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八ヶ岳 赤岳~硫黄岳

 6月30日~7月1日で八ヶ岳を歩いた。今年の梅雨は記録的に短く6月29日に梅雨明けと観測史上始まって以来の6月中の梅雨明けとなった。梅雨明け翌日、美濃戸口より美濃戸山荘まで歩き、そこから沢沿いの南沢コースを歩く。常に沢のザワメキを聞きながら、楽しい会話も弾む。ヘリポートを過ぎると、すぐに行者小屋に到着。ここで小休止、多くの登山者が夏の光の下で楽し気に食事をしていた。その後、本日のメインイベント、、文三郎尾根の急登に取り付く。まずは樹林帯の中急な登り、どんどん高度を稼ぎ森林限界を超えると、右に阿弥陀、中岳、左上に赤岳の堂々とした姿に圧倒される。赤岳と阿弥陀に分かれる鞍部に到着し一休み。その後ヘルメットを装着し、赤岳山頂を目指す。山頂は生憎ガスが出ていたが、お互いの健闘を称えあった。その後天望荘に移動しここで1日目を終える。
 翌日は硫黄岳までの岩稜地帯を楽しく歩く。途中核心部もあったが、それほどの恐怖感もなくルンルン気分だった。硫黄山荘手前ではコマクサに癒され、硫黄岳では爆裂火口や八ヶ岳連峰を一望でき、最高の気分だった。下山は赤岳鉱泉経由して北沢コースで美濃戸口まで下りた。本当に充実した2日間の山行であった。

                                       矢崎 記                         

                    赤岳山頂

美濃戸山荘から南沢コースに入る。
沢沿いの気持ちの良いコース何度か沢を渡り返す。

業者小屋に到着。多くの登山者が休憩していた。
我々もここで小休止。
文三郎尾根は最初は森林の中を登るが、森林限界を超えるととても長い階段が現れる。右に阿弥陀岳、左に赤岳を見ながら頑張って登った。
文三郎尾根の途中で、中岳をバックにメンバーと一枚パチリ。

赤岳と阿弥陀岳に分かれる鞍部に到着。
ここでザックを下ろし休憩。
この後、岩稜帯が現れるので全員ヘルメットを装着した。

山頂への最後のアプローチ、足を引っかけないように慎重に歩を進める。
翌日、赤岳天望荘から硫黄岳を目指す。
途中振り返ると、赤岳の雄大な姿と天望荘が青空の下にくっきり見えた。
途中梯子や鎖場が多くあったが、慎重に登れば特に危険はない。
今日は風がほとんどなかったので、問題なかった。
横岳山頂、あそこから今しがた我々も下りてきました。
今回の最終目的地、硫黄岳山頂です。

毛無山~十二ケ岳 初級岩稜研修

5月20日 快晴の空の下、毛無山~十二ケ岳の岩稜地帯にて岩稜研修を行った。
今回は初級と中級研修に分かれて実施したが、初級と言えども決して気を抜けない岩場でのロープワークを含む研修になりました。
全員真剣に取り組んだ。基本中の基本のエイトノット(8の字むすび)に手こずったりしたが、現地に向かう電車の車中で皆必死にフィギヤエイトフォロースルーまでマスターする。また今回はエイト環を使わず簡易ハーネス+ムンターヒッチで急下降の岩稜を降りるので、これまた必死でムンターができるように頑張った。お陰で河口湖駅に着くころには、皆ほとんどマスターしていた。毛無山までの急登を終え、山頂で昼食後、平地で再度ロープワークの復習を行う。全員の習熟度合いが揃ったところで、十二ケ岳に向かう。すぐに岩稜地帯の急下降が出てきた。早速ロープをセットしムンターにて降りてもらう。最初はなかなか怖くて、ロープに身を預けられないかったが、何度かやるうちにさまになってきた。十二ケ岳からの下山は桑留尾まで降りたが、一日中晴天に恵まれ富士山やミツバツツジにも見守られて充実した研修ができた。       

