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山岳事故対処総合研修を実施しました

11月18日、前日の雨で洗い流された澄んだ空気、好天の中山の会としては連続14年目、八王子市山岳連盟として2年目の「山岳事故対処総合研修」が山での事故に遭わないために・遭った時のためにのテーマのもと一般市民参加6人を含むヶ57名にて実施しました。午前8時現地集合、開会、、詳細な資料を基にオリエンテーション、準備体操を済ませ初級、中級のリーダー、サブリーダー発表後各班を紹介早速研修に入りました。

 
地形模型のある広場にて開会式 
 
 初級、中級計7班のリーダー、サブリーダーを発表紹介、今日一日宜しくお願いします。当会よりは佐藤氏、斉藤氏、浅井氏、山下氏、和唐氏がその任にあたりました。
 

 初級は新八王子山の会0氏が総括指導、中級は私が担当しました。

事故想定にもとづきまづ事故負傷者の手当て、各班問題が違います。

 
 次にやむなくビバークを強いられた場合の対応、各班負傷者を抱えながらその場所を選んだ理由、負傷者をどう保護するか、注意すべき点は何か、次々に質問、意見が出ます。こうすることによって幅広い考え方、知識が身に付きます。
 
 山の危険地はいたるところにあります。近づかないのが一番ですがやむなく通過せざるをえないとき、より安全にするにはどうしてもロープ、スリング、カラビナが必要になります。その使用法は普段から確実にしっかりと覚え、できるようにしておくのが岳人でありリーダーとしての役目なのです。
 
 リーダーはメンバー全員の操作法をしっかりと見て安全を確認する必要があります。一時も注意を怠ってはなりません。
 
 一通りの研修が終わり、いよいよ各パーティの実践行動、約3時間半ゴールまで5箇所のポイントがあり問題が担当より出されます。
 
 1班若駒ML,浅井SL、高橋さん渡辺さんも積極的大活躍です。
 
 2班新八NL,山下正SL、当会よりは坂本さんと渡辺純君がメンバー
 
 3班Lはベテラン和唐氏が務めます。SL新八Sさん、鷲林君、岡部君がメンバー
 
 地図をしっかりと確認しながら道のはっきりしない尾根へ向かってガンバロウ!
 
 八王子城山・本丸跡では池本氏がポイント担当
 
 広場へゴール、CP5最後の問題です。
 
負傷者の搬送、ザックをひっくり返し下部にストックを利用衣類などにてクッションにし、負傷者の背中よりスリングにて安全を確保します。指導担当は東京消防庁勤務救急隊員新八W氏、山岳事故防止委員会メンバーです。
 

 こちらは比較的平たんな道の場合の搬送法、ザックを2つつなぎ4人で搬送です。

これらの搬送法はいろいろなもっているものを利用、さまざまな条件の中で臨機応変に使い分けるのがベターです。

研修の大切さが解ります。

 
 ケガもなく全ての研修プログラムがほぼ予定通り終了、各担当者、各班のリーダーサブリーダーを務めてくれた人、参加者に熱心に取り組んでくれたことへの感謝をいたします。
 
 最後に全員にて記念写真みなさん明るい、満足顔でした。
 

 八王子山の会雪上研修・鳳凰三山にて

平成24年3月、1・5メートル積雪の中沢筋をロープ使用で安全に通過する

 

 同雪上研修・上越荒沢山で

平成24年4月、降雪風雪の中登頂、下山時ロープ操作の練習をする。   

いよいよ本格的な雪山シーズンです。安全で楽しい山登りを続け人生を素敵な仲間と共に謳歌し、彩りを添えるためにも研修など積極的に参加するなど身体で覚えておくなど弛みない努力が求められます。ともに頑張りたいと思います。  

会長 熊谷 博

 

コメント / トラックバック 2件

  1. M.Sato より:


     初級で勉強させていただきました。会を重ねるごとに研修内容が絞られてきて、よく考えられており、それぞれうなづけるものだったと思います。ロープワークは時間がかかり、班員の一部しか経験できなかったことを残念に思う方や、「八王子城山か、あそこなら楽な山だ」と思って参加したら意外とアルバイトを強いられたという方もいました。事前の広報があった方が良いのかどうかわかりませんが。それにしても、企画、検討、意思疎通、現地設営と大変だったと思います。ありがとうございました。

  2. taro-san より:


    先ずは参加された皆様お疲れ様でした・・・!この秋一番かと思われる好天のなか、中身の濃い充実した「山岳事故対処総合研修」が行われた様子が良く伝わってまいります。 先の大震災では、日ごろから避難訓練を地道に、真剣に取り組んできた地域では犠牲者の数が少なかったという話を聞きます。 山では遭難事故は、「いつ・・・、どこで・・・、起こるか分かりません!」 万一の時に慌てることなく、沈着冷静に判断し行動するためにも、こうした研修訓練は非常に重要だと思います。限られた時間の中で、多くの場面を想定して研修を行うのは大変であったと推察いたします。ほんとうにご苦労様でした。           仕事の都合で参加出来ず大変申し訳ございませんでした・・・!

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