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雲ノ平から三俣~槍~南岳へ

山行日 8月12日~15日

山岳マラソンレース「日本アルプス大縦走、富山県魚津~駿河湾」に挑むランナーたちの不屈の精神力と驚異の身体能力に刺激受けて始めた、富山湾から駿河湾へ「日本アルプス大縦走」の第2弾として、今回は折立から雲ノ平~三俣~槍~北穂~奥穂~前穂まで、北アの核心部の縦走に挑戦した。

天候の回復を待って出発を3日ほど遅らせたが、折立に降りると雨・・・。13日の雲ノ平は快晴に恵まれたものの、14日の三俣から槍は雨とガスで終日ほとんど視界はなかった。翌15日は朝から激しい雨と強風ではあったが、ともかく南岳小屋までは行くことにし出発した。南岳小屋でしばらく様子を見ていたが、雨風ともひどくなる状況に撤退を決定し、天狗原から上高地に下山した。                                                     by motoki

8月12日(火)雨のち曇り 折立から薬師沢小屋へ

折立からの長い登りを雨のなか淡々と歩くうちに、五光岩ベンチを過ぎた頃には雨も上がり、やがて薬師の雄姿も顔を覗かせてくれた。太郎平小屋のベンチでゆっくりと昼食を取った後、薬師沢小屋へ向かう。一昨年の夏に会長たちと赤木沢を遡行した時に歩いた道でありしっかりと記憶に残っている。薬師沢小屋に着くと受け付も後回しに、先ずはテラスで黒部の本流を眺めながら缶ビールで喉を潤す!水量はかなり多く、濁っている。それでも、テラスでは明日の遡行の話に花が咲いている・・・。 羨ましい限りだ!

 五光岩ベンチに着く頃には雨も上がり、薬師の雄姿が見え始める。
丁度、一年振りだ・・・。
  太郎平の賑わいがウソの様に静かだ。
開放的な周囲の雰囲気に疲れを忘れる。
後方に水晶から赤牛に続く稜線がみえる。
   薬師沢小屋のテラスから望む黒部川の本流。
夕食までには時間があり過ぎる・・・、小屋の入口には冷たい沢水で冷やしたビールがどっさり!
「ともかく喉を潤おす・・・」
天候があまり良くないせいか、今日は布団1枚に一人!
小屋の傾きを示すゲージが気になる・・・。
8月13日(水)晴れ 薬師沢小屋から雲ノ平に遊び、三俣山荘へ

薬師沢小屋で夜中に外へ出て見ると満天星!狭い谷合から見上げる夜空の星はまた格別だ!ほうき星を探してみたが、首が痛くなるばかり・・・。今日も余裕だ・・・、雲ノ平では祖母岳や祖父岳で360度の眺望を心行くまで楽しむ。黒部五郎や薬師はもちろんのこと、劔・立山、赤牛、水晶、鷲羽、これから目指す槍・穂高、三俣、双六は目の前だ、そして優美な笠ヶ岳の姿も。黒部の源流付近で富山県警の山岳警備隊員がけが人(女性)をピックアップしている現場に遭遇した。三俣山荘では鹿肉の料理が出された。鹿の繁殖を抑制するための支援として使っているそうだ。非常に良い試みだと思う・・・、味は確かに牛ではないし豚でもないことは分る。 なかなか美味しい・・・! 夜は常駐している岡山大・香川大の先生や看護師さんから捻挫と骨折の応急手当の講習があった。三角巾を使った実技もあり非常に実践的な内容であった。
祖母岳山頂から見る薬師圧倒的なボリューム感だ!
赤牛の後方には劔・立山が。
水晶から平の小屋まで長い稜線を歩いた時のことを思い出す・・・!
 祖父岳山頂から見る水晶
槍、南岳、大キレット、北穂、涸沢、奥穂の展望に気がはやる・・・!
 笠ヶ岳の何とも優美なお姿手前は三俣蓮華から延びる稜線
日本庭園から見る槍ヶ岳手前の荒々しい露岩は硫黄尾根
8月14日(木)雨とガス 三俣蓮華、双六、樅沢岳を越え西鎌尾根から槍へ