矢崎 記

                                       十二ケ岳山頂にて
河口湖に向かう電車の中で、ロープワークの
練習です。
まずは、毛無山までの急登を登ります。
最初肌寒かったですが、すぐに汗が出てきました。
毛無山山頂で、ロープワークの訓練を行い、
十二ケ岳に向かう岩稜地帯で、ロープを使った
下降訓練です。
結構さまになってきました。
十二ケ岳山頂前の岩場で、山本さんがベテラン
の技をみせます。
一日中富士山に見守られて、充実した研修が
できました。

白馬岳

4月28日~30日にて北アルプス、白馬岳のテント泊山行を行った。28日西八王子駅前を4:45に出発、中央道を安曇野ICまで行き栂池スキー場まで移動、そこからゴンドラとリフトを乗り継ぎ栂池ヒュッテ自然園駅に11時頃に到着した。真っ青な快晴の下、鹿島槍、五竜岳、唐松、白馬槍ヶ岳、杓子岳など北アを代表する山々を目の当たりにして、テンションも最高潮。栂池ヒュッテからは一般登山道は使わず、天狗原に直登するルートを選択。テント泊と言うこともあり一同20kg越えのザックを背に頑張って登る。乗鞍岳、ケルンを越え白馬大池には15時45分に到着。早速テントを設営、ブロック壁作りに手間取ったが17時30分に設営を完了し、早速夕食の準備にかかった。食事をしながらお酒も進み大変楽しい時間を過ごした。翌日も快晴、朝6時白馬岳を目指し出発。小蓮華、三国境を通過し、最後の白馬山頂までの急登に息を切らせ登る。振り返れば日本海の 海岸線も見渡せまた、北アルプス主峰剱岳の威風堂々とした姿も目の前にあった。10時30分に山頂到着、皆で喜びを分かち合う。白馬山荘に移動し昼食、最高の景色をみながら贅沢な時間を過ごす。下山はそのまま白馬大池のベースキャンプにもどり2日目の夕食。ここでも今日の登山を酒の肴に、話が弾む。最終日朝、テントや装備を撤収し栂池スキー場まで下山。3日間とも快晴に恵まれ、そして良き仲間と素晴らしい時間を共有することができた。
                                        矢崎 記

 
                 白馬岳山頂、快晴の空の下最高の山行だった。
栂池ヒュッテからは一般登山道は使わず、天狗原に直登する急登に取りつく。ザックは各自20kg越え、息が切れる。 
 天狗原をすぎて、小休止。
既に汗が噴き出している。
  雪の防風ブロック壁作りは、初めて経験する会員もいて、てこずったが、会長指導の下全員がテント設営に汗をながした。
 テントの中で1日目の夕食
美味しい料理と美味い酒に話も弾み、会員同士の絆も強くなる。
 次の朝は4時起床、6時出発。
まずは小蓮華までの急登に取りつく。
2日も雲一つない快晴。
  左手方向には杓子岳、白馬槍ヶ岳や遠く鹿島槍ヶ岳
 も見渡せた。
  登山道では雷鳥が何度か姿を現してくれた。
 また、今回初めて雷鳥のなき声を聞くことが
 できた。
  白馬山荘での昼食の一時、残雪の2900mとは思えぬほどポカポカ陽気。
素晴らしい景色を堪能しながら楽しい語らいの時間を持てた。
 テント撤収も全員で、立つ鳥跡を濁さず。
流石八王子山の会と言われなければ意味がない。
今回はそういう事の大切さも学べた。
  テント撤収後、集合写真を登山者の方に撮って頂い 
 た。この後、ケルン、乗鞍岳を経由し出発地点の栂
 池ヒュッテ自然園駅に戻る。

今回は3日間とも快晴に恵まれ、大変楽しい有意義な山行であった。登山そのものは荷物も重くかなりしんどいものであったが、テント山行と言うものの大切さ、必要性のようなものを感じた。会員同士の信頼関係が大自然の中で寝食を共にするときの必要条件であり、普段の会の在り方の中でも非常に重要な要素である事を、テント山行の中で改めて学んだ。ありがとうございました。

