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北ア 焼岳 雪上訓練

 3月25日に北アの焼岳に登って来ました。当初の計画は木曽駒ケ岳の登頂でしたが、駒ヶ根警察署、千畳敷ホテルなどから情報を収集したところ、20~21日に降雪があった上に、23日の夜にも新たな降雪があり、凍結した斜面に50~60cmの重い湿った雪がかぶさったような状態で、雪崩が発生する恐れがあるとの情報でしたので、雪崩の心配がなく、アクセスが良くピークを踏める山として北アの焼岳に変更しました。
 登山道は凍結したような箇所は無かったが、こちらも20~21日に降雪があり、そのため雪に足を取られることが多く、ベストなコンディションとは言い難い状態でした。出会う登山者も少なく、ほとんど貸し切り状態の山行でした。雪崩に怯えることもなく、思う存分に雪山を楽しむことが出来た一日でした!

元木 記

焼岳山頂で 槍~穂高連峰をバックに
中の湯温泉からガードレールを越え、しばらく旧道を歩き
新中の湯登山口から登り始める
いきなりの急登に息が上がる                             
 ようやく急な登りが終わり一休み
気温がどんどん上がり、みな汗びっしょり・・・!

下堀沢出合付近まで来ると、
樹林帯越しに南峰と北峰が見え、噴煙の上がる様子も見える。
ここは「活火山」なのだ!

下山者から、今日の南峰は強風で危ないとの情報を頂き
北峰を目指すことにする。
カール状の谷をトラバースする
気温の上昇で雪が緩み、アイゼン無しで登る
 北峰の分岐まで急な登りが続く
もう少しで北峰の分岐だ!
噴煙が風に煽られて、強い硫黄臭が鼻を衝く
 北峰への分岐から先は少し厄介だ
夏道が未だ雪に覆われているため、岩をくぐり抜けるように
付けられたルートを進む
四つん這いにならないと、とても通過できない悪条件!
全員無事にここを通過
 雲一つ無く
槍ヶ岳~穂高連峰~明神岳の大展望が拡がる・・・
 

山頂への最後の急登
3/20~21に積もった雪は、まだ締まっていないため
最後までアイゼンを着けることなく山頂を踏む

 北峰山頂で
バックは双六岳~槍ヶ岳~穂高連峰~明神岳
笠ヶ岳も眼前に・・・、振り返ると霞沢岳のK1ピーク、
K2ピークが至近距離に拡がる
強風を避けて、山頂直下で昼食をとり、下山を開始する。

「尻せいどう」でスピード下山を楽しむ
but!午後は雪質が悪く、思うように滑らない・・・
広場付近で焼岳とお別れの記念写真
ほとんど貸し切りに近い状態で楽しい雪山訓練が出来ました。
「焼岳さん」有難うございました。

   今回は距離が遠いこともあり、運転者の疲労と交通安全を考慮して、いつものプロドライバーさんに9人乗りジャンボを用意して頂いたが、楽なだけではなく長い道中がコミュニケーションの場となり、山とはまた違った有意義な時間を持つことが出来ました。帰りの高速では事故渋滞に巻き込まると言うハプニングも有り、帰王したのは22時を過ぎてしまいました。会員の運転だったら一体どうなっていただろうか・・・と改めて考えさせらた山行でした。
[コースタイム]
中の湯温泉9:40→下堀沢出合11:50→北峰分岐13:05→13:30焼岳山頂13:55→下堀沢出合   14:40→16:14中の湯温泉

北八ヶ岳 テント泊雪上研修

3月18日 本年度最後となる会の公式行事である、雪上研修を北八ヶ岳で実施しました。黒百合平にテントを張り、一日目は東天狗へ、2日目はにゅう~白駒池~高見石~黒百合平への周回コースを歩きました。二日間とも好天に恵まれ、気温もこの時期としては暖かく、風は稜線や山頂こそ強かったものの、ほとんど無風に近い状態でした。
 渋の湯から黒百合平までは、二張りのテントと共同装備、および食材を分担して背負って登ったため、皆さん、いつもとは違う疲労を感じたようでした。
丁度、お昼頃に黒百合平に到着し、直ちにテントを設営してから東天狗を目指す。雪は良く締まっていて、アイゼンがしっかりと雪面を捉え、何のトラブルも無く、山頂に立つことが出来た。山頂からは御嶽山、乗鞍、穂高連峰・槍から白馬までの素晴らしい眺望にしばし疲れを忘れる。夜は「野菜豚シャブ?」の大ご馳走と担ぎ上げた日本酒・焼酎・ワインに時間の経つのも忘れる。
 翌日は中山峠からにゆう~白駒池へ。思ったよりトレースがしっかりとしていて、その上、軽装備でもあることから夏時間より早く白駒池に着き、しばし氷上でくつろぎ、高見石を経由して黒百合平のテン場に戻った。

元木 記

東天狗山頂で
唐沢鉱泉分岐で
急登が終わり、やれやれ・・・。
しばし小休止する。                
ほぼ予定通りに黒百合ヒュッテに着く
先ずはテントを設営する。
テント設営が終わり、いよいよ東天狗へ向けて出発。
樹林帯を過ぎると、徐々に雪山らしくなってくる。
雪は良く締まっているが、
油断はできない・・・。
一歩一歩慎重にアイゼンを利かせながら登る。