夜半から降り始めた雨に気持ちも萎える・・・。三俣蓮華~双六まで全く視界のない中を歩き、やがて三俣からの巻道と合流すると、じきに双六小屋の赤い屋根がぼんやりと見えてきた。少し長めの休憩を取り、樅沢岳を越え西鎌尾根から槍へと向かう。五月の連休に鷲林さんがピッケルとアイゼンに命を託して登ったことを考え、改めてその苦難を想う・・・。槍の肩にはほぼ予定通りに着く。明日はさらに天候が悪化すると考えそのまま頂上を目指す。悪天候のためか渋滞はそれほどではなく40分ほどで頂上へ着く。途中ほんの一瞬間だがガスが晴れ、肩の小屋がぼんやりと見え、歓声が上がる。槍の山頂は雨とガスで周囲は何も見えなかった。
 

左股岳の登りで見かけた雷鳥のお母さん周囲を警戒している・・・。         岩の周りを子供たちがウロウロしていた。

 

千丈乗越の辺りまで来ると、雨脚が弱まりガスも薄くなってくる。              槍まであと2時間だ!

  山頂への登りで・・・、ほんの一瞬だがガスが途切る。
槍ヶ岳山荘の屋根がぼんやり見え、オオ~ッ」と歓声が上がる・・・。
ちろんガスで何も見えない!
休憩もそこそこに降りる・・・。

8月15日(金)激しい雨と強風  槍から南岳へ、天候の悪化で上高地に下山

朝から激しい雨と風、大喰~中岳~南岳の稜線では強風に身体が何度もあおられる。その上、頬が痛いほどの横殴りの強い雨と濃いガスに視界を遮られる。大キレット越えが無理なのは明らかだが、ともかく南岳小屋まで行って見ることにした。小屋で様子を見ていると、小屋主さんが「今日は、大キレットは無理だ・・・!何かあっても捜索することも出来ない!」と言っていた。まったくその通りだ。天候がますます悪化してきそうであったので早々に撤退を決定。南岳新道から飛騨側に下るルートは南沢のところで増水の危険が予想されたので、天狗原を経由し横尾から上高地に下山することにした。槍沢に流れ込むいくつかの沢がどこも増水しすごい勢いで流れていて、安全に徒渉出来そうな場所を選びながら慎重に横断しなければならない状況であった。


南岳山頂で近づかないと標識も見えない。
  天狗原の雪原
ガスでトレースが分り難い・・・。
この日の天狗池
周囲の沢から水がドッと流れ込んでいる。
  河童橋周辺も人影はない。
夏休みの稼ぎ時にお気の毒なことだ・・・。

今回の山行はまったく散々であった。3日目から天候が崩れることは承知していたがこれほどの急変は想定できなかった。最近よく起きる異常気象が原因とみられる天候の急変は、これまでの経験で身に着けてきた、山の天候の知識では太刀打ちできなことを改めて知らされたように思う。また、最終日の下山のタイミング、ルート選定はまさにこれまでの登山経験が活かされたと思う。もし飛騨側への下山を選択していれば、大変な苦難の道であったであろうことは想像に難くない。

楽しみは次回に残し・・・、ともかく無事の下山に感謝しながら、「あずさ」で乾杯! 

                

コースタイム

8/11  東京駅21:45発⇒富山駅5:30

8/12  富山駅6:20⇒折立登山口9:00→13:05太郎平13:40→15:50薬師沢小屋

8/13  薬師沢小屋6:00→8:45祖母岳→9:38雲ノ平山荘→11:38祖父岳→13:56黒部の源流標識→15:05三俣山荘

8/14  三俣山荘5:30→8:25双六小屋→9:39樅沢岳→13:27千丈乗越→15:04槍の肩→15:43槍山頂→16:25槍岳山荘

8/15  槍岳山荘6:00→8:20南岳→8:35南岳小屋9:10→10:53天狗池→15:10横尾小屋→16:03徳澤園→16:41明神館→17:35上高地バス停18:00⇒松本20:00⇒22:06八王子

