投稿記事(blog)

富山湾から駿河湾へ『日本アルプス大縦走』 完登記念

『日本アルプス大縦走』の第8弾(最終回)となる、茶臼岳~光岳~加加森山~池口岳の縦走を無事に終わることが出来ました。
 今回は、初日に横窪沢小屋まであと30分と言うタイミングで、急などしゃ降りに会った以外は3日間とも好天に恵まれ、これまでに歩いてきた中アや南アの山々、富士山などを眺めながら変化に富んだ山旅を楽しむことが出来ました。
 光岳~加加森山~池口岳の縦走は玄人向けのコースと言われ、踏み跡を見失わないことに、細心の注意を払った結果、間違うこともなく完登できました。行動時間は連日12時間を超えましたが、体調を崩すこともなく、疲れることもなく、山の会の結束力と協調性と根性を再認識できた山行でした!
 今回はもちろんのこと、これまでにこのシリーズにご参加・ご支援を頂きました鷲林さん、会長をはじめ多くの会員の皆さま方に心から感謝申し上げます。

元木 記

夜明けの光岳山頂で 2019.8.12  5:05

8/10 畑薙ダム(沼平ゲート)~横窪沢小屋

南アルプス登山指導センター前で

一年ぶりに「畑薙大吊橋」を再び渡る
上河内沢に架かる3本の吊橋は、ご覧の通り、
流されて跡形もない・・・・。

昨年もお世話になった「横窪沢小屋」の夕食
枡酒に注目・・・!

8/11 横窪沢小屋~光岳小屋

展望ベンチから見る、夜明けの大無間山

8:28
茶臼岳山頂  2,604m
第8弾は、ここがスタート地点だ!
茶臼岳山頂から
昨年歩いた、兎岳~聖岳を望む
どこまでも青い空が拡がる・・・
光岳 2,591.5m
石灰岩の岩塔「光石」
光岳は2,500mを超える、日本最南端の山

8/12 光岳~加加森山~池口岳~遠山郷へ

光岳から黎明の富士

加加森山を目指し、光岳を下る
微かな踏み跡を頼りに進む・・・
中央アルプスの遠景
このシリーズで、2015.8.13~16に縦走した
加加森山の山頂まであと一息
ご覧通りの登山道・・・?
ようやく加加森山へ
光岳と池口岳のちょうど中間点くらいか
「まだ先は長いぞ・・・」
痩せ尾根を越え、倒木帯を越え・・・、
ひたすら池口岳を目指す・・・。
10:35
ようやく、池口岳(北峰)へ
池口岳は双耳峰で、南峰までは更に40分とか・・・?
池口岳ジャンクションからの下り
1本のトラロープを頼りに、大岩を降りる・・・。
14:15
このルート最後のピークとなる「黒薙」で
あと2時間・・・流石に疲れの色が・・・。
遠山郷の民宿「島畑」で
会長から
「富山湾から駿河湾へ 日本アルプス大縦走」
“完登記念”「8年越しの夢を成就」・・・、
と記された、お手製の木製ペンダントを頂き、
加えて、皆さまからの心温まるメッセージに
感激・・・!

宿のご主人からは、山奥ならではのご馳走や
とんでもないお酒の振る舞いも・・・。

8/13 遠山郷~遠州灘 中田島砂丘へ

ついに終着点「遠州灘」へ
台風10号の接近で高い波が次から次へと押し寄せる!
万感の思いを込めて『バンザイ・・・』

あとがき
 2012 年の夏、黒部川の源流の一つである赤木沢を遡行した時に出会った、日本一過酷なトレールランと言われる山岳アドベンチャーレースTrans Japan Alps(富山湾をスタート地点とし、北アルプス、中央アルプス、南アルプスを越えて、駿河湾まで約415kmの距離を8日間以内で走りきる山岳マラソン)に挑む超人たちの不屈の精神力に強い刺激を覚え、「日本アルプス大縦走の山旅」を2013 年8月から始めてから7年目、今回はその最終回である。南アルプスの深南部といわれている、茶臼岳~光岳~加加森山~池口岳、約39.5kmを縦走し、最終日は遠州灘の和田島砂丘で太平洋に浸かり、遠大なプロジェクトの幕を下ろすことが出来た。

山の会 元木

コメント / トラックバック 3件

  1. クマさん より:

    イヤーそうでしたねー!8年前私、元木、山下、斎藤各氏と好天の中での赤木沢遡行そして雨の中での黒部五郎、北ノ股岳、そしてその時であったTJAR、私もその時初めて知りただただ”すごいなあー”と思ったものです。しかし自分もなんて思いもしませんでした。夢を持ちそれを成し遂げるなんてなかなかできることではありません。敬服いたします!私もお陰様でなかなか入れない南アルプス南部の山々をたっぷり歩くことができました。山も良かったし、民宿の鹿肉もたっぷり食べさせていただき、駿河湾では共に荒海に飛び込みました?何よりも同行して頂いた仲間たちに私も感謝です。

  2. washi より:

    Motokiさん「日本アルプス大縦走の山旅」無事完登おめでとうございます。今回は入山交通不便な静岡深遠部なので当初はジャンボタクシーを予定してましたね。結局6名なのでレンタカーを4日間借りて初日は沼平まで入り5人としばし別れ、1人回送した池口岳登山口から逆に登り丁度2日目の夕方テカリ山頂近くでバッたりと邂逅!予定通り行けたのは会長副会長の経験と参加者のガンバリにほかなりません。それにしても台風接近の荒波に飛び込む姿勢には8年間続けてきた想いがはっちゃけて(北海道方言?)ますね。お疲れさまでした。

  3. taro-san より:

    鷲さんには「日本アルプス大縦走の山旅」では、中央アルプス縦走~南アルプスの縦走の全てにお付き合い頂き有難うございました。感謝の言葉が有りません・・・・!
    幾多の苦しい場面が、今になってみると、懐かしく思い出されます。
    今回のラスト山行では、本当にお世話になりました。
    すべてが筋書通り進みましたことに、改めて感謝申し上げます。                  山の会 元木

コメントをどうぞ

  (必須)