雲取山

2月24日~25日で久しぶりに雲取山に登った。鴨沢から七ツ石小屋へ登りその後ブナ坂を経由して石尾根を登る。途中雪もちらほら残って凍結していたがアイゼンは装着せずに登る。奥多摩小屋を経てそのまま一気に雲取山頂へ。かなりへばった。16:00に山頂着、雲取山荘に向かう。山荘は水不足との事で、食事の提供無しだったので自炊。各自調理機材や食材を持ち寄り自炊室にて鍋作りに取り掛かる。豚シャブ、鳥団子など信じられないほど美味しい。〆のうどんも美味くビール、日本酒、ウイスキーなどお酒が進んだ。翌日は曇りの予報だったが、風もなく時折薄日が差し込みまずまずの天気。今回は三峰神社に下山するコースを選択した。こちらは初めから最後まで雪に覆われ、全員アイゼンを装着して下りた。ただアップダウンがきつく、かなり両ももと膝にきた。下山後は三峰神社に参拝をし、隣にある神の湯で疲れた体を癒した。
その後境内前の茶店で、恒例の反省会。とても楽しい山行だった。

                          矢崎 記


 
                   雲取山山頂
   小袖乗越の駐車場を過ぎ少し行くと登山口です。最近設置されたらしいかなり派手な登山口の看板です。
   七ツ石小屋までの長い登り、かなり疲れました。南斜面の登りが多く、雪はそれほどありませんでした。
   ブナ坂を過ぎ、石尾根を登る。
この後奥多摩小屋前で小休止。
   小雲取付近から振り返ると、七ツ石山やその先に鷹巣山も見渡せませた。
 山荘では、各自持ち寄った食材を煮込み鍋パーティー、、、美味かった~ (^^)/
   翌朝は6:30出発、今日は三峰神社に下山します。
   こちら側は北斜面、殆どの山道が雪に覆われていました。
   秩父宮様が命名されたと言う、霧藻ヶ峰にて。
   下山後、三峰神社に参拝し山行の無事終了を感謝しました。

上州武尊 雪山研修山行

2月11日、上州武尊岳へ雪山研修山行に行ってきた。当日の天気予報は荒れ模様、風雪の中の研修となった。6時過ぎに八王子駅南口を出発関越道を沼田ICまで行くが、途中渋滞に捕まる。また川場スキー場の駐車場も第1~4まで満車、かろうじて第5駐車場に停められた。
  ということでリフト2本を乗り継ぎ、出発点に到着したのは12:30。おそらく剣が峰くらいまでが限度と思った。また登るとすごい風、そして視界は恐らく50mくらいだったろうか。まずはアイゼンを着けず登り始める。西峰目指すが途中、2~3パーティーが撤退してくるのとすれ違う。昨年快晴の中の武尊とは全くレベルが異なる山になっていた。稜線の両側は滑落すればほとんど止まらない斜面、アイゼンを引っかけないように、慎重に歩く。また途中の急斜面の下りはロープを使い確保しながら下りた。西峰ではピッケルを使い耐風姿勢の取り方を学んだ。西峰から少し行ったところで時間的に限界になり引き返す。
 下山時は全くトレースも無くなり、方向が分からなく道を外れてしまう。最後尾の会長から声がかかり、道違いに気づく。往路を行くとき良く確認しておくことと注意された。下山道では滑落停止訓練を何本か行う。初めて行う会員もいて戸惑いながらもなんとか止まれた。強い風と視界が効かない中、貴重な体験ができた雪山研修であった。

矢崎 記

 
 滑落停止訓練を終えて雪まみれ
 リフト2本乗り継ぎ出発地点に到着。
まだ余裕があるメンバーだが。。。この後緊張の連続となる。 
 剣が峰目指し登山開始です。
先が見えません。
  
 ロープで確保し、ピッケルを使い下降する訓練をしました。
全員難なく下降しました。
  下降後ホッとするメンバー。
 時間切れにて途中から引き返す。
厳しい気象条件の中でもキチンとした装備と、確実な技術を身に付ければ、安全山行が可能な事を実感した。