概算費用

食糧費 6,500円

交通費 東京駅⇒富山駅⇒折立@11,200円  上高地⇒松本@2,650円 松本⇒八王子@5,510円(特急あずさ)

宿泊費 薬師沢小屋、三俣山荘、槍ヶ岳山荘 3泊で33,200円   合計 約6万円

                                   

三斗小屋温泉と三本槍から甲子山へ

山行日 7月5日(土)~6日(日)

参加者  元木(係)熊谷 宮崎 山下日 遠藤 前波 山本和 岩本 高橋(会友)

梅雨が未だ明けない不安定な天候の中、那須連山を縦走してきた。

 7月5日は時々小雨のぱらつく中を、沼原から茶臼岳に登り三斗小屋温泉の煙草屋旅館に泊まった。翌6日は熊見曽根から朝日岳をピストンし、三本槍岳~須立山~甲子山~甲子温泉まで、途中、坊主沼の避難小屋でティタイムを取ったりしながら、長い道のりを歩き通すことができた。                          三本槍を過ぎるとほとんど登山者に出会うこともなく、“貸切状態”のほんとうに静かな山旅であった・・・。                    by motoki



     三本槍岳山頂で! 須立山~甲子山への道のりは思った以上に長い!

7/5(土)小雨の残る沼原を出発、途中で三斗小屋温泉に直行するサブコース組と別れ、牛ケ首から茶臼岳山頂へ。
時折青空が顔を出し、ガスの切れ目から周囲の山もうっすらと姿を見せることもあったが、登山者の姿もほとんどなく早々に峰の茶屋から三斗小屋温泉に下る。煙草屋旅館では露天風呂を楽しみ、ビールと日本酒や焼酎でささやかな酒宴を開き、早めに就寝する・・・。

  沼原の駐車場で出発前に全員で記念写真を撮る。                        雨はほとんど気にならない程度であった。
  三斗小屋温泉に直行する組と分れ4名で茶臼岳へ・・・。                    ほとんど視界はないが、時折ガスの切れ目から周囲の山々が見える。
  ご覧のように、時々、青い空が顔を出すこともある・・・。
煙草屋旅館では日本酒と芋焼酎も加わり小宴会になる。                      「山」と「お酒」と「温泉」・・・、こんな贅沢はない!
 

7/6(日)朝のうちこそ薄曇りであったが、熊見曽根に着く頃には晴れ上がる。
朝日岳をピストンし、三本槍岳へ。ここで、峰の茶屋経由で下山するサブコース組と別れ、須立山を越え坊主沼避難小屋へ。小屋前の窪地に残る雪でお湯を沸かしゆっくりとティタイムを取った後、旭岳(赤崩山)の東側を「藪こぎ」に苦しめられながら大きく迂回し、甲子山までの長い道のりを歩き通し、甲子温泉には予定通りの時間に着く。
お世話になった三斗小屋温泉煙草屋旅館の前で、「全員集合」                   今日のお天気はどうやら心配なさそうだ・・・!
  朝一の登りはキツイ、隠居倉を過ぎヤレやれだぁ~。
  隠居倉から熊見曽根への登り
  熊見曽根から見る茶臼岳                                   やや雲が多いが視界は良好であった
  須立山1,720m山頂                                        眼下に鏡ヶ沼が見える
  坊主沼避難小屋への下り
  坊主沼避難小屋前の窪地に残っていた残雪に遊ぶ会長と高橋さん。                                この雪を融かし、美味しい紅茶を頂く・・・。
  ようやく今回の最終目標地点「甲子山」山頂へ                               到着時間は予定より2分遅れ・・・!
  甲子温泉の近く、南沢の堰堤に到着ヤレやれ・・・、                         お疲れ様でした。
 

三斗小屋温泉から三本槍~甲子山~甲子温泉のコースは朝日岳のピストンを加えると、約12kmの行程であり、途中幾つものピークを上り下りすることから、敬遠されがちなコースである。今回も三本槍を過ぎてから出会った登山者は坊主沼の避難小屋と甲子山山頂だけであった。登山道は迷うような所は無いが、赤崩山を巻く新道は竹を踏み倒したような道で・・・かなりのアルバイトを強いられた。ともかく、登山者も少なく静かな山を楽しむことが出来るコースである。

