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残雪と山菜の奥飛騨「猿ガ馬場山」へ

6月5日に残雪の白山連峰の大観を期待して、猿ガ馬場山に行って来ました。
前夜発、早朝からの行動開始と、かなりの強行軍でしたが天候も我々に味方をしてくれ、「山頂探し」や「山菜講習」など計画にない“楽しみ”も加わり、ほんとうに充実した山行を味わうことが出来ました!
猿ガ馬場山は白川郷集落の背面に位置する標高1,875mの飛騨山地の最高峰で日本三百名山の一つだ。山頂付近はのっぺりと平らでだだっ広く、オオシラビソなどの針葉樹林に覆われていて、見通しが利かず、頂上を探すのが一苦労でした。
山頂に着いた頃には曇が出始めてきて視界が利かなくなり、御岳・乗鞍・北アルプスなどの遠望はもちろんのこと、期待していた白山連峰さえも見ることが出来ませんでした・・・。
無事下山するのを待っていたかのように、「白川郷の湯」に向かう頃には降り始めるというタイミングの良さで、長い一日を終わることが出来ました。
見渡す限りの新緑、新緑・・・
山々はブナの新緑に覆われていた。
しばし疲れを忘れる!
10:10、帰雲山に到着!
25分ほど休憩して、いよいよ猿ガ馬
場山へ。

猿ガ馬場への登り
倒木や垂れた枝などを跨いたり、く
ぐったり、避けたりしながら・・、
「一歩一歩前進・・・!」
1,600m付近で
ブナの巨木
ブナの林を行く!
樹齢数百年の巨木が沢山ある。
写真のブナは3本がくっついている
のか、もともと1本なのか・・・?
凄い生命力に圧倒される!
1,770m付近で
標高1,770mを過ぎた付近から
はまだかなりの残雪だ・・・!
踏み抜きに注意しながら進む。
昨夜からの強行軍の疲れか、
皆、足取りが重くなる・・・。

あと少しだ~
登山道も不確かとなり、しばしば地
図と磁石でルートを確認しながら、
ひたすら山頂を目指す・・・。
山頂まであと僅かとなった、1,865m
近からは「山頂探し隊」様相
し、“ヤブコギ”を繰り返す。
迷わないために赤色のリボンを付け
がら慎重索を続る!

ついに山頂へ


12:23 ついに猿ガ馬場山山頂を
《発見》・・・!
白川郷を出発してから、5時間50分、
計画より50分の遅れであったが、こ
の遅れの大半は山頂捜索に費やし
た時間か・・・。
一同もうクタクタ・・・!

山頂集合写真
この満足気なお顔を見て下さ。 
苦労した分、ひとしお・・!
ここで、30分ほど昼食休憩の後、
12:55に山頂発。

もう一つの山頂


帰路のルートを探索中、何ともう一
つ山頂を示す古い小さな看板を発
見し、一同びっくり!
どうも、山頂を示す標識が幾つもあ
らしい・・・?
何とも人騒がせな「山頂探し」で
た!

 

キヌガサソウ

 


帰路はキヌガサソウ、サンカヨウ、
エンレイソウ可憐花達
ばし疲れを忘れる。
また、自生するワサビや山ウド、
ワラビ、タラの芽、コゴミ、フキ
・・・などの山菜を観察し、Sさん
「山菜講義」を聞き・・、
ゆっくりース山しました。
サンカヨウ
思いのほか多い残雪に驚き、山菜
花達との出いに感激し・・・、
ほんとうに楽しく充実した山行でし
た!

三方崩山か?
残念ながら最後まで視界には恵まれ
ず、周囲の山々は霞み、僅かに庄川
を挟んだ対岸の三方岩山?と三方崩
山?が霞んで見えただけであった。
写真は夕暮れ時の三方崩山!
下山時の“道草”などに時間を費や
したためか・・・、白川郷に戻っ
してから10時間40分後
17:10した。
          おわり!

( 参 考 )
 [山行データ]
   ・全歩程:約17Km  ・標高差:1,350m ・行動時間:10Hr40min
   (実歩行時間8Hr30min位か)
   ・コースタイム
    06:30 白川郷八幡神社裏→ 08:30 宮谷林道→ 10:15 帰雲山 0:35→
    12:20 猿ガ馬場山12:55→ 14:40 ワサビ沢 →  15:30 宮谷林道 → 
      17:10 八幡神社裏
       
           ※データが示す通り、かなり厳しい山行であった。
          ※八王子に帰着したのは午前1時過ぎであった!
                                               記 Motoki

 



 

コメント / トラックバック 3件

  1. クマガイ より:

    山行報告の見本となるようで素晴らしい。全体的な山や行動の状況が分かり、後日行く人や会員外の方の参考にもなります。ホームページは会活動を外部に知らせるメッセージでもあります。

  2. 佐藤益國 より:

    おめでとうございます。マニュアルだけで一発投稿、素晴らしいです。地図読み山行の醍醐味を堪能されたようですね。ブナの新緑がなんとも美しい。花を愛で山菜に歓声をあげる仲間たち。ハンディGPSなどという野暮なものは・・・

  3. watanabe より:

    バランスのとれた見本になるブログだと思います。山行報告をブログという形でして頂ければ理解しやすいですね!これからが楽しみです。

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