山頂からの展望
硫黄岳の爆裂口、八ヶ岳の主峰赤岳、中岳、阿弥陀の主峰
後方に南アも望むことが出来た!
山頂を後に・・・
この直下の岩場が滑落事故があったところだ。
念のためにロープを張り慎重に下る。
夜は6人用のテントに皆が集合し、
お定まりの食事&宴会となり、時の経つのも忘れる!
雲海を染めて昇る太陽
にゆうに向かう樹林帯から・・・
 「にゅう」山頂で
ここは風がきつく・・・、早々に退散し、白駒池を目指し樹林帯を下る。
白駒池で
氷の祭典、「ピョンチャン」を彷彿する風景に
しばし時と場所を忘れる・・・。
 最後のピーク中山展望台で
北アルプスの山々が屏風絵のように展開する様は圧巻だ!
「お疲れ様でした・・・。」
予定よりも早く、11時07分にテン場に帰着。

[コースタイム]
3/17  渋の湯9:35→11:00唐沢鉱泉分岐→11:55黒百合平(テント設営)13:33→
   14:05急登→14:45東天狗岳山頂15:05→16:10黒百合平
3/18  黒百合平6:28→6:50にゅう分岐→7:30にゅう→8:18白駒池8:35→9:24高見石
         →10:37中山展望台→11:07黒百合平12:45→14:35渋の湯

北八ヶ岳 中山峠から高見石 雪山ハイク

2月18日 事前の荒天予想を覆す快晴の中、渋の湯~中山峠~中山展望台~高見石~渋の湯に戻る周回コースを雪上訓練を兼ねてハイクしてきました。今回の参加者は15名と多いため、4パーティーに分かれ、ある程度の間隔を取りながら行動しました。前日までは気温-15~-18℃、風速15~20mの日が続いていたため、防寒対策には準備万端で臨んだのですが、日焼けするほどの好天で気温も上がり、また恐れていた風も山頂付近でも数メートル程度であった。日曜日とあってトレースはしっかりとしていて、踏み抜くようなことも無かった。また登山道は雪が良く締まっていたため、登り降りのアイゼンワークのトレーニングも十分に出来たと思う。
 残念ながら黒百合ヒュッテ前の斜面で行う予定であった、滑落停止訓練は時間に余裕がないことから出来ませんでしたが、下山時には賽の河原を過ぎた辺りでカンジキの歩行訓練を行うことも出来ました。
 今回は思わぬ好天に恵まれ、本来の厳冬期の八ヶ岳とは言い難い状況でしたが、それでも例年になく積雪量も多く、参加された皆さんが冬の北八ッの一端を知り、経験することが出来たことは今後につながる大きな収穫であったと思います。

元木 記

黒百合ヒュッテ前で
渋御殿湯前の広場で全員がアイゼンを装着し
4パーティーに分れて渋の湯をスタートする

八方台分岐への登り
トレースがしっかりとあり問題なし!
 

ようやく樹林帯が終わる
青い空と白い雪のコントラストが美しい
もう直ぐ黒百合ヒュッテだ

 中山峠で
Wさんのパーティー
雪と氷で飾られた針葉樹が美しい・・・
 硫黄岳の爆裂口、東天狗、西天狗が並ぶ
東天狗の尖った山頂、西天狗のお椀を伏せたようななだらかな山頂が好対照だ
雪は西天狗の方がずっと多い
 中山への登り
この辺りが一番雪が深いようだ・・・!
 樹林帯を抜けると直に山頂
山頂への登りと言っても、ご覧の通りなだらかだ!
山頂から中央アルプス、御嶽山が見えた!

 

雪の造形美
スノーモンスター
樹林の間から硫黄岳と東天狗が見える

 中山展望台で
間近に蓼科山、遠く美ヶ原、霧ヶ峰も見える
  高見石を後にして賽の河原から渋の湯に下山するKさんのパーティー
 賽の河原を過ぎてからカンジキ歩行の訓練
この後、吹き溜まりで雪に埋もれ、一苦労・・・、それでも渋の湯までカンジキで歩く
「天晴れ!」
徐々に積雪が少なくなり
楽しかった雪山ハイクももう直ぐ終わりです。

あとがき
 会員の一人が古い、使い慣れていないアイゼンを持参し、これが不具合を起こして大変な苦労を強いられている時に、途中で出会った女性登山者の方が快く予備のアイゼンをお貸し下さいました。
 まさに「地獄に仏・・・」、当方のミスを恥つつ、心から感謝申し上たいと思います。

コースタイム
渋の湯9:40→11:10唐沢鉱泉分岐→12:10黒百合ヒュッテ(昼食)12:44→12:51中山峠→
13:25中山→13:31中山展望台→14:17高見石14:40→15:00賽の河原→16:10渋の湯

新春山行 沼津アルプスと沼津漁港の海鮮料理を楽しむ!