コースタイム

7月5日 八王子駅南口6:30⇒那須IC⇒沼原11:00→牛ヶ首14:00→茶臼山15:10→峰の茶屋15:30→三斗小屋温泉16:20

7月6日 三斗小屋温泉7:00→熊見曽根8:00~8:25→朝日岳8:50~9:20→熊見曽根9:40→三本槍岳10:32→坊主沼避難小屋13:02→甲子山13:42→15:20甲子温泉15:30 ⇒15:40新甲子温泉

新甲子温泉16:30⇒白河IC⇒八王子IC⇒19:50八王子駅南口

概算費用

21,000円/人(車代、三斗小屋温泉、小宴会、日帰り温泉を含む)

春の訪れが一足早い「房総の低山歩き」

   2/22~23 総勢10名で房総の低山歩きを楽しんできました。

2月22日は未だ雪の残る鋸山へ、そして23日は「新日本百名山」として俄かに脚光を浴びているという烏場山を訪ねてみました。

鋸山は2週続きで降った大雪のため、ほぼ全山にわたり雪が残り、山頂近くでは凍結している個所もありアイゼンを付けての登攀となりました。地球が丸く見える展望台できらきらと陽光に輝く海を眺めながら昼食をとり、午後からは東の肩を経由して林道口から鋸山ダムサイトまで歩きましたが、道端の畑からは雪にもめげず水仙や白梅が辺り一面に良い香りを漂わせていました。                                   夜は、民宿の心づくしの新鮮な地魚の刺身と地酒を堪能させて頂きました・・・。                              翌23日も太平洋の水平線がぼんやりと見えるような陽気の中、花嫁街道から経文石、じがい水、駒返し、見晴台と辿り烏場山山頂へ。こちらは太平洋がキラキラと輝き汗ばむほどの陽気でした。山頂で昼食にし、下山は花婿街道を旧展望台を経てはなぞの広場へ出る。帰りは保田に出て、「ばんや」で温泉と漁協自慢の天然地魚丼で腹いっぱい・・・・! 春の訪れが一足早い房総の低山歩きを心行くまで楽しんだ二日間でした。


鋸山の登山口で、今回は観月台コースから登る

 

登山口からいきなり急な階段を上る

 

観月台を過ぎたあたりからは残雪も多くなる

 

思わぬ残雪に一歩一歩慎重に足を運ぶ・・・!

  石を切り取った後の岩壁が頭上に連なる。実に壮観な眺めだ!
  重機も車もない時代に、一体どうやって切り取り、搬出したのだろうか・・・? 
  今日の目的地 鋸山(329.5m)山頂で!

木々に遮られ視界はあまりよくない
 

春霞がかかったような陽気で、富士山も伊豆半島も大島も見えません

 

陽光に輝く海が見えるのも、房総ならではの楽しみでしょうか・・・。

  館山自動車道入口で見た「頼朝桜」?
  2月23日9:30

今日は「花嫁」さんに・・・!
  どんぐりを踏みしめながら、足取りも軽く「まてばしい」の樹林帯を行く
  烏場山山頂(267m)へ

これほど多くの山々が眺望できるのだ・・・・!
  とても小さく、可愛らしい花嫁さんがいた・・・!
  はなぞの広場に咲く紅梅と寒椿

  房総の山々を称して、「超低山」と呼ぶそうだが、実際に歩いてみるとアップダウンはあるし、倒木などでルートが分り難くなっている樹林帯の道もある。そういう意味で結構楽しめる山だと思う。また、樹木の切れ目から光り輝く海が見えるのも新鮮で魅力的だ・・・! 改めて房総の「低山歩き」の魅力を再発見できたように思う。                                      y.motoki

「正月山行」 新雪の赤岳へ

皆さま 明けましておめでとうございます。                                                   

本年もよろしくお願い申し上げます。

 今年初めての山行報告を投稿させて頂きます。


山行日 13()4()

