る。
この頃、雨は止み、濃いガスに変わる。
 IMG_1987  第一目標の〈女峰山〉2,464mに到着。
相変わらずのガスに、周囲は何も見えない。
早々に山頂を後にして唐沢避難小屋へ向け、濃いガスの中ガレ場を下る。
 IMG_1995  唐沢避難小屋
2階建ての綺麗な避難小屋である。
食事を準備したり、食べたりするテーブルまでしつらえてある。
この日は先客が3名と我々8名、ゆうゆうであった!
 IMG_1998 女峰山への急なガレ場を登り返す。
出発する頃には雨も上がり、徐々にお天気が回復してくる。
「お天気の女神さまに感謝・・・」
 IMG_2022  樹林帯では踏み跡が不明瞭なところもあり、神経を使う。
残雪に足を取られ、抜くのに一苦労・・・・!
体力を消耗する。
IMG_2029 ようやく〈大真名子山〉2,375mに到着。
山頂から見る男体山の雄姿、中禅寺湖が見える。
白根山、皇海山、遠く燧ケ岳も望まれた。
青空が広がり、皆、生気を取り戻す・・・。
 IMG_2036  大真名子を後に志津乗越に下る。
こちらも急な岩稜帯、鎖場あり、ハシゴあり・・・・。
疲れた膝をかばいながら、慎重に下る。
コースタイム
5/27 霧降高原10:10→11:00小丸山11:30(昼食)→12:25赤薙山12:45→13:50奥社跡→15:25一里ヶ曽根
→17:30女峰山17:40→18:20唐沢避難小屋
5/28 唐沢避難小屋6:10→7:25女峰山7:44→8:15帝釈山8:25→9:20富士見峠→10:45小真名子10:59→
11:30鷹の巣11:48→13:13大真名子13:33→15:11志津乗越15:21→17:15光徳17:28⇒18:33東武日光