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北ア・唐松岳雪上研修、大きな成果が

4月9日(土)~10日(日)(前夜発)実施

 年間主要行事である3月の雪上研修が東日本大震災のため延期となり、まだまだ社会は落ち着かず、若干他にすべきことも多々あるが雪の状態など考えるといまやらなければと決断、実施した。年度替りで仕事業務や他の団体活動、業界団体など多忙の時期だが震災後の東北も頑張っているのだからと自分にはっぱをかける。

 過去、富士山、八ヶ岳、谷川岳、上越など初級対象の為北、南アにははいらなっかたが新会員にも雪の北アルプスに立つ喜びをと考え、数年ぶりに唐松岳を選んだ。

 4月8日夜9時八王子を出発、中央道より長野道に入り梓インターにてテントを張り仮眠、早朝再び車を飛ばした。重い雲が立ち込め途中より雨となるが当然承知の上予想どおりだ。

 八方尾根下ゴンドラリフト下の駐車場につき和唐氏と合流後、行動予定を説明、装備を分担、出発となった。

11年4月雪山唐松岳 001

時期的にスキーシーズンは終わり、人もまばらだ。パーティを組み小雨の中の出発だ。

 

 ♪ 雪よ岩よ われらが宿り 俺たちゃ町には住めないからに~♪

11年4月雪山唐松岳 004 下の樺付近、時折強い風雨、みぞれまじりの悪天だが読み込み済み、今回は雪山の厳しさも含めてしっかり経験してもらわなければならない。
11年4月雪山唐松岳 006 大震災の影響であまり人が入らなかったようだ。トレースはまったくないしもちろん先行パーティはない。
11年4月雪山唐松岳 008 上の樺付近、天気もようやく快復してきたようだ。低気圧が小さい為動きが早い。
11年4月雪山唐松岳 009 幕営には最適なところだ。積雪2メートルはあろう。早速雪洞構築の注意事項、方法を説明、分担を指示しとりかかる。
11年4月雪山唐松岳 014 天気もすっかり快復、北アルプスの山々を眺めながらの作業は楽しい。8人用大雪洞完成だ!
11年4月雪山唐松岳 015 専用のトイレもしっかり作る。プライバシーをしっかり守り尚且つ、白馬三山を眺めながらの・・・。
11年4月雪山唐松岳 025

雪洞内は氷点下1~2度ぐらい、風に当たらないため寒さはさほど感じない。雪が音を吸収する為静かだ。

山下さん、坂本さんが食事担当、おかげで豪華な食事がならんだ。

 

 ♪ 雪のまにまに きらきら光る 明日は登ろよあの頂きに~♪

11年4月雪山唐松岳 028 早朝5時30分、白馬三山方面が美しい
11年4月雪山唐松岳 031 ラーメンもちを食べた後今日は唐松岳アタックだ。しっかりと準備する。装備には念には念を入れて確認、点検をしておかなければならない。
11年4月雪山唐松岳 033 出発前8人全員にて、W氏は軽い雪盲のためテントキーパーとする。
11年4月雪山唐松岳 038 

稜線への道、風も無く正に絶好の登山日和だ。

 

 ♪ 朝日に輝く新雪ふんで 今日も行こうよあの頂きに~♪

11年4月雪山唐松岳 040 夏道は右側の岩稜沿いだが雪屁左側の斜面をのぼる
11年4月雪山唐松岳 043 稜線より約20分程度にて唐松岳山頂だ。
11年4月雪山唐松岳 047 山頂よりの展望は素晴らしい。北アルプス剣岳、穂高、槍方面もよく見渡せる。
11年4月雪山唐松岳 051 こころゆくまで十分に展望を楽しむ。
11年4月雪山唐松岳 056 唐松岳下山、左側には雪屁が発生している。
11年4月雪山唐松岳 059

稜線よりのくだり、雪が良くしまっているためアイゼンは効くが研修としフィクスロープを張り確保する。

 メンバーはいつでもできるようにこのようなテクニックを完全に会得しておかなければならない。

11年4月雪山唐松岳 064 快晴、風なし、穏やかそして素敵な仲間と共に、稜線漫歩、まさに人生謳歌だ!
11年4月雪山唐松岳 068 大黒岳、五竜岳方面、鹿島槍も美しい。
11年4月雪山唐松岳 075 振り返ると唐松岳山頂だ。
11年4月雪山唐松岳 091 最後の斜面はシリセードにてベースへ
11年4月雪山唐松岳 095 コーヒーを飲んだり、ラーメンを食べたり、おしゃべりとおもいおもいに楽しい時間を過ごす。さいごに全員で写真を撮り、整備点検後キャンプにを後にする。
11年4月雪山唐松岳 099

下の樺付近

 

 ♪ やまよさよなら ごきげんよろしゅう また来る時にも笑っておくれ~ ♪

11年4月雪山唐松岳 101 鹿島槍をバックに7人の素晴らしきメンバーたちだ!
11年4月雪山唐松岳 106

すべての雪上研修が終わり、ほっとすると同時にみな満足顔だ。

参加者 みんなに感謝です。

タイム―4月9日―リフト下着7:45―リフト上9:20―上の樺13:15~雪洞構築17:20~泊

4月10日―7:40発―稜線9:30―唐松岳9:55~10:20―唐松岳山荘10:40ロープ使用~BCキャンプ地12:15~13:45―八方尾根ゴンドラ下16:10~16:50―八王子22:10着 (混雑はなかった)

費用―10000円 (車代、食事代、リフト代、入浴代) 八王子~八方尾根下まで約往復500キロ

 

 今回は雪の北アルプスが始めてのメンバーが数人いたが十分に楽しめた筈だ。それと同時に雪洞構築、炊事を含めた共同生活、一糸乱れぬパーティ行動など厳しい雪山登山では規律は絶対だが、ほぼ達成できたと自負している。その成果は大きいし将来かならず生きてくる。ただ、Lのいう事を理解できなかったり、不用意な発言と誤解されるようなことは今回に関わらず慎まなければならないことは集会でもいつも言っているようにトラブルの元になるので心しよう。

 研修予定として、確実で正しいアイゼン、ピッケルワーク、制動確保、コンテなどあったが、悪天とはいえ行動時間が予定以上にかかったこと、歩くスピードが早くないことや体力などやむを得ない部分もあるがこれが現状であり、会の実力だ。

 今後は絶対に事故を起こさないことを念頭に、これらの活動を含め、会活動の総合的な検証をしながら、企画実施しなければと思う。           会長  熊谷 博

コメント / トラックバック 1件

  1. 佐藤益國 より:

    頂上からの展望、素晴らしい雪山、いいですねぇ。研修も充実していて、久しぶりに雪山を堪能させていただきました。

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