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北ア・横尾テント泊定着・春山合宿

   変わらぬ大自然と仲間たちとの信頼

 4月29日より5月2日の4日間、上高地より入山、横尾テント泊定着にて蝶ヶ岳、涸沢、槍沢に入り新緑と雪山を十分に楽しんできました。

 ここは44年前、私が入会2年目の5月、そして冬山合宿に横尾根より槍ヶ岳を目指した思い出のキャンプ地です。横尾橋、山荘の付近は若干変わりましたが当然ですが変わらね新緑や残雪、風景が温かく私たちの行動を見守っているようでした。「パーティ行動の規範を守れよ!」 「自然の摂理に従い己を知れ!」 「仲間を大切に事故を起こさぬよう常に努力せよ!」 横尾に吹く風、梓川のせせらぎ、小鳥のさえずりなど静寂な中にも私にはそう聞こえます。大自然が教える教訓、学びは昔も今も変わりません。

                                                      熊谷記
                                                            

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5月1日涸沢ヒュッテテラスにて、上部はガス、連休の谷間で静かだ
 DSC05739 4月29日早朝、八王子からあずさに乗り込み松本からタクシー、上高地を出発まだまだ人は少ない。20数キロのザックだがほぼ平坦地、頑張ろう!
 DSC057483時過ぎには横尾着、早速良い場所を見つけてテント設営4人で6人用なのでゆったりだ。これが縦走なら当然4人用だがテント泊3日間、快適に過ごしたい。
 
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4月30日、今日は蝶ヶ岳に向かう。
横尾山荘裏手よりの急坂で始まりようやく稜線近くになるとバックには穂高連峰が広がる。何度も見た風景だが素晴らしい!

 DSC05764 ここは風が強く冬でも雪が付きにくいところだ
常念に向かうパーティ、長塀山から昇ってくるパーティなどわりと登山者はいる
 

/home/haccho/www/haccho jp/wp/wp content/uploads/2016/05/160507 dsc05773

 穂高連峰から槍ヶ岳の稜線、そして北アルプス北部方面の展望がほしいままだ。飽きることがない。
長塀山経由で徳澤入り、4時近く幕営地に戻る。
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 山下女史担当の食事は豪華だ。ホルモン鍋はもちろん豊富な生野菜とシマホッケの魚、アボガドや高級ハムなどお酒のつまみとしては上等品ばかりだ。これらを含め6食分、一人当たり食料約2500円(個人行動食、お酒類は除く)荷物は重いがこの気楽さ、自由さは山荘、山小屋にはない。

 

 DSC05798 5月1日、3日目
早朝5時出発の予定でいたが前日夕方よりの雨は朝になっても止まずしばらく様子を見ながら見合わせていたが8時過ぎ小降りになったので涸沢に向かう。
本谷橋を過ぎいよいよ正面に北尾根、右に曲がると涸沢だ。雪が多い時は右側下の沢沿いだが雪が少ないため夏道に近いルートだ。
 DSC05801 涸沢到着、北穂高には雪崩跡が確認できる、危険だ。それに時間不足、それでもと奥穂方面にルートを取り2500m付近まで登る。眼下には涸沢テント場、正面には北尾根だがガスのため上部は見えない。
 IMG_0465 5月2日 今日は快晴の中槍沢に偵察だ。
槍沢ロッジから30分ほど登りキャンプ地のババ平まで入る。横尾から2時間半、ここで時間切れだが満足できる景色だ。真新しいトイレもありキャンプは快適そうだ。
 DSC05895 槍沢より横尾に戻りテント撤収後、再び思いザックを背負いながらも小梨平にて入浴後予約タクシーにて松本入り、寿司屋にて打ち上げを行い、あずさにて帰王楽しくも充実の4日間が終了しました。

 ※前日友人からの電話、涸沢でのヘリの飛行状態など山岳事故は承知していましたが、帰宅後新聞やネットで詳しく山岳遭難の状況を知ることとなりました。
 北アルプス一帯での5人もの犠牲者が出た遭難事故は急激な天候の変化とはいえ、悲しむべきことです。
危険を早期に察知しルート変更し免れたパーティ、無理な行動をしなかったパーティなどやはり避けられた事故もあったかもしれません。改めて山に対する恐れと自らの体力技術にも謙虚になる姿勢、思い上がりや自己過信などもっての外であることを確認しました。

  コースタイム

 4月29日―八王子7:01あずさ⇒松本9:38タクシー⇒上高地11:10~12:10-横尾15:28

   30日―横尾6:35ー蝶が岳11:07~21―徳澤14:27~15:40-横尾16:35

 5月1日ー 横尾8:40-涸沢ヒュッテ及び周辺登山12:02~14:02―横尾16:12

   2日―横尾6:40-ババ平8:04~44-ロッジ9:20~32-横尾10:30-上高地小梨平14:40~15:25⇒松本16:35

  費用  交通費(電車タクシー)約 22000、 食料テント入浴など5500、  

コメント / トラックバック 3件

  1. taro-san より:

    4日間ほんとうに楽しい山行を有難うございました。 3日目の午前中を除けばほほ好天・・・。 何と贅沢な!
    痛ましい遭難事故がありましたが、事故は決して「運」「不運」だけではないことを改めて感じさせられた山行でした。
    会長、素晴らしいblogが出来ましたねぇ・・・。  「満点です」
    会員の皆さま、会長に続いてどしどしと投稿をして下さい!

  2. yamachan より:

    連休中の北アルプスでは毎年遭難がつきものだが今年も発生しました。何もなくて良かったです。
    最強のメンバーなので当然だが油断は禁物。

  3. youkoko より:

    素晴らしい・・完璧なblog!すばらしい山行があってのこの完成度なんですね。
    拝見した景色も格段ちがうように思えます。ガンバリたいです。

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