平成から令和に元号が変わるこのタイミング(4/27~5/1)で涸沢をベースに涸沢岳、北穂高岳登頂が計画された。4/27夕刻に八王子を出発、22:00に沢渡に到着しここで前泊。翌日早朝タクシーで上高地まで移動し、明神、徳沢、横尾を経由し涸沢ヒュッテに15:00到着。その日は過ぎ行く平成に思いを馳せ、皆で楽しく美味しいお酒を頂いた。
翌日(4/29)ヒュッテの外に出てみると雲一つない快晴。但し予報では午後から天気が崩れるとのこと。会長の判断でこの日は北穂高岳を目指すことにする。ルートを臨むと既に多くの登山者が急登に取り付いている。我々のパーティーも早速出発。まずは涸沢小屋の右手を回り込み、直登のルートに入る。途中2つほど大きな岩があるが2つ目の岩を超えると傾斜は更にきつくなる。一同声を掛け合い頑張った。山頂直下になると重い足が更に重くなる。登り始めて約4時間30分で山頂到着、皆で握手をしお互いの健闘を称えあう。予報通り山頂に着く頃に雪が降り出す。北穂高小屋に立寄りお昼休憩したが展望は全く無かった。下山は同じルートで下り涸沢小屋に立ち寄りビールで乾杯、最高の味がした。
平成最終日の翌日(4/30)は朝から雨。涸沢岳を中止し、雪の急斜面でロープワーク訓練を実施することにした。北穂東稜取付き付近のバリエーションにて実施、内容の濃い充実した訓練になった。ヒュッテに戻り平成最後の夕食を頂いた、その後も皆で部屋に戻り飲みながら語りあった。最終日の5/1、上高地まで同じルートで下山し4泊5日の充実した山行を終了した。
矢崎 記
北穂高岳山頂にて |
会長はじめ参加者の皆さんには大変お世話になりました。
想定通りと言えば、想定通りの天候でしたが・・・、山の厳しさの一端を経験でき、むしろ良かったと思います。
仲間たちと涸沢で、[平成]に感謝し、[令和]の始まりを祝福することが出来ましたことは、一生の思い出になることでしょう。
合わせて、積雪期の北穂完登の快挙は、皆さんが今後活動してゆく上で大きな力となることと信じております。
山の会 元木
横尾本谷橋がすっぽり埋まるほどの例年にない豊富な雪、恵まれた2日間の好天は涸沢からの360度の展望、北穂高の全員登頂をもたらし、みぞれ交じりのロープ使用登攀研修は僅かな時間ルートであったがその厳しさ難しさの感覚はつかめた筈、目前でのケガ人ヘリ救助や寒いけど美味しかった生ビール、別館貸し切りでの平成最後の晩餐会?元木氏がしっかりとサポートし、矢崎氏は千丈ヶ岳、白馬岳に続き3年目他雪山研修などかなり経験、ムードメーカーで体力ある田川、知見両氏、若くガッツある浅岡、nnの両氏いずれも会活動を担う力と経験を積みつつあり楽しみです。創立満60年の当会、これからの令和時代も途切れることなく継続されること請け合いであることを確認したい。 会長 熊谷 博