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
 新春山行はやはり暖かい伊豆の山が良いということになり、1月14日に沼津アルプスに行って来ました。沼津アルプスはピストンでは勿体なく、縦走するほうがずっと楽しい山です。正月休みの緩んだ身体を鍛え直す目的もあり縦走することにしました。電車・バスでも行けますが、行動時間が限られてしまうことから中型バスにしました。
 コースは多比登山口から入り、大平山~鷲頭山~小鷲頭山~志下山~徳倉山から香貫台入口までの約7.5kmです。標高こそ鷲頭山の392mが最高点ですが、アップダウンの多さと急な上り下り、おまけに登山道は岩や木の根だらけですから侮れない山です。
 大平山と徳倉山からの富士山の姿は、新年に相応しい素晴らしい眺めでした。また、登山道から時折見える駿河湾の青さと耀きにも、新年を感じさせるものがありました。徳倉山では心行くまで富士山の眺望を満喫し、もう一つの目的である温泉と沼津漁港の海鮮料理屋へ向かうべく、香貫台登山口に下山しました。

taro-san 記

徳倉山山頂で「全員集合!」
大平山の登りから見た富士山
沼津アルプスではいちばん富士の姿が美しいと言われ  ている。

しばし足を止め、富士山に見惚れる者・・・。
写真を撮る者・・・。

沼津アルプの最高峰(点)鷲頭山392m
山頂で集合写真

小鷲頭山330mから見る沼津の海
湾曲した海岸線が美しい!

志下山214m山頂で昼食タイム
たっぷりと取り、しばし歓談する。

徳倉山256mから見る富士山
こちらの富士も姿が良い!
名残は尽きぬが・・・
温泉と新鮮なお魚が待っているので、
香貫台入口へ下山
沼津漁港の一角にある海鮮料理屋で
「カンパァ~イ」
 牡蠣やホタテを焼きながら、もう興奮気味・・・!

あとがき
 下山後は沼津御用邸に近接する、国家公務員共済組合が運営する富士山が見える立派なホテルへ直行する。温泉は何と熱海から運んでいると言う、超贅沢な温泉でちょっとリッチな気分で汗を流す。
 温泉の後は、沼津漁港にある海鮮料理屋(居酒屋)へ。沼津港で獲れたばかりの魚介に舌鼓!新鮮なお魚だけでは満足して貰えず、地アジや牡蠣・ホタテの焼き物を追加し皆さん大満足。帰りのバスではお店から差し入れの日本酒で再び盛り上がる。
 好天と良い山、それに温泉と新鮮なお魚に恵まれ、新春山行に相応しい一日であった!

熱海岩戸山~十国峠~来宮温泉へ

 12月16日(土曜日) 湯河原駅から熱海の岩戸山~十国峠~来宮神社~熱海駅まで、約17kmを11名で歩いてきました。千歳橋を過ぎ岩戸山ハイキングコースに入り、朝からの好天で汗ばむなか舗装された道を登ると、両側がミカン畑の農道に変わり、ミカン畑越しに相模湾が陽光に輝き、初島と大島がシルエットになって見える。やがて登山道に変わりしばらく歩くと車道と合流し、保養施設のある広い道を登ってゆくと岩戸山への登山口があり、40分ほどで岩戸山山頂に着く。頂上は見晴らしが良く海が目の前に広がっている。眼下には真鶴半島、初島、遠く伊豆大島も見える。海からの強い風を避けて、藪の陰で昼食にする。
 東光寺を経て十国峠まで足を伸ばしたが、広々した芝生の峠は相変わらず強い風が吹き抜けている。残念ながら富士山は雲に隠れて見えない。下山は強風を避けて姫の沢公園内を抜けて車道に出た。来宮温泉の旅館が立ち並ぶ急な車道を下りてゆくと、やがて来宮神社の脇に出る。山の安全のお礼にと参詣する。樹齢2千年以上と言う「大楠」に驚く・・・! この後、大きなホテルの日帰り温泉には目もくれず、昭和の熱海が生きていると言う木造の温泉宿に直行する。帰りは熱海駅からほど近い干物屋さんに立ち寄り、トロあじや金目などを土産に帰王した。 年末を飾るのにふさわしい山行であった・・・。

taro-san 記 

岩戸山山頂で 海からの凄い強風のため、藪に隠れて昼食にする。
千歳橋を渡るとすぐに「海光山潮音寺」の入り口がある。
ここが、登山道入口。
コンパスを使い目標の方向をセットして出発!
 登山道(農道)の両側にはミカン畑が続く。
ちょうど収穫期で農家の方が収穫作業をしていた。
ミカン畑越しに相模湾が陽光に輝く。
初島が意外に近い距離に見える。
思わず童謡の旋律を口ずさみそうな雰囲気・・・。
舗装されたミカン畑の道を登る。

ミカン畑の中の農道から登山道へ。
途中何本もの倒木が有り、登山道も荒れていた!
岩戸山を目指す。

 やがて岩戸山に着く!
山頂からは真鶴半島、初島、遠く伊豆大島も見える。
また、遠く天城連山が望まれた。
 十国峠で
富士山は生憎と雲に覆われていた。
強風に煽られ・・・、早々に来宮温泉をめざして
下山を開始する。