参加者 元木(係)、鷲林

 今年の「正月山行は」北アルプスの唐松岳で計画しておりましたが、北アは天候が荒れ模様のため、今年もまた少しは晴れ間も期待できそうな八ヶ岳に変更しました。ルートは行者小屋から文三郎尾根~赤岳~横岳~硫黄岳~赤岩の頭~赤岳鉱泉へと八ヶ岳を南から北へと縦走する計画をたてました。 入山した3日は快晴、ほぼ無風でしたが、4日は朝から曇りがち・・・。それでも赤岳に登頂した時には視界も良くなり、富士山や南アさらには北アまで展望することが出来ました。しかし、地蔵の頭に下る頃には横岳は濃いガスにすっかり覆われ、目の前に聳えているはずの二十三夜峰の岩峰も見えない程に急変したため、安全を最優先に考え横岳縦走を断念し、エスケープルートとしていた地蔵尾根から行者小屋に下りることにした。

残念だが、横岳縦走は次回の楽しみに残しておこう・・・!       by motoki






1月3日 美濃戸山荘の薪ストーブで暖を取りながらおにぎりを頬張る。“おもてなし”で頂いた野沢菜の何とお美味しいことか・・・。ここでアイゼンを着けて南沢から行者小屋に向かう。夜の食材で重くなったザックが肩に食い込むし、急ぐわけでもないのでゆっくりと歩を進める。樹林の間から横岳の岩峰がちらちらと見えだすともう行者小屋も近い。

行者小屋からは横岳・地蔵尾根・赤岳・中岳・阿弥陀岳が眼前に広がる。少し薄雲がかかっているが、風もさほど強くなさそうだ・・・、明日もこうあって欲しいものだ!

 夜は持ちこんだ沢山のご馳走と、日本酒・芋焼酎・ウイスキーで二度目の正月を祝い早めに休む。


樹林の間から横岳の岩峰が見えてくる

行者小屋にやってきました!赤岳の西壁を見上げる

 
阿弥陀北稜越しに阿弥陀岳の山頂を見る 行者小屋から大同心横岳の展望. ガスっている!




1月4日

予報では曇り時々晴れとのこと、大きな崩れは無そうだ・・・。敵は稜線を吹く烈風だ!ヘッドライトの明かりを頼りにガスで視界が利かない文三郎尾根を登る。雪面はしっかりしていて12本爪が気持ち良いほど効く、足に全体重をかけながら一歩一歩高度を上げてゆく。文三郎尾根から稜線に出るころには雲間から青い空がチラッと顔を覗かせた。

赤岳の登りは文字通り岩と雪の世界・・・、少しの油断も許されない。気温はかなり低いようだが、幸いにも風はそれほど強くはない。山頂からは富士山や南アルプス、さらには北アルプスも望むことが出来た。


赤岳山頂への登りから阿弥陀を望む AM 8:05 赤岳山頂に到着、行者小屋から約2時間

未だ朝焼けの余韻が残る「富士」を望む  鷲さんガッツポーズ!後方は権現岳、遠くに南アが
いつの間にかガスに覆われた横岳、赤岳の下りから 地蔵の頭で、前進を断念し地蔵尾根から下る




今年の「正月山行」も昨年と同様に唐松岳のリベンジを計画していたのだが、北アルプスは天候が荒れ模様のため、今年もまた八ヶ岳に変更することになってしまった。しかし、その八ヶ岳でも濃いガスに阻まれ、横岳縦走は叶わなかった・・・。 何といっても厳冬期の山は「安全」を最優先に考えなければならない。山はいつでも登れる・・・、いつかは好天に恵まれるであろう・・・その日を楽しみにしておこう・・・! 

