投稿記事(blog)

南岳から北穂まで大キレットを行く

 台風で一週間ほどずれてしまいルート経験者のTさんとMさんが参加できなくなり、残念でしたがHさんと二人、当初の計画よりのんびり、ゆったりの行程で出かけました。

小屋に3泊もしてちょっと贅沢をしてしまいましたが、おかげで無理なくキレットを通過でき大満足。天狗原や涸沢の紅葉は素晴らしかったです。
sakamoto記

 

         

 


 一日目はここに一泊、お風呂あり沢から引いているのか枯葉が浮かんでいた。料理はちょっとおしゃれな味のするレモンやハーブパプリカで味付けした鶏肉メインの夕食、朝食は普通に焼きしゃけでした。清潔なお宿でした。
 槍沢のテント場
   この日は多少雨が降ったが雨具を着るほどではなかった。お天気雨のせいか何度か虹が出ては消え楽しませてくれた。陽光が進行方向の谷間を照らしスポットライトのよう。
   南岳にいくまでには鎖場やはしごがあった
 
 
   南岳を20分ほどいくと小屋だ。布団一枚で寝られたので、明日に備え、しっかり睡眠がとれた
   笠ヶ岳方面に陽が沈む。
  7時。 いよいよ出発。昨日着いた人の話では、昨日の朝は南岳の下あたりは濡れていて厭な感じだったそうだ。スタートは曇りだがこれ以上崩れなさそうなので意を決して明るくなるのを待ち小屋をでた。
   すぐに鎖のあるザレた下り、前の人が降りたのを見計らって自分たちも。
   梯子は一歩一歩確実に注意して降りる
   暫くは、なだらかな稜線歩きで心休まる
   ちょっと振り返り写真をとる
   長谷川ピークの手前。慎重に慎重に。
   緊張するわけです。有名な長谷川ピーク
 
   大先輩のHさんは良い被写体になってくれました。
   安全に気を使いながらも、こんなところでもポーズを撮ってもらいすみません。
 
   写真では距離や高度感が伝わりにくいですね。
   写真には写ってませんが、前方を行く人がここが飛騨泣きだと向こう側からわざわざ教えてくれました。なぜなら長谷川ピークまでがとても怖かったのでこれ以上怖いところがあるのか、飛騨泣きは越えてしまったのか私がつぶやいていたからかもしれない。
   私の身長では左手上部にある取っ手が見えにくかった。それに思い切り手をのばし、自分の体をひきあげないと右足を上げることができない。男の人には何のことはないだろう
   やっと私も登場です。ここは太い鎖がつかみにくかったが足の置き場もちゃんとしていて安心だ
   北穂の小屋は見えるのだが、なかなか着かない。ひたすら黙々登る
   着いた!Hさんとツーショットで。
   キレットを越えている途中は明るめの曇りというところ。視界は良好で遠くまで見渡せる天気だったがだんだんと雲が。12時くらいの写真。4時くらいにうっすらと雪が積もった。
  あくる日の朝6時の写真。夜中にこのような状態に。暗いうちから下山を考え心配だった。
   北穂のテント場。
   涸沢は雪が降らなかったらしい。紅葉が見事でした。私の写真ではあまり伝わらないかな

コメント / トラックバック 5件

  1. 熊谷 博 より:


    まあまあの混雑、きれいな紅葉、3000メートルでの新雪、岩稜帯通過も写真をしっかり撮って、安心して見ていられる。天候に恵まれることが一番だがそれも実力だ。いやー素晴らしい!。


    万が一アクシデントに遭った場合の心構えと装備の準備ができている。ヘルメット着用がそれを物語っている。

  2. watanabe より:


    Sさんの気力は凄いですね、感心です!気持ちを現実にする事が大切です。


    来年はジャンダルム?頑張って下さい。楽しいブログを拝見しました今後期待!

  3. 占部芳子 より:


     


    占部より


    岩稜の写真また紅葉が素敵ですね!


    何よりも元気な坂本さんのお顔を見れて嬉しいです。


    ドンドン、山へ行ってくださいね

  4. y.motoki より:


    同じルートを初めて歩いたのは、確か昭和44年10月7日か8日。 まったく同じころですネ!パワー溢れる若人の時代です。人は年を重ねるに従い、だんだんと変わりますが、大自然はずっと同じ営みを続けている・・・。次の世代もきっとこの大自然に感動を覚えることでしょう・・・!


     久しぶりに山らしい写真を拝見しました。 ありがとうございました。 何事も挑戦する「気力」が大切です・・・、これからも頑張ってまいりましょう!

  5. taro-san より:


    まだ大学生の時に初めてこのコースを歩いたことが昨日のように思い出されました。確か昭和44年10月7日頃・・・、まったく同じ時期ですね。涸沢から入りましたから逆コースになりますが・・・。その頃の登山道は鎖やステップなどはほとんど整備されてなく、Hピークや飛騨なきでは本当に怖い思いをしたことを覚えております。  当たり前のことですが、人は年齢を重ねると容貌も変わりますが、大自然は営々変わることなく登山者を魅了し続けている・・・!次世代の若者も臆することなく、どんどん挑戦して欲しい。「やれば、出来る!」 「挑戦しなければ、何も出来ない」 大自然は大きな感動と勇気をくれことを知って欲しい。


    久しぶりに山らしい報告を読ませて頂きました。 感謝・・・、拍手・・・!!     y.motoki

コメントをどうぞ

  (必須)