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残雪の穂高周辺に遊ぶ!

5月の北アルプス残雪期は豊富な雪に伴う雪上技術を駆使しながらも、雄大な展望はもちろん残雪期しか歩けないワクワク感などその魅力は多い。過去白馬岳周辺、鹿島槍ヶ岳周辺などやはり多くなってしまう。しかし5月連休の山と山小屋、あの混雑だけはどうしても避けたいと連休前半に穂高周辺、後半はさほど混まない?であろう会津駒ヶ岳周辺とした。前半は天候にも恵まれ山も小屋も全くガラガラであり、横尾本谷は私たちだけの世界になった。

 4月25日午後9時八王子を出発、中央高速にて
走り松本インターより風穴道の駅にてテント仮眠し、
翌朝沢渡にて駐車タクシーにて上高地入りとなった
。料金4000円で快適だ。予想通り静かな上高地バ
スターミナル。
   
   横尾まで順調に足を進め、残雪の山々が心を踊ろさせます。
   
   横尾本谷よりは豊富な残雪に導かれ、涸沢への導かれる。
通常本谷橋より左に入り本谷を右に見ながら登るが豊富な
残雪が谷を埋め尽くしています。前方に涸沢ヒュッテが見え
奥穂から前穂高北尾根の稜線が素晴らしい
   
  早速涸沢ヒュッテ自慢の生ビールとおでんにて入山を喜び
周辺の山々を十分に堪能します。テント数30張程度で例
年並みとみる。ヒュッテの宿泊数は20数人でガラガラだ。
ヒュッテオープン初日ということで小屋の人から御礼の挨
拶があり、お酒、ビールが振舞われた。もちろんごらんの
とおりおかずは豪華だ。
   
   予想通り天候は快晴、申し分ない。当初北穂高岳登頂を予
定していたが一昨日の雪、そして数か所の雪崩後、山頂直
下の急峻な雪壁、北穂高を目指しているのは10数人だ。奥
穂方面がほとんとだ、私たちも安全をとって涸沢岳登頂にす
   
   だだっ広い涸沢カールのなかゆっくりと登るが快適な登行
   
   奥穂岳方面登頂者は当然だがほとんどがヘルメット着用だ。
やはり若い人が多いだろうか、下山にはロープ使用のパ―
ティもいる。「ラーク(落)-、ラーク!!」の声が頻繁に聞こ
える。不安定なのだ。
   慎重に行き、涸沢岳登頂。眼前の北穂高より槍ヶ岳などま
さに雪の穂高方面は魅力いっぱいだ。しばし展望を楽しむ。
   
   コルからは登った反対側のアズキ沢より下山、急斜面での
安全下降の様々な仕方を練習しながら下山、途中尻制動を
含めて再びヒュッテにて生ビール乾杯! 日差しがなくなる
とあっという間に寒くなりヒュッテにてのんびり過ごした。。
3日目、今日は横尾本谷の最上部に入るべく早出とする
   横尾本谷出会いちょっと手前より横尾本谷を見る。右尾根
が横尾尾根、北穂高は左側だ
   
  本谷出会いにはロープが張られており、×印、入るのは私た
ちだけだ。もちろんトレースはない。 雪崩後「デブリ」はある
が雪は安定しているはずだ。この沢、この付近は私が入会2
年目の5月春山合宿、1月冬山合宿に入山したところで思い
出深い場所、もう40数年前のことだ。この時のメンバーは今
でもOB会として付き合っており年に数回、山に行ったり飲み
会を楽しんでいます。  出会いより約3時間、最上部のカー
ルまで入った。私たちだけの世界だ!素晴らしい!コーヒー
を飲み雪山の世界に十分に浸ることができました。
  ガラガラの横尾、徳澤、明神と一休みしながら3日間を振り
返り、天候と仲間に恵まれながら、そして予想通り予定通り
の行動できたことに感謝し穂高の山々を振り返りました。後
半の会津駒ヶ岳周辺の山行を再び楽しむべく上高地を後に
し、入浴後全く混雑のない中央道を走り、予定通りの時間
で帰王しました。   山行係  熊谷  博 

コメント / トラックバック 1件

  1. taro-san より:

    連休前半の静かな涸沢、穂高周辺をゆっくりと楽しんできました。
    想定はしていましたが、今年の残雪はやはり多いですね・・・。
    当然のことですが安全を最優先に考え、北穂も奥穂も見送り・・・、涸沢岳のピークを目指しました。
    でも、何といっても圧巻は「横尾本谷」の偵察でしょうか・・・、 「まさに貸切!」
    雪山の醍醐味をこれでもかと堪能できましたし、会長と共に40数年まえにタイムスリップしたような一日でした。
                   by motoki

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