                                                                [コースタイム]

1/3  八王子 6:55⇒茅野10:25⇒美濃戸口11:10→12:15美濃戸山荘13:00→15:40行者小屋

1/4  行者小屋6:00→7:21文三郎分岐→8:05赤岳8:28→8:45赤岳天望荘8:58→9:07地蔵の頭→9:45行者小屋10:25→11:35美濃戸山荘12:20→13:00美濃戸口13:20⇒14:00茅野14:19⇒八王子16:02

[概算費用]

JR往復 6,820円 バス1,800円 行者小屋(素泊り) 6,000円  計14,620円/人

お楽しみ山行《紅葉の飯縄と戸隠を巡る》

10月12~13日、恒例の「お楽しみ山行」を実施しました。今年は18人が参加し、北信五山の飯縄山と戸隠山に昨年と同様に貸切小型バスで行ってきました。前日までは曇り時々晴れとの予報でしたが、会員皆さんの日頃の行いが良いためか二日間とも好天に恵まれ、紅葉真っ盛りの飯縄山と戸隠山を心行くまで楽しむことが出来ました。

10月12日 土曜日                                                         三連休の初日とあって中央道は早くも渋滞気味で長野ICを1時間遅れで下り、戸隠バードラインから飯縄山登山口へ。南登山道の「一の鳥居」を11:50に出発し登山道沿いの石仏を数えながら登ること2時間30分、飯縄神社に着く。安全登山を祈願してから山頂へ!下山は瑪瑙山から怪無山の裾を巻いて中社に至るルートを取ったが、表登山道とは違った解放的で牧歌的な雰囲気の漂う登山道であった。

   
 飯縄山南登山道「一の鳥居」を出発  汗ばむほどの好天に、少しバテ気味か・・・?
 
 西登山道分岐付近から山頂方向を見る

「飯縄山山頂」と書かれた大きな標柱の前で

   
 山頂からの眺望を堪能し、いよいよ下山開始  瑪瑙山ルートは紅葉も多い
   
 なだらかな、高原状の登山道が続く

宝石の“メノウ”と同じ漢字だそうだ・・・

10月14日 日曜日                                                         この日は戸隠山頂を目指すA隊11名と戸隠山麓を散策するB隊7名とに分かれ別行動とした。A隊は奥社にお参りしてから、五十間長屋、百間長屋さらに“蟻の戸渡り”を越え、九頭龍山を経由して一不動から大洞沢沿いを下り、戸隠牧場に下山した。一方B隊は中社にお参りした後、天空に聳える戸隠の岩峰を眺めながら小鳥ヶ池~鏡池へと歩き、隋心門から杉並木に入り奥社にお参りしてから、ささやきの小径を戸隠牧場まで、まだ少し早い紅葉を愛でながらゆったりと散策を楽しみました。                                                   A隊、“蟻の戸渡”に挑戦
 戸隠神社 中社を参拝  奥社脇の登山口から登りはじめる
   
 樹林帯から望む戸隠の岩峰   岩場の連続・・・、文句なしの好天だ!
 
 「戸隠名物」の“蟻の戸渡”に挑戦  僅か10数メートルなのだが・・・
   
戸隠 山頂から見る高妻山 奥社への杉並木が真っ直ぐ伸びる
   
 昨日登った飯縄山  瑪瑙山と怪無山が見える  黒姫山 左側の端正な錐形の山は御巣鷹山
 
 遠く白馬三山も見える 戸隠牧場に無事下山、お疲れ様でした・・・!
B隊 戸隠山麓を散策する
 
 中社に参拝  小鳥ヶ池からの戸隠
   
 鏡池からの戸隠  ささやきの小径から望む戸隠
百間長屋の辺りまでは順調なペースで来たものの、岩稜帯に入ると何か所も渋滞があり、八方睨には計画より30分遅れであった。流石にパワースポットとして人気があるだけに、山にも沢山の登山者が入っていることに驚きました。好天・紅葉・眺望・・・どれをとっても満足のゆく山行であった。                             by Motoki                                                          

(コースタイム)                                                      10/12 飯縄山登山口11:50→駒つなぎの場12:57→飯縄神社14:20→飯縄山山頂14:30~14:50→瑪瑙山15:45→中社民宿17:30                                               10/13 民宿⇒奥社入口8:00→奥社8:25→五十間長屋9:30→蟻の戸渡10:42→八方睨11:05→戸隠山11:25→1,840m地点昼食11:40~12:04→九頭龍山12:31→ 一不動避難小屋13:40→~戸隠牧場15:30